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3046.花影
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66 :
朽木ルキア
2012/03/13(火)04:32:35
まず、檜佐木副隊長より市丸隊長への伝言を授かって来ましたので此方から(紙ぺらり)
えー、「この前の逢瀬について書こうと思っていましたが、どうもギンの可愛い所をメインに書き殴りそうっス。それだと引きこもられかねませんので、止めときます。もし書いて欲しいとギンがお願いするのなら遠慮無く書かせて貰います、かっこわらい」…と。
苦情等は檜佐木副隊長までお願いします(笑)
以下は完になるぞ。
今回は私が主に怒っているだけの日記だからな、読むのは自己責任で頼む。
*
>日記
三月某日夜、今回は諸々の任務を命ぜられ現世へ。各地に転々とそびえ立つ電信柱とやらの上で辺りの霊圧を探り、異常が無いかを確かめる。高所に居る為か、地上よりも風が強く感じた。そろそろ本格的な春とは言え、やはりまだ夜は冷えるものだな。任務に集中しつつも頭の片隅では早く帰宅して温かい茶の一つでも飲みたいと思っていた事は否め無い。
ふと、少し遠くに虚の霊圧を捕捉。急ぎ現地へ向かうも私が着いた時には奴─浦原が虚に向け斬撃を放った後だった。程無くして虚は消滅、私と袖白雪の出番は無かった。(不服ではあるが)浦原の迅速な対応により、他への影響は無かったようだ。(不服ではあるが)その事から私は奴に礼を述べた。
だが、奴は礼を述べた私に上から下まで舐めるような不気味な視線を送り、尚且つ「礼を述べる等、何処か悪いのか」と失礼な発言をして来た。悪いのは貴様の頭だ。そう言い返しつつ、腹が立ったので奴の足を蹴り上げてやる。加減などするものか。案の定、しゃがみ込み足を押さえていた。ふん、貴様が失礼な態度を取るからいけないのだ。
そこで任務中である事を思い出し伝令神機で時刻を確認するも、既に任務終了の時間を過ぎていた。次の日は非番であり、少々寒い事から奴の家で(仕方無く)茶でも飲み、暇そうな奴の話し相手に(仕方無く)なってやろうと言う事になった。直前にあのような出来事が有ってもそれを気にせず奴に接する私。何と心の広い事か。浦原もきっとそう思ったに違い無い。
買い物目的で幾度と無く利用した浦原商店。其処へ向かう道中でも、奴のいけ好かぬ態度に怒りを覚える。私をあろう事か子供扱いする始末。何故そうも他人の神経を逆撫でするのが上手なのか。…当然誉めては居ないが。私は奴のこういう所が嫌いだ。
目的地に到着し、居間にて白玉と茶が来るのを待つ。決して浦原を待っては居ない。部屋の物色も早々に飽き、今のうちにと任務の報告を伝令神機にて済ます。それが丁度終えた所で、浦原が運んで来た茶と白玉─では無く御手洗団子が卓袱台へと置かれた。
任務によりまともな夕食を食べず仕舞いだった為、躊躇う事無く両方に手を付ける。白玉では無く残念だったが、中々美味い。茶は、熱かったが。
しかし、浦原の突然の発言により団子を食べる手が止まる。新薬…だと!?何を入れたのか問い詰めるもはぐらかされた。普段の私ならば蹴りの一つでもくれてやる所だが、今回はそれが出来なかった。…体が、熱を帯び始めた。
もう一度問い詰めると、奴は惚れ薬…の類を仕込んだのだと言った。嘘か本当かは知らぬが、どうやらまんまと奴の怪しげな薬の実験台にされて仕舞ったらしい。任務から解放された事と、空腹から油断し奴の出す物に躊躇いも無く手を付けた事は恐らく私の一生の汚点となるだろう。
熱い。呼吸が苦しい。喉が渇く。湯飲みに入っていた冷め切った茶を呷るも、それでも満たされぬ渇き。水を求める私に対し急須の中身を卓袱台に態と零す浦原。意地悪な事この上無い。矢張り、私はこの男が嫌いだ。
だが、暫くすると熱が引いていき頭が冴えて来た。どうやら時間制限のある物らしい。冴えた頭で考え直すと、奴の取った行動は正に外道のするそれ。袖白雪の餌食にしても良かったが、私は大人。チャッピー10個で手を打とうと交渉を持ちかけた。ところが、奴はあろう事か私に総ての責任を押し付けて来た。
このような所には一秒たりとも居たく無い。奴とこれ以上同じ空気を吸いたく無いとその場で穿開門を開き足を踏み入れようとする。だが、奴はこの期に及んでまだ礼を尽くすべき等と説教垂れて来た。…私は大人だからな、(不服ではあるが)勿論そこはわきまえて礼を述べてやったぞ。…まあ、本音を言えば茶と団子自体は美味かったが。
奴の楽しかったと言う言葉は無視。それはそうだろう、良い実験台が見つかったのだからな。これから買い物に浦原商店にやむを得ず行かねばならない場合は、奴の言動は一切信用せぬと再び心に誓い、帰路に着く。
*
反省すべき点多々あり。
精進する。
だが、楽しかったぞ。
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