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┗2903.二人の「F」(152-155/155)
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152 :
シエン・グランツ(小説版オリジナル)
2013/12/24(火)18:03:08
───ヘェ…
知っている、僕はこの感覚を知っている。
例えるならそう、かつての同胞。
違うな、僕が、じゃなくて______・____がだね。
(記憶という名の刷り込みに振り回されるのは面倒だが、今はさておき)
僕が、だったか、彼が、だったか。
…いや、今となって思うのは、どうやら似た者同士だった、ってことかな。
______・____は切り捨てたが、それはとても愚かな行為だったと宣言しよう。
こんなすばらしい力を、美を、才を、切り離してまで手に入れたかった叡智はなんなのか、それを知るすべはないが。
"生"に執着を薄めたことがお前の敗因だったのじゃあないかい?
クク、クハハ、…
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153 :
シエン・グランツ(小説版オリジナル)
2014/01/10(金)22:13:01
くる、
奥底からわき上がってくる、───
何という心地。何という高揚、
>そうだ、これを「陶酔」と呼ぶのだ!
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154 :
シエン・グランツ(小説版オリジナル)
2014/09/30(火)20:13:46
やあ、久しぶりだね、_さん。
知っているかい?むかしむかし、二人の兄弟がいたそうだよ。
それは大層な悪童…揃って悪逆非道の限りを尽くしていたらしい。
あまりに酷いから、ついに買いすぎた恨みに押しつぶされてしまったのさ。
兄は云う、_だらしい、と。
そして弟は答えた。
何も、困ることなんてないよ。
弟は一人になったらしい。
そこからは誰も知らない。
おっと、この話もおとぎ話だからね、くれぐれも内緒で頼むよ?
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155 :
シエン・グランツ(小説版オリジナル)
2014/10/04(土)20:24:39
───ハハ、ハハハハ、
どうして僕のこの体は、脆くて不安定なんだい?
せっかく本気になれるお前と相対しているというのに、なぜ云うことを訊いてくれないのかな?
こんなにも高揚しているのに、
こんなにも霊圧が指の先まで巡っているのに、
こんなにも"力"を行使することに喜んでいるのに!
>僕はやっと『シエン』になれるのに!!
(誰だ誰だ誰だ、邪魔をするのはお前かっ!!?)
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