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1842.バンディエラdue【保存】
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り/ょ/う(東/海/オ/ン/エ/ア)
2022/03/18(金) 19:30
録画したサッカーをずっとずーっと見ていたある日のこと。
その時てつやは一人でYouTubeを楽しんでいる様子でした。
「(あ、もうこんな時間か)」
「今日はこのくらいにしておこうかな」
「!」
「なんで?どした?」
「えっ」
「いやまぁ、だいぶてつやほっといたから」
「そろそろやめてやるかーって」
「りょう可愛いなぁ〜〜」
「ハァ??」
「ずっと恋人ほっといてサッカー見てた奴は可愛くねぇだろ」
「好きな事やって、でもまぁそろそろ構ってやるかって自分勝手にやってんだよ」
「可愛いやつじゃねぇんだよ」
「(ほっこり)」
意味わかんねぇ奴だ。
>>>
朝起きたらテーブルの上に手紙が置いてありました。僕には書いた記憶が無かったからそれの書き手が誰であるかはすぐに予想がついていて、と同時にそれが僕宛てであろう事にも当然辿り着きました。
一行目の「りょうへ」という文字を追って答え合わせを済ませると、その先には見慣れたてつやの字で「ありがとう」の気持ちが沢山綴られていました。ここ最近でなにか、特別取り上げるような出来事があったという意識は僕の視点ではなかったのですが、日頃そこらで息している嬉しかった出来事にてつやが改めてお礼を書いてくれたみたいです。おかげでその日が僕の特別な日になりました。
一生この手紙を大切にするという誓いが既に僕には立っていましたが、それを大切なもの棚にすぐにしまうのが何だか勿体無くて、僕はその手紙を一度財布にしまいこみました。
そんな事をしていると目を擦りながらてつやが起きてきて 「てがみよんだ?」 と腑抜けた声で一言。「読んだよ、嬉しかった」と素直に伝えたらてつやは『にへら』と笑って 「"字が綺麗に書けるようになる"って動画見ながら書いた!読みやすかった?」 と、つい先ほど下校してきた子供のような眼差しを向けてきます。
"そういえば、見慣れたてつやの字ではあったけど、いつもよりかなり読みやすかった気がするな"。動画を見ながらフンフンと一生懸命に字を綴るてつやの姿がいとも簡単に瞼に浮かんで、そんな心遣いから「てつやに愛されている」という暖かい実感が湧いてきた僕は気付けばてつやの頭を撫でていました。
ありがとう、てつや。
時間が経って 「なんでおれおれ俺は手紙なんか書いちまったんだ」「あれはちがうんだ、深夜だったから」 「別人格なんだ」と珍しく恥じているお前も含めて、大好きだよ。
これを棚にしまうのは、やっぱりもう少し先の話だな。
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