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3104.六腕、一眼
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90 :黒崎一護(虚)
2019/07/31(水)00:00:11

昔の俺は饒舌に声を紡いでやがる。あの頃の潤沢たっぷりの舌は何処に消えちまったのか。
結局此の面に還るのか。まァ良い。最期を括るなら、丁度良い。


思い返せば数日前、何の気なしに脳裏を掠めた此の場にふらりと立ち寄ってみりゃァ閉幕の知らせと来た。
正直…驚いたぜ。随分昔にも同じ事があったが、彼の時は今ほど揺すぶられることもなかったからなァ。こうして振り返って指折り数えて出逢いを巡る度、いよいよ来ちまったのかと…自覚させられちまうぜ。

とっくの昔に其々区切りは付けて来たつもりだ。誰かに残す言葉も、懐かしむ程焦がれる相手も今は居ねェ…ハハッ。其れが良いのか悪りィのか。

此処には随分世話になった。
今まで重ねた文字の羅列を読むことも出来なくなる。終わる其の刻まで、じっくり想い出を巡るとするか。



どうせ俺が聞かなくても、テメェ等は息災だろうよ。良縁に恵まれねえ筈がねえからな。元気で居ろ。其れだけだ。

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