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3103.呵々大笑
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2 :ノイトラ・ジルガ
2012/04/24(火)23:59:02

御前を祝う夜、
世界に惟一つ。俺の半身たる御前の生誕記念日。

HAPPY BIRTHDAY MY DEAR
>生誕唄。【淡萌黄色(#93ca76)】

特別な日、とはいえ過す時間は俺等以外にとったら惟の日常の一つ。
世界を形成する破片。
其れでも雌の生誕の日には祝いの宴をすると現世で見聞きすりゃァやってみるかと重い腰を上げて見る。
別段代わり映えしねェ、任務上がりの後にあの女を呼びつける。
淡萌黄色の柔く長い髪と目をした俺の、

任務が終わったら着て来いと命令した現世で調達した「ワンピース」とか言う代物。
刃から身を護れるようにも見えねェ薄くってちかちかしやがる布だが、見世の女に言わせりゃ此れが雌は好いんだとか。
>青磁色に花柄とシルバーラメのドットが浮かぶ繊細な生成り色のレースが縫い付けられたシフォンスカート
嗚呼、馬子にも衣装ッつうんだったか。
普段は食い気しかねェあの雌に少しばっかり色気が宿る。
普段砂上を勇ましく闊歩するパンツスタイルとは違う浮いた感触に照れてたのか、何だか識らねェが随分と大人しくしてやがったンで直ぐンでも押し倒せそうだったが、今日は人間みてェに振舞えと煩くテスラに言われたンで手は出さず迷子の末漸くと到着した御前を対面にクロスの机を挟んで着席。
硝子の中揺れる蝋燭に御前が食いたいって言ってた肉が美味いコース料理。
弾けるグラスに黄金色のシャンパン。
春野菜のアペリティフ。
茸のポタージュに、
続く魚と肉と待つ合間に御前がふと聲音を側める、甘ッたるいデザートに負けぬ甘言。
熟れる唇が紡ぐ誘惑。
鼻腔に馨る春。
甘い甘い、とびきりの白濁ケーキは部屋で二人で。

甘ッたるい人間の真似事。

御前がこうして年輪を重ねてくなら内側に何度も何度も俺を穿ってやっから。
御前が着る経験と同じ分、赤い子宮に。

嬉しいだろ、光る布切れや飾より。
腐敗か凋枯確実の花より。
俺の存在が御前ン中に存在ること。


>HAPPY BIRTHDAY MY DEAR


俺■黒皮の眼帯・爪先の尖ったハイカットの黒皮ブーツ・赤い長袖のネルシャツ(インナー)・胸にポイントの付いた黒テーラードシャツ(アウター)・ラインの入った黒スキニーパンツブーツ・赤い紐で結って片側から垂らし下ろした黒髪。
御前■俺のやった2WAYスカート・生成り色で柔らかいラインを描くレース衿のピンタックブラウス・春らしく花のシューズクリップで飾った踵の高い薄桃色のパンプス・緩く編んで靴と同色の花飾りで飾った淡萌黄色。春色の花とガラスの石を散らした指先(多分ネイルっての)。

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