寝て起きて、当たり前にアイツが隣で眠ってる日常にすげえ癒されてる。 好き過ぎてどこが好きだとかもはやわかんねえレベルなのヤベェと思うわ流石に。どこが好きっつうか、全部好きっつうか。 まあ1回挙げてみるか。 まず割れ眉だろ、肉付きがいいオレとはまた違った鍛えられた体だろ、赤と黒が混じった髪に、結構厚みがある唇、でけえくせに料理する時ちょっとちっさくなる感じ、料理作ってる手と背中、バスケしてる時の手と目、基本はでけえけど感情によって小さくなったりボソボソしたり調子が変わる声、笑ったり怒ったりコロコロ変わる表情、匂い、周りを漂う空気、ぽろぽろ出てくる言葉、オレとは違う考え方、たまに弱くてたまに強ェ感じ、セックスで抱く側の時の勢い、抱かれる側の時のエロさ、乳首、乳首、乳首、首、寝る時に絡む足、意外とつめてえ手…とかか。 やっぱ全部だな。キリがなかった。 |
付き合って片手ぐれえ年数経つのか。早ェよな、あっという間だ。その間にお互い色んな出来事があって、酸いも甘いも一緒に居る間経験してきた。幸せだって時も、心底つれえって時も、出会ってからお前はいつだって傍に居てくれた。 人生の軌跡をグラフで描いたらたぶん今のオレは最大級に底辺いってんじゃねーかと思う、オレ自身を取り巻くアレコレで。年初も、最大級につれー事があった。つらすぎて塞ぎ込んじまったせいで一時的に離れた(別れの危機だとアイツは思ってた)時もあったけど、今も変わらず隣に居て変わらねえ日常を一緒に過ごしてる。 調子悪ィからって特別扱いせず普段通りに接してくれる事が嬉しくて、たまに真面目な顔して「お前に幸せでいて欲しい」って言ってくる甘い声が愛しくて、切なくて。正直、嬉しいとか切ないっつう感情に膜が張ったみてえになってて、感じてるようで感じられてねえ、感じたいのに…みてえな矛盾を自覚してる。喜怒哀楽が平行線みてえな感覚。 だけどよ、唯一アイツが好きだっていう恋だったり愛だったりっつうキモチは鮮明で、今も変わらず感じられてんだ。好きだって感じてポロッと口から出ちまうくらい。オレの中にオレらしさが残ってるって事をアイツを通して知れて、ちょっと泣いた。 変わらねえ部分もあるって、根本は変わらねえんだってわかった時、確かに嬉しいと思えた。 ただ居てくれるだけで支えになってる事への感謝がうまく表現できねえ。この数年で何度も何度も体験してわかりきってるんだからいくらでも伝えられそうなのにな。 ありがとな。すげえ好きだわ、今も昔も、これからも。 |
昨日は最後に喋った記憶がほぼなくて、起きてからアイツが子守唄を歌ってた事に気付いて笑った。 朝はいつも通り6時過ぎに1回起きたはずがまたすぐ寝ちまってたみてえだ。次に起きた時アイツから秋の朝の写真が届いてて、季節を届ける粋な計らいに嬉しいのと景色がキレーなのとでしばらく見入った。 たまに送られる何気ねえ写真、癒されるんだよな。食い物とか。秋だな。 |
午前中、ダリーと思いながら歩いてたらなんとなく青空が目に入る。 天気予報は曇りなのになんだこの晴れ間、まあ風があって暑過ぎず寒過ぎず丁度良いけど。とか考えながら、そういやこの前アイツが空の写真送ってきてたことを思い出して、写真撮って、送った。見たもんそのまま送っただけで何がしたかったとかねーけど、アイツから斜め上の返信がきて笑っちまった。相変わらずおもしれーの。 自分と違う視点を持つアイツならではの魅力を噛み締めながら、秋の空気を感じた。悪くねえ。 |
夜中に目ェ覚めたらアイツが隣で寝てて、先に寝ちまってたと思って抱き寄せた。あったけえのと、嗅ぎ慣れた好きなニオイと、聞こえてくる寝息が心地良くてすぐ寝直した。 朝、アイツが準備してる物音で起きる。ボーッと動き眺めてたら準備の合間にちょいちょい声掛けてくんのが嬉しくて邪魔になんねえ程度に邪魔をした。 アイツが出発した後、つまんねーなと思いながらさっきまで寝てたスペース撫でたらもう冷てえ。段々空気が冷えてきたって事か。また冬が来るな。 名残を求めてアイツの枕を抱き寄せた。ニオイがして安心する。寝直すか。 |