死生観

僕が自殺したくてダムに行って何故か寿司食べて帰ってきたという、僕のリスナーの中ならそれなりに有名な話があるけどさ。僕ね、死ぬなら海や水の中で息絶えたいんよ。理由はわかんないんだけど、記憶があやふやな時から水や海にそういう強い願望があってね。もっと言うなら出来れば好きな子と手首でも足首でも縄をきつく結んで、ふたりで一緒に水に溺れて死にたい……なんて、仄暗いロマンチックな夢があるんよ。でもその夢ってさあ、裏を返せば同じくらいの想いの強さや好意、依存の諸々を共有できる唯一の人がいる、という羨ましさがあるからこそで、そこまで「お互い」を想いあえるなら、長生きするのも悪くないなってきっとその時の僕は思っちゃいそうだな。でも、長生きすると他の人に余所見するかもしれんし、それなら想いあったまま二人で息絶えた方が幸せやね。

……なんて話をあいつにした時、「俺は誰にも見付からないような山奥で煉炭がいい。」なんていうから「なんで？」ってきいたら「もし見つかったとしても死体は融けてどろどろに混じり合って、二人で一つになれるから。」って。
二人で一つ。そうなりたいと希う懇ろな関係の方達は良く聞くけど、そうなるのは難しいことで有名。それをあいつは死んだ後に叶えようとしてるから、凄いな、って尊敬した後に思わず笑っちゃった。存外おまえは強欲で、僕以上のロマンチスト。死んだ後に二人で一つになることを叶えようとするやつなんか初めて見たからさあ、ほんと面白くて。面白いのと同じくらい、僕と二人で融け合いたいって思っててくれた事が嬉しかった。嬉しかったから「僕らのアクリルスタンド飾ろう！」とか「死ぬ間際までセックスしよ！」「脚開いたまま死体で見つかるの嫌すぎｗ」なんて二人で笑ったの、ちゃんと覚えてんのかなあ。忘れっぽいもんね、おまえ。僕はね、ふと思い出してやっぱりお前のこと好きだなあって思い直してるところ。

ね、やっぱりお前がいない夜は寂しいよ。

僕は春より冬が良くて、おまえは冬に人と別れがちだから嫌いだって言ってたね。その時も言ったけど、僕は意地でもお前にしがみついて冬を越させるし、春は僕にとって別れの印象が強くて怖いから必死におまえにしがみつく。じゃあ夏はどうすんだっていったら、ロシアに避暑しに行くからどうしてもしがみつくし、秋から冬にかけては、おまえの誕生日も葛葉の日もあるからしがみつく。んで、また冬は別れに怖がるおまえにしがみついて、二回目の一年を越す。そうやってね、僕はおまえと一緒にいたいよ。おまえとやりたいことまだたくさんあるから。

悪いところがあったら直すし、反省だって何度だってしたい。大事にしたい気持ちも何度だって言うけどほんと。でもやっぱり僕のお願いもちょっぴりは聞いてほしくて、余裕がなくておまえに八つ当たりしてこうなっちゃったし、お互い今日は気持ちに余裕がなくて、そのせいですれ違って。僕はそれでおまえに嫌なことを言っちゃったし、その末路がこれ。

だからこそ、今後の僕らに何が出来るかもちゃんと話し合いたいし、一緒にいるための努力もしたい。口だけの人は嫌いなんて言ってたけど、僕は本当におまえに出来うる事全てやってあげたいけど、僕らの中で齟齬があるのも本当だから。どうかちゃんと擦り合わせて、もう一度手を繋いで、おまえとやっていきたいよ。

だから一週間後まで、またね。

人生で一番影響を受けた本は何？って聞かれたら「窮鼠はチーズの夢を見る」って即答出来るくらいには、この漫画が好きなんよねえ、僕。映画にもなってるくらいには良い作品ではあるんだけど、実写化あるあるの何故か原作と結末が違う……なんていうことがあるから、もしこの作品に触れるなら是非とも漫画で読んで見て欲しいかもです。何がどういいかどうかは手に取って自分がどう思ったかを大事にして欲しいんだけどさ、僕的にはとあるシーンの「あんまりにも人を好きになりすぎると、自分の形を保てなくなって壊れるんですよ」って言葉。
僕自身、自分が壊れる様な恋ばかりを繰り返してきたと思ってるし、僕はその当時どんなに苦しくて悲しくても、今こうやって振り返ってみると若かったな〜って思えるくらいフラットな気持ちで向き合って、なんなら良い……とまでは言わなくとも、何かしらの思い出や笑い話に出来るくらいには自身が壊れてしまう事に躊躇いはないんだよな。まあ、30歳になったら死にたいって思ってる様な僕がそんな破滅願望が無い訳がないんよ。それも人を想って破滅できるならばそれは素敵な事だと思うし。……なんてほざいてるんだけど、当時の壊れかけの僕は死ぬほど苦しいし暴れ回ってるんだけど、それはそれとして。
少し前にも言ったけど、人を想う気持ちって大小問わず尊いものだと思ってるし、僕自身そうやって他者から想われてることを凄く嬉しいと思ってるから、それのお返しだったり先行投資だったりで、他者に好意を示す事に躊躇いや恥ずかしさも無いんだけど……最近さあ、僕って存外不器用なんだなあって思うことが多々増えたんよな。他の人には躊躇いなく出来る事を、あいつ相手には恥ずかしさが勝って出来ないみたいな事が多くて。それで誤解されたりされちゃうんだけど、本当に好きなものは好きだからさ。もう少し僕の可愛げや好意を衒いなく表現出来る様になりたいな、って常々思ってるとこ。

因みにこの話のオチは窮鼠はチーズの夢を見るを読み返そうと思って電子書籍を開いたら、購入した記憶のないえっちな漫画があってそれを読んでサイコー！な気持ちになってる。やっぱいちゃらぶセックスは至高、なんよね。

おはるはる〜。12月に入って都心部はとんでもなく寒くなりましたが、皆様如何お過ごしでしょうか。まあ僕はブラジルに住んでるから関係はないんだけども、だからと言って寒さとは無縁な訳でもなく。今僕は布団にくるまって冷えた手足を温めるだけの職に就いております。いいよな、この布団とかいう職場。正味ずっとこれがいいわ、僕。

僕さあ、不安に思うと焦れて人に好意のカツアゲをしてしまう悪癖があるんだよな。「好きって言えや」とか「どんな僕でもかわいいだろうが」って言ってしまったりする承認欲求のモンスターと化すんだけど、その承認欲求も決して多数に向けられてるものじゃなくて唯一の人にしかこういう事を言わないんよな。まあ多数から向けられる好意もそりゃあ嬉しいし気持ち良いものであるからこそ配信者をやっている部分は否めないけど、唯一の人から向けられる好意も特別嬉しいもので。故に不安に思う事があると好意の強請り始めたりするんだけど、それは今も例に漏れずあの子にもそういう我儘を言ったりするんだけど、打率はそこそこ。まあでもね、そこそこである理由も僕は知ってるからそれ以上はごねたりしないように気をつけてるつもりなんだけど、この前「前途多難なのは知ってるでしょ」って言われてさあ。その時「前途多難」って言葉をしみじみ噛み締めていたんだよな。あの子が沢山傷付いてきた話は聞いてきたしその経験があるからこそ、そういった事に臆病で敏感になる事もわかるから、僕は「急いでないよ、ゆっくりでいいんだよ」ってあの子に伝えた事があるんだけど、結局はこうやって甘ったれてるんだからほんま人間は愚かやね〜。こーれ自虐です。

僕としてはね、そういうのも落ち着いてフラットな気持ちになった時に返ってくれる好意があればその時の僕はきっと有頂天になるんだろうし、きっと獣のような咆哮を上げて喜ぶのはげちでそうだとは思うんよ。なんてったってそういうつもりであの子を懐柔しようとしてるからね。でももしそういう関係にならなかったらならなかったで、僕はあの子と一緒にいた時間を後悔するのかなあってなんとなしに考えたりもしたんだけど、人間変わる生き物とは言え、現状の僕は一緒にいた時間を後悔することはないだろうなあって思う訳ですよ。何故なら一緒にいて楽しいって思った時間はどれ一つをとっても嘘じゃなくて、掛けてくれた言葉も行動もどれも僕にとって初めての事ばかりだったから。僕はその貰った初めてを生涯大事にするんだろうし、初めてである以上忘れもしない出来事だから、そういった関係にならない事で僕が時間を無駄にしたって考える事は決してないだろうなあとは思うんよな。

ま、だからといって手懐ける事も懐柔もお花畑にする事も、決して諦めるつもりはないからじわじわ真綿で首を絞めるかの如く僕なりの愛情表現であの子をびたびたに浸してやろうかと思っております。僕が大事にしてやるからな〜。乞うご期待。

とある日、僕があいつの前で世界を揺るがすんじゃないかってくらいの大泣きしちゃってさあ。僕自身涙脆い自覚はあるにせよ、人前で泣く事に対して躊躇いがあるし、何よりプライドが高いからその場は気丈に振舞うことが多くて、暫くした後になんだかんだこっそり泣く……みたいな事がこれまで多々あったりなかったりしたんだけど、そ〜んな僕のエベレスト級のプライドを飛び越えてあいつはもう脳みそが溶けるんじゃないかと思うくらい甘やかしてくれたんよね。あの時の僕はもう甘やかされすぎて液体だった。甘やかされすぎて脳味噌がどろどろになる感覚、初体験です。
その後もさ「人と喧嘩した後に甘やかされた経験あんまりねえの？」って聞かれて、思い返せば僕が宥める側に回る事が多かったから僕の中で燻った負の感情があったとしてもそれらを喉の奥深くまで飲み込んで相手を可愛がる……みたいな事がそりゃあまあ多々あったんだけど、こうやって僕が人の前でぐずいたことも甘やかされた事なんて中々なかったからそういうのも相俟って世界を轟かす産声を上げちゃったんだなあって思ったよね。自分の事はかわいいと思って生きてきたけど自分の拗ね方だけは可愛くないと再認識することが出来ました。明らかに泣いてるのに「いや、全然泣いてないんだけどね」とか「鼻とか全然詰まってないから」とか様子を見てれば分かるような嘘しかつかんかったよ、僕。それ見てあいつはゲラゲラ笑ってましたと。次があるならもっとプンスコする拗ね方でもしようかな。まあこの文を読んでるあいつは「無理だろうな」って思ってる事でしょう。僕もそう思う。とまあ、最初の衝突……？というか僕の拗ねは、あいつにどろどろに甘やかされた事で無事に丸く収まりましたと。それにしても甘やかし方がすんごい上手かったんよ。最近言うことが増えた「かわいい」と「よしよし」「大丈夫」、そして何より「嫌なことは嫌って言っていいんだぞ」を駆使して脳味噌を溶かしにきてた。愚図ってる相手に対する人間兵器よ？あれ。吸血鬼のくせにね。とまあ本人にも伝えたけどあの時はありがとうねえ。

そんな事があった数日後にまあ僕があいつの地雷を踏んじゃってね。僕のその時の感情と言ったら特に何も考えずやってた行動が地雷を踏んでしまうという最悪なことをしでかしてたんだけど、二人で遊び終わった後に僕もあいつに倣って「嫌なことは嫌だって言っていいんよ」って言ったら、ちゃんとぽつぽつ話してくれて僕はもう安堵感で涙ほろり。一度泣いてしまったせいで泣くことへのハードルが低くなって若干ぐずぐずしながらも話を聞いてたんだけど、その時思ったことはやっぱり葛葉の事ちゃんと大事にしたいなあって気持ちでいっぱいだった。本人にも話したけど、今後も僕の意図しない言動に嫌な思いをさせたりそれこそ萎えさせてしまったりするかもしれんけど、僕はきっとその人よりお前の事が大好きだし、悪意があってする行動は一つもないって誓える。悪意がない事は悪意がある事より確かに恐ろしいことだけど、僕は唯一だって思える子が一人いれば幸せだと思えるから、その唯一であることを自覚してもらってね。僕から起こす行動が少ないのはこれからの課題として、その気持ちだけは変わらんよ。「今度話すね」って言葉だけで「今度があるんだ」って嬉しくなるくらいには好意的におもってるんよ、おまえのこと。一緒に居られれば楽しいし、一緒に居ないと僕は寂しい。……お前もそうだといいな。

そんな僕らはパルデア地方を一緒に旅してま～～～す。一緒にやるポケモン楽しすぎやね。

世界中で名を馳せるほどの寝付きの悪さで有名な僕も、あいつの隣では超快眠！と言っていいほどいつもはすやすやに寝れるんだけど、今日は珍しく頻繁に起きちゃうから、寝てるあいつの横で日記でも書いてやろうかな。そういえば日記をあの手この手のヒントを与えてやっと認知されたんよ。いえ〜い、みてる〜？因みに見た時の第一声は「語彙が完全におまえ」って言われたんだよな。当たり前だろ、僕なんだから。

この二日間ずっとべったりで、一緒に映画見たり、寝落ちるまで話したり、たまにいちゃついたり、必死こいて仕事の連絡を返してるあいつを横目に僕がうとうとしてたりしてた。数週間前のギスギスが嘘のようで、今更ながら思うけど他者を交えず二人で過ごすのが互いとっては性に合ってたのかなって思ったり思わなかったり。とはいえこういった生活も始まったばかりだから、これから何度だって仲違いをしたりすれ違ったりするかもしれん。でもこれから何度だって僕はおまえと仲直りしたいし言葉を尽くしたいし行動で示したい。おまえとこれからも同じ夜を過ごしたいよ。

べったりといえば長時間相手と一緒にいれる事って凄い事だと思わん？僕もさあ、基本的には一人の時間が欲しいタイプなんだけど、こうやってたまに訪れる一人の時間も、早く起きてこないかなあって思う位にはあいつの隣は居心地が良いんよね。馴染むというか、落ち着くというか。まあ長居出来る理由みたいなのは薄々察していて、あいつって聞き上手なんだよな。僕も聞き上手とそれなりに褒められて生きてきたけど、きっとそれを上回る聞き上手なんだと思う。僕も聞き上手である事を正直自負してる節はあるんだけど、だからといって他者に話を聞かれたくない訳じゃないんよ。とある実験で「話を聞いて貰う」のと「他人から一万円を貰う」のじゃ、圧倒的に前者の方が脳の快感的には強いらしく、なんならお金も要らないから話を聞いて欲しい！みたいな人も現れたんだって。それくらい「他者に話を聞いて貰う」事って気持ちいいらしくて、僕はね〜、それを毎日ドバドバ浴びてる。僕が話を聞いた後でも、あいつってちゃんと「おまえはどう思ってんの？」って聞いてくれんの。人の聞き役になる事が多いってあいつ自身も言ってたんだけど、そういった経験や元から話を聞こうとする姿勢がしっかりしてるからだろうなあ。僕はそれに甘えてべらべら喋っておりますと。だから長居も辛くないし、話しててもずっと楽しいんよな。
後はもう何度だって言うけど、僕にベタ甘な所やね。好意を口には中々してくれないんだけど、行動が雄弁。お願いした事はイヤイヤ言いながらもやってくれるし、一緒にこれやりたい！っていったらここのところ忙しいのに時間も作ってくれる。元々僕自身が甘ったれで我儘である事を見抜いてるのか、ただ単に我儘を言われるのが好きなのか。真意は不明ですが、僕はもうここ最近幸せいっぱいです、と。あと好意を口に中々してくれないって言ったけど、昨日少しだけ好意を言ってくれて「これ一ヶ月分な！」って照れてた。因みに僕はそれを聞いて嬉しくて大号泣。いや、どんな状況？

そういえばまたこうやって少しずつ筆を執るようになってから、葛葉やりりむさんからメールを頂いて凄い嬉しかったので、先ずは返事をする前にここで感謝を伝えさせてください。僕のファンボファンガ達！僕の取り留めのない日記を愛読してくれ本当にありがとうございます！！！！こーれ、大感謝祭です。返事に関しては追々時間が出来た時にでもしっかり返したいから、のんびり待ってもろてね。

そういえば一つ前の日記で月に纏わる事を書いたおかげか、りりむさんから月の写真を貰って僕はもうそれを大変ニコニコで見ております。こんなん愛おしくなってしまうだろうが……。待ち受けか、プライベートアカウントのヘッダーにでもして大事にしつつ、見るたびにりりむさんの事を思い出して癒されておこうかな。……こう言った言動ってもしかして炎上する？掛かってこいよ、レスバしてやるからな。
彼女の優しさって本人にも伝えたことがあるんだけど、沢山色々な事を考えた末の言動なんだろうなって思ってて。そういった優しさって世界や対人から蔑ろにされたり理不尽な事に遭ったりする事で擦り減る優しさだと思うから、出来るだけ暖かくて優しい人たちに関わりながらずっとその優しさを保っていて欲しいなって、一読者はそう思っております、と。

あとはまあ……最近あった嬉しいことで〆ようかな。やっとあの子とは仲直りできて、少しずつ関係を戻していってるところ。失った信用を取り戻すのは難しいし、思ってたより甘えんぼで寂しがりやな一面もあるからそう言った部分を懐柔して、何とか手懐けようかなと目論んでおります。僕がね、駄々を捏ねると最初はやだやだいっててもなんだかんだで構ってくれるんだよな。僕も我儘を言うのはクッッソ苦手だけど、我儘な子は魅力的だとは思うから、今回で我儘が言えるように、ある種甘えられるようにちょっとずつ慣れていきたいなあと思ってる所存。これからも君がいる夜を大事に大事にしていきたいよ、僕は。

今宵皆既日食だと謳われている11月8日、皆様はどうお過ごしでしょうか。僕はもうそりゃあ前日が朝まで配信だったものだからベッドの住人と化していて、目が覚めたらなんとこの時間。知り合いや友達が各々皆既月食の写真を撮っていて、太陽が月に覆いかぶさる瞬間を掌の小さい箱であるスマホで撮ろうと四苦八苦している。

でも僕は遠い昔、誰かが言った「携帯では月は上手に撮れないから、目で見た方がいい」って言葉が大好きでさあ、確かにあれだけ肉眼で見たら綺麗な月がどうしても写真で残そうとすると変にぼやけたり小さく見えたりして多少なりとも不恰好に映ってしまう。だから肉眼で見たほうが良いよね、って言うのが僕の見解なんだけど、写真で残す側の気持ちもわからんでもないのよ。だって他者への共有だったら言葉で「月が綺麗だったよ」なんて言うより不恰好でも写真を送ってあげた方が互いの思い出に残るから。しかも写真の何が良いって基本的に何時撮ったものかってデータが携帯側で残るから「あの時月が綺麗だったなあ」って思い返したりも出来るわけ。一概にどちらが良いとは決して言えないけど、まあ「月が綺麗だったよ」って写真を送ってくれるような大切な人は欲しいよな……って事で今回の話題は筆を置かせて頂きます。そんなことされたら愛おしくてたまらんくなるだろうが。幸せになりてえよ、僕。

元来僕が他者に向ける好意は何故か胡座をかかれやすくて、最初は甘やかされても後々は雑な扱いをされたり蔑ろにされたりすることが多々あるんだよな。最初はそれに関して不思議に思っていたり、何なら憤りを感じていたりもしていたんだけど、今こうして思うと僕が「NO」と言えない人間だからなのかもしれないなあって。だって「YES」としか言わない人間を大事にするのって難しいでしょ？例えば不快な思いをしたとして、それでも「YES」をいうのであれば、受け取り側はその結果を受け止めるしかないから、この人のラインはここまでなんだなって依然としてわからんままなんよね。まあ僕からすれば心が広いというのと、何でも楽しそう！って思う好奇心があるが故、何だけど中々伝わらんもんやねえ。
じゃあ「NO」って言える人間はどうかというと、ここまでは許すけどこれ以降は許せませんって言葉をしてくれたら、それを踏み越えないように気をつけられるやん。それって大事にする言動の一部になり得るから、それが言えることに対してすごいなって思うのと同じくらい、羨ましいなあって思う。僕自身元より嫌だと思う事が少ないから「NO」って思う事がないのもあるんだけどね。ま、僕は自分のそういうところが好きなんだけど。

僕はね、君から好かれたかったよ。こんなはずになるつもりはなかったのになあ。

ギスギスオンラインも無事とは言えずとも終着点を迎え、考え得る限りの最悪は免れたということで一旦は一件落着。壊れた花瓶が元通りにならないように、失った信頼をゆっくり元に戻していく作業に入る訳なんだけど、生きていて友達という関係性の人間に「自分の事が大好きなら行動と態度で示してください」って言われることって滅多に無いと思うんだけど、その辺りみんなどうよ？恋人なら未だしも、友達に言われる事ってレアだと思うんだよな。若しくは僕がそこまでねっちょりした友好関係を築いてこなかったからなのかなあって思ったり思わなかったり。ねっちょりって言葉に悪意はありませんので悪しからず。

ともあれこういう蟠りってすぐに無くなるものじゃないからゆっくりのんびり待つつもりだけど、「もう元には戻らないよ」とまで言われた関係に何処まで期待していいのか僕には全くわからん。ま、これ以上の期待すんなって話でもあるかもしれないんだけどね。というかそこまで思わせる相手によくもまあ此処まで付き合うなあって言うのが僕の本音ではあるんだけど、不思議な子だなあってしみじみ思うよ、本当にね。
元通りとは言わずとも、またそれなりの関係性に戻れたらいいな。若しくはそれ以上に……なんて過ぎた願いかも知れないけど、そう思うだけなら決して悪い事ではないでしょ。

友達には決して抱かない誰にも取られたくないという独占欲を僕は恋心と呼んでいて、そういった感情を抱いているという告白紛いな事をあの子に伝えたことがあるんだけど「そういった人間もいるよね」って返された事があるんよ。それを聞いて僕は「あ〜驚く程意識されてないなあ」ってしみじみ思っていたんだけど、僕がそういう人間である事を誤解されたまま、あの子の側に居続けられるのであればそれでもいいかなあってこうして振り返ってみるとそう思ったんだよな。恋心はいつしか消費されていくものだけど、許容されている独占欲ならばそれはきっと永遠で。
でもいつしかあの子に恋人に近しい人間を欲しいと思ったり作った日には、きっと僕はそういう関係性にならなかった自分の事を許せなくなる。だから僕は恋心を覚えた早い段階でアピールをしたり相手が渡り易い石橋を作ってあげたりするんだけど、それが中々伝わらないのか単純に避けられてるのか、真偽はわからないけど、いつか僕の事を特別だと思ってくれたら良いなって期待をしてしまうんだよな。人間って本当に愚かやね〜。

そんなあの子とはギスギスオンライン真っ只中。僕の言動が悪い事が多々あって、それをあの子は傷付いたり憤怒したり、色々な負の感情を僕に向けている。僕はただあの子を好意的に見ていて大事にしているつもりなんだけど、僕の選ぶ言動が悪いんだろうねえ。度々傷付けたり悲しませたり。それに対して僕も気にしいだからさあ、相手の言動で分かり易く動揺しちゃうんだよな。それこそ謝って気が済むなら沢山謝りたいし、仲良くできるなら出来るだけ仲良くしていたい。でもそうは思っていても「あの子にこうして欲しい」って期待は決して抜けないから、そういった感情が足を引っ張ってる気がする。難しい話だけどね。

ねえ、君の声が聞こえない夜はひどく寂しいよ。