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3402.能わぬ脳髄
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29 :
ザエルアポロ・グランツ
2016/06/26（日）23:37:03
思考を巧く纏められないからこそ莫迦の様な言葉を羅列する事しか出来ず、何かを話し始めると引き際を見極める事が出来ない。
取るに足りない事にこそ拘泥するのが迚も愉快なんだよ。
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戻せる程度の振りなら佳いのだけれど、振った切り毀れて仕舞った場合其の身を振る事は二度と叶わない。
其処まで往って仕舞ったのだ、僕は。
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畏れ多い言葉で恐縮。
だが、僕の脳髄に用意された抽斗には空虚が多くどんよりとした澱の様な空白しか無い。
否、僕としては『何とか賢く視せる事は出来ないか』と思って居るから然う謂う意味では巧く繕えて居ると謂えなくも無いのだろうか。
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本当に申し訳無い――が、実際深く考え込んで居る訳じゃ無いんだ、とは謂えない雰囲気だろうか。
否謂って仕舞ったが。
何と謂うか一気に距離を詰め過ぎて仕舞ったかと謂う気が否めなくてね。
当てに為らない感覚でしか事に当たれない物だから如何しようかと思っただけなんだ。
済まない、気を遣わせて仕舞った。
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