愚者の幸福論

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┗3073.愚者の幸福論(12-16/35)

12 :ティア・ハリベル
2012/03/10（土）18:11:17

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斯様な書籍が誰かの手に依り開かれて居ると云う事は些か驚愕、然し乍ら亦嬉しき事でも有る。此の慕情を端から視て居る者達へ、公の場にて感謝を綴ろう。

>彩色一色様
誰かに焦がれる想いを持った、雪白の如き死神へ。嗚呼、褒め言葉だ。――戯言はさて措き其の死神の手に此の澱んだ書が渡る事に為ろうとは。何時かに控え室にて話した事は覚えて居るが、其れにしても見付け、更に読もうとした精神に驚いた。
戯言、言葉遊戯。其れ等が相応しい位に甘美さを帯びて居る訳でも無く、己の独白許りが連ねられた書が御前に何を与えるのか私は知らない。さて、何を述べるべきかと解らなく為って来た。兎に角伝えたい事は御前への感謝の辞。其れに加え、伴侶殿と何時までも末永く在る様、祈りを。

>檻帯＋虹鰭紅金魚と俎板歌劇。様
私の書が、一体御前の何に響いたと云うのか知る由も無い。此処に在るのは傍観者の眼から視た慕情のみ、単なる言葉遊び。謌の様な言葉を得手とする御前の言葉は、些か興味の矛先も向いて居た。伴侶殿に向ける言葉も亦、然り。そんな御前に依って此れの頁が開かれて居るのは、些か不可思議でもあるが。
――前置き諸々、長く為るのは悪い癖だ。此れも日々の精進が必要か。相も変わらぬ戯言は今は良いとして、手に取って呉れた事に精一杯の感謝を。
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13 :銀城空吾
2012/03/10（土）18:12:38

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綺麗な終焉何てのは、所詮妄想か。綺麗に迎えたいと願うのは届かねぇとでも云うのか。

知ってる、知ってんだよ。
>道化師何て野郎には、其れが似合いだ。
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14 :阿散井恋次
2012/03/10（土）18:14:14

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刹那の愉悦と永劫の愉悦。何方が良いか何て、聴くだけ無駄だとは思わ無ぇか？

>何方もに決まってる、
知ってるか、人は誰しも強欲だ。
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15 :シィアン・スンスン
2012/03/18（日）21:46:29

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知って居ますの？其の言の葉すら道化師の戯言だと云う事に。――嗚呼、哀れですこと。貴方は何も判らず、蛇の領域に踏み込んだのね。何も知らずに喰らわれに来たのね。

>知りたい為らば手を伸ばしたら如何？
>喰らわれる覚悟で来なさいな。

然う言った所で貴方が手を伸ばしはしないのは、既に私も理解って居た事。怖いのでしょう？喰らわれる事が、私の毒に触れる事が。
視えますの、貴方と私の間の硝子板。とても近くに居るのに触れる事すら叶わない壁が幾らにも拡がって居る様が。
私は何も致しません。然うでしょう？如何な形で有れ、綺麗で居たいのは性。みっともなく縋る様何て、私には要らないの。幾ら言っても響かない道化の辞何て、貴方も要らないでしょう？読み取るのも億劫でしょう？

>知って居るかしら？
>蛇はだから、ひっそりと獲物を待つのよ。
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16 :銀城空吾
2012/03/20（火）23:53:27

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理解っちゃあ居たが所詮は其の程度か。今更何を言う気も無ぇ、当に俺のやる気は失せた。手前がそう決めたンなら俺には何も言う資格なんざぁ端から無ぇんだろう？まぁ元来好む質でも無ぇが、其れはさて置き。近頃完全に引籠もり状態だ。何がって、俺が。長続きしねぇ、三日坊主がお似合いか畜生。否、其方のやる気は、在る。

綺麗事許り紡ぐ己に反吐が出る。虚言と妄想で凝り固まるのも大概にしろよ、何て叱咤した所で今更己の何かが変わるとは思え無ぇ。結局何をしようが俺は俺から変わる事なんざ無いんだろう。嗚呼、相変わらずだ、相変わらず。そんな野郎を一体誰が信用するってんだか、其れとも其処は技量か。さぁて困った、そんな物が存在してると思え無ぇよ、無理無理。

>段々近付く音は、声は何を示す？
>滾る音、氷結する音、凪ぐ風。

確実に何かに侵食されてンだ。俺は何時まで人としての形を保って居られる？近付く其れに侵食され切れば、何か必要なモン迄己の手で壊す気がする、失くす気がする。怖ぇのか、其れすら理解らねぇ。何の感情が渦巻いてるのか、其れすら解らないで居た。
取り戻し方を聞いた所で、何かを実行する気力が湧かねぇのはきっと、俺が諦めを抱いて居るからだろう。何に抱くのか、其れもさっぱりとは実に笑えねぇ。

>道化は嗤った。
>(何の、為にだ)

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