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129 :朽木ルキア
2012/06/27(水)01:51:21

ある日の事だ。引き出しの奥にしまってあった本を見つけた。少し前に買ったそれは、他の物に隠れるようにひっそりと眠っていた。私はそれを手に取り開く。既に読んだものと思っていたが、栞が挟まっている部分は半分を少し過ぎた所だった。

栞より以前の頁をぱらぱら捲ると、直ぐに話は思い出された。話は悲しいものだったが、続きが気になってひたすらそれを読み耽った。

読んでみれば、案外悪く無かったように思う。結末は所謂はっぴーえんどとやらだった。栞を挟んだ部分は、主人公にとって一番辛い場面だったのだ。





四ヶ月と言う日数を共に過ごしてきた。交わした蝶の数は七百以上になる。たとえたった一言でも、私には全てが大事な宝物だ。

お前の紡ぐ言葉がすきだ。何時でも私に様々な事を教え、何より心をあたたかく豊かなものにしてくれる。受け取り方はそれぞれとは言え、私の言葉で同じような気持ちになって貰えれば嬉しい。

余裕の無い日々も、思うのは唯ひとり。…だが、初めてこの手から逃れたいと思ってしまった。私の弱さや心の狭さを知られ、手を離されるのが怖かった。…いや、これは言い訳だな。約束を違えた事に私は自分自身が許せぬ。それでも、そんな私を責めもせず、次は自分の番だと言うように、手を引っ張って歩き出そうとしてくれる。そんなお前がひどく、いとおしい。

有り難う。もう溜め込みはしないと誓う。

性格が真逆でも、話が合わなくとも、擦れ違っても、上手く言葉にならなくとも…私はお前がすきだ。これからも、私だけを見ていて欲しい。

時間すらもきっと、皆に等しく与えられはしない。故に今を大事に、大事に。共に幸せを分かち合おう。

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