『青い春』って邦画を見ました。
オムニバス形式っぽい感じで不良たちの話が詰め込まれている映画です。
不良たちがベランダの柵の外側に出て、柵から手を離した状態で落ちることなく何度手拍子が出来るかっていう
『ベランダゲーム』と名のつくチキンレースを始めるシーンから始まるっていうインパクトが強くて一気に心を掴まれました。
手拍子の数が歴代の不良より多くなると校内でテッペンを取れるんですよ。大人から見るとしょうもないって思うかもしれないんですけど、学校という狭い世界で生きる学生にとってはそこでテッペンを取ることの重要性ってものがなんとなく分かる気がします。
学生の頃の不安定さや不良たちの不器用さや感情の機微が凄く良くて。
卒業したいと望んでいた不良生徒が事件を犯して逮捕されてしまうことで自ら卒業したいという望みを絶ってしまうだとか、一見何がしたいんだって思うような行為も彼らの中では確かに意味があって、例え意味がなくても彼らの外に出さない苦しみや葛藤が見えて心が震えましたね。
わたくしは早く学校を出ていきたい主人公とずっと学校で皆と一緒にバカやっていたい友人とのすれ違いやぶつかり合いが好きですね。
授業をサボったり校則を破るなら学校に来なきゃいいって正論パンチを放つ主人公に対して
学校が好きだからって真っ直ぐに純粋な気持ちをぶつける友人の叫びが好きでした。最後のベランダゲームからの皮肉かってくらいの空の青さも良かった。
狭い世界の中での窮屈な青春っていいですね。