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3046.花影
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40 :檜佐木修兵
2012/02/27(月)04:50:15

>日記
久しぶりに執務室から外に出、郊外の警備を任される俺。やっぱ1日でも動かねえと体は鈍っちまうモンなんだなァと思いつつ特に異常無し。そろそろ交代かと思っていた所でちょっと先に虚の霊圧を捕捉。ったく、空気の読めねえ連中だ。
瞬歩で駆け寄り近づくが、辿り着く前にデケェ霊圧が現地に出現した。その人物により呆気なく虚の霊圧も消える。
途中これまたデケェ音がしたが構わず歩を進める。ようやく現地に辿り着くと、やっぱりそこには市丸隊長が居た。

隊長の周りに在った木々は綺麗になぎ倒され、見晴らしは良くなったが、虚一匹程度にコレじゃあ後で始末書モンだろうよ。俺は礼を述べ、瞬歩の連用で疲れた体を休めるべく手頃な木の幹に腰掛ける。その間も隊長は立ったまま辺りを眺めていた。読めない方だ、そう思っていたら突然の散歩のお誘い。珍しい事もあるモンだ。市丸隊長が吉良以外を連れて歩くなんざ。こりゃァ、後で吉良に妬かれるかもな。

市丸隊長に合わせゆっくり歩いていると、木々に芽吹き始めた春の花々とその枝に止まる鳥を見つけた。そういや、もう春か。春は好きだが、変な連中が湧くからな。毎度面倒事が増えて適わねえ。

隊長と幾らか言葉を交わしつつ、滅多に無え機会だと茶屋に誘った。意外にも市丸隊長は快諾、もう少し話をする機会を得られた。店に入りとりあえずと二人分の団子と茶を店員に注文すると、ふと客の視線が一様に此方に向けられている事に気付く。市丸隊長は護廷十三隊の中でもかなり人気だからな。この中の一人として俺のファンは居なさそうだ。隊長と副隊長の圧倒的な差を痛感し、外には出さないものの内心落ち込む。

運ばれてきた団子と茶に手を付けつつどんな反応をするのか知りたくて隊長にその話題を振ってみる。特に嬉しげにもせず、俺の方が男前だなんて言って来た。やっぱり読めねえひとだ。隊長の人気の秘密は、ミステリアスな雰囲気とこの謙虚さにあるんじゃねえかと頭の片隅にそっとメモした。

市丸隊長に頼まれ、品書き片手に干し柿が無いか一応探したが…無いだろ、普通。まァ、隊長相手にそんな事を言える訳も無く、無いですと普通に言ったら隊長は少し残念そうにしていた。隊長の干し柿好きは有名だが、改めて好きなんだろうなァと実感。噂に聞くと自分で植えた柿の木に実った柿を自分で干し柿にしてるとか。真偽を確かめたところ、やっぱりそうらしい。俺の部屋に在る、現世で買ったウインナー(徳用)と引き換えに交渉は成立した。みんな大好き市丸隊長の干し柿にあやかれる俺はラッキーだな。

ってワケで、市丸隊長との珍しい一時でした、っと。  

此処までは良い。
次からはその後。
 
>檜佐木修兵の反省会場はこちらです
知らないうちにポロッと告白しちまう俺。市丸隊長にそそのかされ(笑)夜中のテンションの儘恥ずかしい事を連呼。内容は恥ずかしすぎて此処には書かねえが。隊長が口を開くのを待ってる間、頭の血の気がサーッと引いていく思いがした。いやいやいや、何言ってんだ、俺。告白するつもりなんか毛頭無かったってのに。つーか、俺の姿で告白とかNL専門なのに頭いかれてやがる。まァ無理だろうと体が灰になりそうになるのを必死で堪えつつ待つ。
とうとう、隊長が口を開いた。その答えはまさかのまさか。そういう事。つーか、気づいてたのに俺から言うの待ってたとか、本人にも言ったがどんだけ鬼畜(笑)嬉しかったけど。

あー、捕まえられちまった。

マジでしょっぱなからワケ分かんねえ事になってるが、俺ららしくやっていきてえ。
末永く、よろしくお願いしますよ。

追伸
多分好きかもって言ったけど、もうだいぶ好きだわ。

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