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2927.*Asura de la rezar*了
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110 :
黒崎一護
2012/05/01(火)05:11:15
今月で彼れから一年を迎えるらしい。
巡る季節は色を変え、出逢う魂達は代わる代わると居場所を変え、
いつの間に知らねえ景色ばかりに染まった目の前の世界達。
何も変わらない、
変わらなかった俺と云う固体意識。
何度と顧みる過去達は、丸で現状が嘘みてえに喜色憂色総てが綺麗な猩々緋色をして、染まり上がって蕩けてやがった。
大好きだった、
如何仕様も無く。
愛していた、
他の何をも勝る勢いで。
未だに、お前の紅を探す此の眼が好い加減に鬱陶しいのに。駄目だな、消しきれ無かった。此の一年。
反吐が出る。
けどな、恋次。
無理に俺の中からお前を追い出す必要なんて何処にも無い。
無理に俺の中からお前に関する総てを消し去る必要なんて何処にも無い。
辿った過去が、確かなら。
其奴等が俺の中でマイナスになんざ成る筈なんて万に一つとしたって無ェんだからさ、
遺しとくんだ。
大事に大事に、
記憶の直ぐ手許に、遺しとく。
だってよ、恋次。
そうでもしとかなきゃ何時かお前を見つけたとき、きっときっと俺は気付いて遣れ無い。
お前と違ってそんな鼻は利かねぇんだ、仕方無いだろ。
何時か、出逢えると信じてたんだよ。
(其れでも俺は、今でもお前が好きなんだ)
(ただ、其の自覚に気が付く度に感じる痛みは様々に変化していると言う事実。)
そんな訳でだ。
きっときっと、この先も
何に於ける総てを抜いて俺の中で彼奴は最高の存在で在り続けるんじゃねえかと思ってる。
其だけ、彼奴を想い続けてる証拠として。
…情け無ェが恐らく事実だ。
(だからこそ、自分と向き合うチカラが必要なんだと、人知れず俺は視界を覆った。)
何でテメーは此の心臓に堅く其の名を刻み付けやがったンだよクソ野郎。
(犬程のマーキングを、まさか魂の深くに迄施されてるという事が今更に成って辛いなんざ誰が思うかクソ駄犬。一生背負ってやるからな。)
>3/6/5/日-H*Y
最後の贈曲。
半径腕センチメートルに素直に留まり切れなかった大馬鹿野郎から、大好きだった級友に。
(最初で最後の幸せな嘘程後々の残酷さを思い知る術は無ェ。ゴメン、とか。一体何の蝶に乗せりゃあテメェの許まで届くんだろうな。)
やっぱり今でもテメー無しじゃ機能しねぇよ俺の生。
>───耳の奥。
>ザマァ無ぇなと嗤った声は、一体誰のモノだったのか俺は未だに気付けない。
05/03
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