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┗2978.黒い鐘(4-8/23)
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4 :
コクトー
2011/09/07（水）15:38:08
>堂々巡り
どこを見ても同じ景色の繰り返し、聞こえるのは途切れることのない鎖の音だ。俺が見たいのはこんな景色じゃない、聞きたいのはこんな音じゃない。何で俺が…、なーんてネガティブなこと考えるのは止めだ止め。
それじゃ…クシャナーダの目を盗んで現世に邪魔するぜ、一護。
（あーあ、もう見つかったか）
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5 :
コクトー
2011/09/08（木）13:22:07
>夢現
此処に居る限り目覚めの良い朝なんてモンは迎えられねーが、久し振りに夢を見た。内容なんて少しも覚えちゃいないけどな、ああ…心地の良い夢じゃなかったってのは確かだぜ。そりゃそうだろ、俺達は常に猛毒を吸ってるようなモンだからな。……あ、もしかしてクシャナーダの夢だったのかもしれねぇな。
そうか…それなら珍しい事もあるもんだ、何て言ったって正夢だからな。
（心が虚空になったなら何かで埋めれば良い、俺にはそれが＿＿だっただけだ）
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6 :
コクトー
2011/09/09（金）12:27:03
>振り出しに戻る
投げられた賽子が示したのは一、抵抗し打ち砕かれ諦めが生まれる。次に示したのも一、僅かな希望は未だ残る。次も一、成れの果てに希望を絶たれ一つ進む。…─ようこそ、此処が地獄の最下層だ。繰り返される絶望に支配され三つ戻る。
地獄双六。何度賽子を振ったって五と六は出ない、俺を縛る鎖が届くのは四までだ。
（鼓膜を震わせる金属音）
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7 :
コクトー
2011/09/10（土）18:44:38
>僅かな微睡みと、
此処で安眠なんて無理に決まってんだろ。ま、咎人が奏でる悲鳴を子守唄に眠りたいなら別だがな。此処ではどんなに長く目を閉じていても、開けた時に映る世界は変わらないのさ。……─さて、少しだけ眠るとするか。
（おやすみ、）
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8 :
コクトー
2011/09/11（日）17:02:15
>（私信 愛読御礼）
>【―――№１５】様
よっ、一護。あーまず…お前の貴重な本棚、その一冊に俺の帳面を入れてくれてありがとよ。ただ言葉を書き並べてるだけのような帳面だが、読んで貰えてるってのは嬉しいモンだ。…あ、そうだ大事なことを言い忘れるところだった。俺もお前の綴り、ちゃーんと見させてもらってるんだぜ？それじゃ、これからもお互い宜しくなー。
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