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3065.理想都市都想仮
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黒崎一護
2012/04/28(土)04:14:44
眠れねえ夜は決まって、リルカに会いたくなる。
柄にも無く空なんか見上げちまう程だ…もうお前は寝てんだよな。
寄り添う星を勝手に俺とお前にして、当たり前になってた距離にしてみた。
当たり前だと思ってたのに、当たり前だと気付いて笑った。
目を閉じて思い浮かぶのは、お前の笑顔。
お前が笑って、俺も笑えたら、それだけで幸せだ。
その眩しい程の優しい笑顔に、俺は甘えてる。
一人で生きていくって決めたのに、何で隣にお前が居てくれるんだろうな?
色々覚悟して強がって、孤独に酔いしれて…。
でも
お前が笑ってくれたから、そんな考えが吹っ飛んだ。
俺を呼ぶ声を聞いていたい。
繋いだ手を離したくない。
手を伸ばしても届かねえと思ったけど、何時か届くと信じたい。
辛くて、苦しくて、泣きたくて、恐れていたのはお前だった。
それを切り開いて乗り越えるのもお前で…俺は傍に居ることしか出来ねえ。
俺に出来る事は限られるだろうけど、不格好でも、微力でも…抗う力にしたい。
俺はお前さえ居てくれたら、それで良い。
日に日に増えていく『好き』って気持ちは、きっと俺には全部伝え切れねえ。
けど、全部は無理でも俺に出来る限りは伝えていきたい。
目を逸らさず、俺を見てほしい。
朝には消えちまう俺達を見て、呟いたお前の名前が切ない。
行き場のねえ言葉を吐き出して、この想いがお前に届きますように。
お前にもあの星、見えてるか?
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