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┗3470.驟雨(11-15/16)

|||1-||||リロ
11 :市丸ギン
2023/12/06(水)14:21:11





あァ、痛い程分かる。己を動かしてた時の全てが止まるんやろ、愛おしい相手と別れたその瞬間から。たった一人だけ取り残されて、思い出の沼にずぶずぶと浸かって溶けて逝く。ボクも何度溶けて亡くなろうとしたことか。もうええか、なんて笑いながら。そういう時期は誰の声も届かへんし、自分は自分のことしか見えてへん。どうにもならん。周りは見守ることしか出来へん。そのまんまほんまに溶けて亡くなってしもた時に、せめて憶えといてあげることしか出来へん。赤の他人がどうやっても隙間へ入り込むことも出来へんよ、そっとしとき。

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12 :市丸ギン
2024/05/12(日)22:53:05




己がどんなに満ち足りてても
己がどんなに枯れ絶えてても
ボクに降り頻る雨はいつだって恵みのモノ

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13 :市丸ギン
2024/08/19(月)22:10:56







この暑さにかまけてそのまんま、溶けて消えて逝けたなら。なァんも考えずに済むのに。そのくらい毎日毎日くるくる色々考えてる。考える必要の無いところまで考えるもんで、すぐに耳からぷすぷす聞こえてくる。どろどろのとろとろに溶けて、至る所を流れ落ちて、海まで逝ってしまえたら。どうせ覚えてる人も居てへんし、悲しむ人も居てへんし、無くなるんなら今なんやけど、心の臓は元気にとくとくと鳴いてる。死なない者やら生きてる者には役割とやらがあるって何処かで聞いたんやけど、ほんなら果たしてボクの役割は何なんやろかと。ああまた、ぷすぷす聞こえる。筆が止まる。イヅルが目敏い。

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14 :市丸ギン
2024/08/19(月)22:25:22






全然違うところのとある筋から聞いた話なんやけど、驚くことに何やボクの偽者が居てたようで。ほんならここに残されてた心当たりのあらへん二つの伝言は、その偽者に騙された人なんやろか。なんて思ったんやけど。あちらサンが知っててこちら側が知らんなんてこともまァ、此処が栄えてた頃はあちこちあったやろし。一概にそうとも言えへんか。偽者ってやっぱりキミかなァ。まァ好きにしたらええよ。それでキミの心の何処かが報われるんやったらええんちゃうか。憎しみにせよ憧れにせよ暇やなァとは思うけど。

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15 :市丸ギン
2024/08/23(金)10:36:26







暑い暑いとは思うけれども。よくよく見ると雲の輪郭がぼやけて来てたり、茶色い蜻蛉が宙を飛んでたり、夕方の風に湿り気が無くなってたり。ずるずるとでも確実に夏が終わって来てるし、静かにちょっとずつ秋が迫って来てる。秋の夜長は何をして過ごそかなァ、取り敢えず月見酒はしたい。

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|||1-||||リロ

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