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2900.8bitの桃源郷
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8 :
涅マユリ
2011/05/05(木)04:28:49
>君子危うきに近寄らず
私は虫の居所の悪い獣に、態々自分から近付く様な馬鹿ではない。
…筈なのだが。
粗野で乱暴な獣の牙に突き刺されたいと、そんな可笑しな事が何故だか一瞬脳裏を過ぎった気がしないでもないヨ。
その場合は腕の一本…イヤ、二本とも持っていかれるだろうかネ。
マァ腕位また生やせばいいのだ、くれて遣ろうじゃないか。
ソレよりも、獣は一体どんな顔をして私に向かってくるのか…そっちに興味が向いてしまう。
何かをただ発散するかの如く荒々しく刃を向けるのか、
それとも笑うのだろうか。
どんな手段であれ、この私がその表情を引き出して遣りたいと…そんな下らない事を考えるとはどうかしているネ。
普段はいけ好かない存在である筈の獣の言葉が、
ジワリと心臓を抉る。
私の毒すら効きやしない癖に、随分と繊細な事を云う奴だネ。
だから目が離せなくなるのだ。
私は今日もあの心が欲しくなる。
もっと近付きたい、
この感情ごと傍に行きたいヨ。
#05・09/03:58
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