おーだーめいど

綴一覧
┗3087.おーだーめいど(81-85/135)

81 :更木剣八
2015/04/29（水）00:41:28

おっさんとガキ

てめぇの生、てめぇで楽しくしろ。

大人な振りして諦めてるだけの様に見える奴に言ったらまた過激なと言われた。

退屈っーなら何かに火を点けてがむしゃらに走り出せばイイのにそれをしないでいるてのが大人なのか？

それが大人って奴ならそりゃ退屈だろさ。

友人だと思ってるからひとしきり怒鳴ったら笑いやがった。

そんなに笑うな。俺がただごねてるガキみてぇじゃねぇか。

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82 :阿近
2015/05/11（月）01:45:41

ばらばらピンナップ

綺麗だと感じた草花や共に過ごしたかった時間を写真として残す。

送るアテは無いが。

ジャスミンの香る風と藍色の空に高く響く活気ある喧噪、異国の音楽。

少し離れて眺めて、眩しさに目を細めてきっとあの中に混じるには俺にはまだ遠すぎる。

人生は
伊達と酔狂と冗談で出来ているとある友人に言ったら酔ってるなと肩をバンバンと痛い程叩いて笑う。そう言うアホな会話と友人の笑い顔を原動力に明日もそれなりに頑張れる。

例えば良い香りも過ぎれば鼻に突く様に、戦場で背中預けられる友でもこうも四六時中一緒だと息が詰まる。一人になりたくて飛び出した夜に月。

乾燥した冬の音、葉擦れの音、微かに。

重く空を覆う雪雲でこの地の冬は昼でも光量は少なく、世界は雪の白とその他の黒で構成されてる。静寂。

逝くなら桜の下で如月の頃。

一花が一花が繊細で可憐なのに青空に映える巨木は豊かな春の寿ぎその物の様だ。余り綺麗に咲き誇るな。そんなに色鮮やかに散り急ぐな。

桜色の残像だけが焼き付いて離れない。

腹の内を見せないのはお互い様だろ。根っ子となる考えが違うが今も利害関係が一致してる。そんな白々しい白壁に伸びる影法師。

誰かが誰かを想い、恋する不思議。

ありふれた一言が日常の些細な事が忘れられない特別になったり、心臓が飛び出しそうな位大暴れしたり、つんとなって喉が締め付けられそうな今にも泣き出しそうな目、綺麗だから涙で溶かすなよ。そっとシャッターを切る俺に怒って笑ってまた前を見る。そんな友人が誇らしくてまたパシャリ。

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83 :阿近
2015/05/30（土）00:07:19

煙草

『』と言う言葉を何度も飲み込む。甘くて苦い煙草で口を塞いで、口角上げて笑う。

もう何度も取り出して眺めて再生した感情はもういい加減擦り切れて優しい過去になればイイのに、過去にしたくない想いもあって、矛盾している。

矛盾したまま思考回路はとっちらかしたまま。

毒まみれのバニラの香りに甘える。

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84 :吉良イヅル
2015/07/07（火）21:25:17

七月七日

恋愛中は神様でも変になるのかも知れません。

神様に任された仕事よりもお相手しか見えない異常状態になったり、其処までいかなくても四六時中傍に居たかったり離れていても恋しいお相手の事ばかり考えていたり。

賢しらに抵抗しても無駄で、理性や状況関係なしに吹き荒れる嵐だったり、有象無象を愛だからとかと言う理由になってない理由でも妙に説得力持ってて事態を変える力。

そんな織姫さんと彦星さんなら雨だろうと曇りだろうと鵲を巻き込んでもきっと今日の逢瀬を楽しんでるでしょうね。

そんな二人が少し羨ましく思います。

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85 :阿近
2015/08/18（火）13:18:10

注意、二次創作色の強い与太事です。本尊には無い設定で遊んでます。

色。

鍵を開き戸の隙間から身を滑らす様に自室に入る。

中の研究対象、変異型地獄蝶が文字通り飛んで逃げない様に一応結界は張っては要るが研究対象を破壊と言う形で逃がさない形状であり、手間を考えると出来る事なら使いたくはなかった。

日本だけではなく世界中の蝶を見目麗しいモノから珍しい蝶まで揃え蝶は空間の狭さ故に半ば野放しになって居り餌に蜂蜜を薄めたモノや熟れた果実が本棚や実験材料の隙間に置き、積み上げ過ぎで雪崩を起こし掛けてる本の山を作って無理やり確保した空間にキャベツや葉っぱなどを入れた幼生のケージが積み重なっている。

小さい蝶園さながらの自室の現状は内密な技局研究費用の銭作りのつもりで始めた世に一つのオリジナルな地獄蝶の研究が迷走を現している様であり、人の住む所ではない何処か異世界の様相でもある。

その中でもまた異色を放つ真白い芋虫がのんびりと体をくねらせて貪欲に餌をはむ姿を徹夜明けの半眼で眺め、獣道を辿って万年布団に身を沈める。

想像したより上手く行かない研究に苛立ちはあったが、昨夜から今朝に掛けての面白い顔ぶれを思い出すとその苦さも楽しんでやろうじゃないかと妙に高揚した気分になる。

眠いが濃い珈琲でもまた淹れて研究を続けようと身を起こした。

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