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┗611.夢のうつつの(32-36/66)
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32 :
阿近
2008/11/12(水)00:20:20
遣りかけの仕事の合間にまた新しいものに手を付けるので
頭の切り替えのきっかけの為に、手の甲に覚書をしておく。
甲で足りなくなれば、掌に。
掌が埋まれば、手首に。
黒く字が渦巻く肌の上が、呪詛のようにも見える。
最終的に肘の内側に覚書をしている時
掌の上の数字の羅列がこっそり逃げ出して
動脈に潜り込むのが見えた。
指先の血管の細さでその数字が塞き止められてもがいている感触がする。
覚醒。
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33 :
阿近
2008/12/28(日)20:56:42
水槽に指を差し延べても、鼻先を寄せて来ない銀の魚に苛立つ。
声を発せない魚の為に、脳に直接端子を繋いでやったが、
電波信号で上げる悲鳴が甲高く、気色が悪い。
餌を強請ろうともしない虚ろな眼はぎらついて
尻尾で時折叩く水面から、生臭い匂いがする。
水槽に身体を沈めて底に頬を付け
打ちひしがれてひざまずくような格好で息絶えていた
その魚の夢を見た。
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34 :
阿近
2009/02/07(土)02:13:35
『だって、どうしようもねぇじゃねぇか。』
俺が言った台詞で
今にも泣き出しそうに傷付いた顔。
泣くな。
うざってぇんだよ。
泣くな。
悪いのはお前じゃねぇんだよ。
俺がどんな風だったら良かったのかなんて解んねぇ。
だってどうしようも無いじゃねぇか。
俺は『こう』なんだ。
どうしようも、ねぇ。
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35 :
阿近
2009/03/03(火)00:41:10
下瞼の痙攣。
歯を噛み締める力が抜けなくて顎関節の疲労が酷ぇ。
寝ている間に握り締めた拳の所為で掌にも傷。
慣れない力を込めた指から震えが取れねぇ。
苛付く。
柔になってんじゃねぇ、躯。
駄目だ。
今唇を満たそうとすると、きっと噛み千切る。
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36 :
阿近
2009/05/30(土)00:16:37
無いなら。
入れる気が無ぇなら、クソとまでは言わずに済んだ。
願望は不明。
今が一番安定してるってのを知ってる癖に、
こんな話に持ち込んで、
白黒付けてぇみてぇに、急いで。
もう本当は随分と逃げてぇのに、
まだ自分が此処に居ること自体、不明。
相手はあんたでいい。
甘えを許さなそうだからな。
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