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107 :黛灰
2023/02/27(月) 13:11

 現実だったら帰って居るが、現実じゃないから帰らない

 なんの話かって?そう『新世界』の話なんだけどさ。みんな結構お手軽に新しい世界を作ってるって聞いてね、そういえばと俺も手を付けてみたんだ。世の中には新世界っていうものへの定義もいろいろとあふれているとは思うけど、ここでは物理的に新しい世界として言おうか。みんなは新しい世界を得るならどんな世界に行きたいんだろう。

 俺はそうだな、まず虫がいないこと。大前提として虫がいないこと、虫に似た生物がいないこと、虫を彷彿とさせる生物がいないことがいいかな。まあそうじゃなくても精神的肉体的に危機感を覚えるようなものは居てほしくないよね。とはいえこれは夢を語るにふさわしい場所だと思うから、夢のある話もしておきたい。ここでドラえもんのもしもボックスを使ったときのような話をしそうにはなるんだけど、それはいったん置いておいてもっと遠い夢を見ようか。そうだな……自分の好きなように出来るっていうのはやっぱり気持ち的にも欲しいよね。どんな状態であっても好き勝手はできた方が楽しい。とはいえ何もかも好き勝手出来てしまうなら、それはきっとおもしろみが無いから多少のイベントのようなものは必要かな?ずっと平坦なだけの道ではおもしろくない、やっぱり海も山も欲しい気がする。渡りたいとか登りたいとかはその時々としてね。それは自分が想像するだけのようなものじゃなくて、適当にランダムせいがあるともっと面白いのかな?狭くて目に見えるだけの世界っていうのは多分過ごしていくうちに詰まらなくなってしまうだろう、それなら少しずつ変わっていくほうがいいよね。例えば世界は丸くない、歩けば歩くほど広がっていく世界はどう?帰るには引き返すしかない、地球なら極端に言えばずっとずっと歩いて一周すれば帰っては来れるけど、そうじゃなくて行けば行くほど元の場所には帰るのが大変になるんだ。歩けば歩くほど新しい世界が広がっていく。作られていく、その方がきっと飽きないよね。

 ただ、実際新しく世界を作ったとして今の俺のままじゃきっとその世界で何もできすに取り残されてしまう。取り残されるどころか何もせずにそこでの生涯を終えてしまうことになる事は目に見えている。こういうのは異世界転生でありがちなスキルというのも欲しくなってくるよね。まずは力が欲しいな。虫は居なくともモンスターを想定するなら武器を持って戦える力は多少なりと必要だ。それに伴った身体能力も一緒にね。そうすると武器を作る能力も必要になる。道具作成スキル……何かで聞いたことあるな、強さとしてはA+くらいは欲しいかな。ぼくの考えたさいきょうのサーヴァント……!?ウッ頭が!さあ、気を取り直して考えよう。あとはまあ体力欲しいね。ある程度好き勝手出来る体力。お腹減ったりするのって非効率だと思うけど食べる喜びっていうのもあるからな、お腹も減るとして料理もできないといけないかな。そこらへんにあるものを適当に食べれるように加工出来たりする力……トリコ?正直自分や知り合い以外の人間は最終的にいらないかも知れない、呼びたい人だけを呼べる世界にしたほうがいい。不便なら意思のないヒトのようなものを置こうよ。そうすれば何かしらの役には立つし、きっと居なくなっても「まあ、いいか」と思うよね。世界にゴールなんてものは無いから、そういうのを設けておく必要があるかはさておきあればスパイスになるしエンドロールもつけておいたほうがいいのかな?終わっても終わらない、永遠の世界だけどきっと達成感はいろんなところに必要だよね。

 じゃあ早速新しい世界に行ってみよう。

 俺が最初に見るのは一面の緑だ。目に痛いほどのはっきりとした緑の塊と背の高い木々に圧倒されることになるだろう。その先は見えない、木々の目をかいくぐって歩き出すかなぎ倒して行くか選ぶことになる。きっとここには何でもあって何もない。

 ここがどこなのか、知識のある俺には一目でどこかはわかったんだよね。そう、『ジャングル』だって。

 ジャングルっていいよね。緑が多いし、緑が多い。動物もたくさん居るし、きっと世界の鼓動を感じるにはぴったりの場所だと思う。現実だったら絶対行きたくないし帰りたくてきっと何もかもを跳ね返すバリアとか持ってないと行きたくない場所ではあるけど、ここは現実じゃないからね。昔にテレビで見た密林で遭難した人が腕に虫が湧いてたのも全然思い出すけど、ここはいいよね虫がいないし。腕が腐ることもなければわけわからない水を飲んだりすることもない。そういえば食料っていう概念はあるのに水分っていう概念無いな。まあ、いいよね。レアなバイオームだし。ここなら俺は無敵だ。なんでも出来てしまう。

 そう、マイクラならね。

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106 :創作C/玉置 あを
2023/02/23(木) 06:31

 創作C/玉置 あを 24才 
    髪の毛は白く肩まで 痩せ気味 猫背 167cm 男 


 こんにちは


 今日はお願いがあってこの手紙をお送りいたします。

 どうも見るに耐えないのだと、わたくし自身の心が痛く、イタく叫ぶのです。どう願っていても、今だけはこの汚い字を書くこの指は止められないのですよ。なんとお詫びをしてよいか解りません。しかし、わたくしはどうしようもなく綴らなければならないのです。もう何もかもわたくしは遺しておきたくないのです。何を遺るものがあるのか、あなたはお前などに何があるのかと気になさるでしょうか。

 あなたは、あなたは今を生きる人でしょうか。歩き、なにかを紡ぎ、作り、今を生きていく人なのでしょうか。わたくしはもうここには居りません。生きることとは何だったのでしょう、生きていたあの時もこうしてあなたがたを見下ろす瞬間も苦しみは変わりません。興味のないことに変わりはありません。わたくしはわたくししか興味が無く、わたくしだけが都合のいい世界になればいいと生きている間は思っておりました。今でもそうあってほしいと願ってはいますが、わたくしは死んでしまったのです。これを見るあなたは今はまだ生きていらっしゃるのでしょうか。

 わたくしは裁縫を得意としていました。不格好に落ち掛けるボタンを縫い付けて、ただ、只、糸を重ねてゆくのです。ただそれだけの事が出来る些細な人間だったもので、そんなわたくしの手を見て『綺麗だ』なんてこぼしてくれたあの人のことを忘れることはついぞ出来ませんでした。いいえ、もう顔はおぼろげでして、褒められたことがないわたくしは、その一言だけを大事に抱いてきたのです。名もおぼろげなあの人にろくに返事もせず、浅い会釈で通り過ぎたわたくしは酷い人だったと思います。それだけでした。本当にわたくしの一生というものはそれだけで終わってしまえたのです。

 亡くした時のことはよく覚えておりません。気付けばもう二度と解れることのないボタンがついた服を着て、こうして死んでいたのですから。やはりわたくしは詰まらない人間だったでしょう。それでよかったのです。いっそ死んでしまえたらと思いながら暇をつぶすように針山から待ち針を抜くだけのわたくしを、誰も必要とはしなかったのですよ。わたくしすらわたくしを必要としてはおりませんでした。そうして苦楽、暗く、考えていても痛むことは嫌だと逃げ出しては空を見て散歩をするのです。そうしましたら、いつの間にやらお迎えが来ていました。わたくしは空も舞えたのかと少しだけ期待をした瞬間でございます。ひとつ、重い音だけはこの耳にも残っております。そしてほんのわずかだけ、わたくしは空を飛んで、それからそれからまたこうして本当に何も取り柄のないものになってしまいました。

 悲しいのでしょうか、わかりません。生きているときほどの苦しみはない、説明のしようがないこの空間をわたくしはどう捉えていいのかも分からないのです。考えた方がよいのでしょうか、考えてほしいから残された魂なのでしょうか。考えることをしたくないから消えてしまいたいと願ったはずだというのに、わたくしはまたこうやって誰かの時間を奪う無駄な文を綴ることしかできないのですよ。それを必要とする何かがあるとは思えもしないというのに。目をつぶってしまっても、何も、名も、変化出来ない自分自身にこうも興味がわかないのですから、わたくしは本当に生きるのも死んでいるのも向いていないんでしょう。

 どうか、どうか、これを読むあなた様。

 この紙を千切って、くしゃくしゃにして、燃やしてはくれませんか。並べ立てた文字が何と言っていたか分からないほど散り散りに、細かく、ばらばらにしてくださることは出来るでしょうか。燃やすのが面倒であれば、そのゴミ箱の中へと放り込んで貰えればいいのです。千切るのが面倒だというのであれば、その生ゴミを包む紙にお使いください。文字が滲んでゆけばわたくしの無駄な気も段々と薄れ消えていくのではないかと考えてしまうのです。

 決して懐にしまわないでください。どうか。誰の目にも付かない場所へと消してしまいたいと願っているのです。広げてなぞらえた文字は痛く滑稽でしょう。どうかお願い致します。わたくしの願い事を聞き入れてはくれませんか。

 きっと何一つあなた様の人生に変化は与えないでしょう、きっと何一つあなた様にこれ以上の迷惑はかけないでしょう。もう沢山の迷惑を掛けてしまったことでしょう。わたくしは死んだことを後悔などしておりません。わたくしは、ただ、もうこれ以上わたくしで居たくないのです。

 ですから、どうぞ泣かず、恐れず、躊躇わず、燃やしてくださいな。

 あなた様が殺したわたくしは、何一つ、遺したくないだけなのです。

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105 :2023黛灰
2023/01/12(木) 19:19



 辿り着けない夜の果てに


 かっこよくないか?思いついたタイトルがあまりも痛さすらあるの続きを書くの躊躇うようになるな。年が変わったといっても俺が何か変わることは特になく、たまに記載する日付が少し変わったり変わらなかったり間違えたりするだけ。

 君にとっての日々の夜というのはただ消費されるだけの物?それともどこか特別さを感じたりすることある?俺にとっての夜は、過ぎてしまえば何とも無い、思い出すのも難しいくらい普通の夜になる。あの時、俺はいったい何をそこに残していたんだろうか。思いを声に出して夜に似つかわしくない液晶の光を浴び続け、静かすぎる夜にキーを叩く音とたまに軋む椅子の声。夏には溶ける汗がペットボトルに流れて冬は白い吐息が上へと登る。

 たまにこんな日々が夢なんじゃないかとすら思うんだよ。

 机をトン、と爪で叩くと指に響く。一口流し込んだ生温い飲み物を、潤う喉を、夢だと。

 今だけの感覚でいえばこれは確かに現実だといえて、瞼をおろしてる間に見る映像が夢だとは分かるんだけど。きっと黄昏たいんだろう。何かを考えて転がして、転がり続け無くなるまでその行方を見守っていたい。おそらく、そうなんじゃないかって今は思う。誰がそこに居ようと居なかろうと多分いいんだよ。


 忍び寄る昼間の面影へ


 歩くか、留まるか、過ぎ去るか。新しい年の一ページ目というものを意識したのは他の人の言葉を見ている時だった。ああ、そうかって何度も思わされる。あけましておめでとう、今年もよろしく。そういう風に挨拶を交わす度、久しぶりに顔を合わせた誰かと本当に挨拶してなかったっけと思いながら今一度。新しい年なんだなと頷いて眩しい夢に落ちていく。

 冬のくせになんて言うと少し強い言葉になるけれど、どこか夏より柔らかな陽射しだと思っていた冬に裏切られることがある。その日は、まあ……陽射しを浴びて良いほどの体調じゃなかった自分が悪いのは分かっていたんだよ。それでもぼんやりと浴びるそれにどうも目が痛く感じるのはあの夏の日のようだった。

 どういう形であれ進む時間は常に新しいものだから、変わらないと思っているのは自分だけで、周りも自らも少しずつ変化していっているんじゃないかと感じる。どう変わって行っているのか、そんな事までは分からない。それでも変わらないものは無くて変わっていないように見えるものはあって、時間は確実に進んでいて世の中は必ずと言っていいほどその事を突きつけてくる。


 泣きはらした夕日の寄り添いを


 珍しい雨が降った。他の季節よりも雨上がりの匂いが弱い気がして冬をまたひとつ知る。どこか霞む空が晴れ渡るより先に、その雲の奥がオレンジに染まっていくのが見えて随分優しいものだと目蓋をおろしたんだ。ここでも目映く思う夕日をその裏に隠して、冷え切った指を意味なく数度ほど擦り合わせながら陰る部屋へと隠れ混む。

 それが落ち着く。

 電気ケトルがお湯を沸かしてくれる音、電気をつけるかつけないかの狭間、夢の続きみたいに陽の射し込む窓。

 変わっていないなと思う日常の一コマ。そんなものでいい。明日もしこの陽が無くなっても俺はあまり変わらない気がする。気がするだけで騒ぎ立てるかもしれないし、気がつかないで寝ているかもしれないね。それもまた面白いんじゃないかな。


寄る辺ないさいごの灯には


 目蓋を落とす瞬間を意識したことはある?俺はたまに。あと、今意識してみた。この瞬間、閉じたらもう先に何もないとしたらどうする?

 どうしようか。こうやってる間にも何度か瞬きをしているから何の実感も想像も湧かないんだろうけど、もしそうだったとしたらって考えてみるの少し楽しいよ。そのまま起きることが出来なかったら。暗闇のままになってしまったら。どうしようか。そういえばゲームなんかに暗闇っていうデバフがあるよね。目を開けてるのに光のない夜みたいなのかな。

 そんな風になったら見たくないものが見えないようになって便利かもしれない。見たいものが沢山見れなくなって酷く面倒かもしれない。もうそんなことを考える意識すらないかもしれないよ。そうしたら、何も考える必要もなくて楽で何もなくて、きっと酷くつまらないだろう。詰まらないことはないのかな、何もないのであれば。

 こんな風に思うままに一日を過ごしていこうよ。何を考えたって良い。明日も明後日も何も分からないけれど、何も変わらなくて何もかも変わっていくけれど。それが新しい一日、新しい一年になっていくだろうね。




 何を話していたんだっけ、多分、長い夜が好きな話だったかな。

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104 :時系列の概念を覆したい灰
2022/12/23(金) 14:20


 改まることを改まる度改まれば改まることもあるって事

 冬だね。冬にはどうも毎日のようにやる気を保つ術も体の調子を保つ術も少なくなる気がする。以前メールをくれたイブラヒム、ゴミ箱の紹介ありがとう。とても便利に使わせて貰ってる。これから年末年始にかけてゴミ大量に出てくるから皆も覚悟して日々ゴミ箱に感謝しよう。ところで、書きたいことは山のようにあるけど気分と筆が追いつかないから適当にありあわせようと思う。


 もはやメールは通販とかくらいしか届かないのに、めでたくも使ってるアドレスに届いた何通かのメッセージと蜘蛛の話でも


 二つ前どころじゃなさそうな記事でポストを設置して数日。まあ、用もないのにあんまりメールとか送らないよなと思ってたんだけど、ありがたいことにちらほらとクイズに答えたり気にせず日常を語るメールなどが何通か届いた。二度目ましての人も幾度目かの人も日記を書いてない人も、ちっちゃい『っ』で文字数稼いでそうな人も俺の認知を避けたいタイプの人も居た。ありがとう。これからも気になったら一言でも送ってくれ。返事を出来る人にはアドレスが例え消えていようが個別に返事もさせてもらうから、忘れるまで忘れててアドレスもう無い人やなんかは適当に脳内補完して。

 ここで□□□□□□□□に当てはめたものを考えてくれた二つを紹介しようと思う。

  しんそくこうこう

   正解にしようかなと思ったよね。正解にしとこうかなこれ。その方が『それっぽい』しエモくないか。正解に一番近いところに置いておこう。

  アルマゲドン太郎

   ちょうど良い文字列の物を思いついたとメール送ってくれたんだけど。本当になんでだよ。アルマゲドン太郎ってなに?俺の知らないところでアルマゲドン太郎っていう何かが発生してるのかと思った。検索したよ。全然出ない。同じくそのアルマゲドン太郎という名が降りてきたであろう人がユーザー名に使ってるくらい。本当になんで?その思い付きに嫉妬すらするよね。


 思ったよりインパクトのある二つの正解らしきものが送られてきたお陰で正解を発表するのが恐ろしくなったな。これ黙っておくか。そもそも正解者には何かあると言いながら正解があるとは言わなかったから無くても怒られることはない。ありがとう。そして正解にしたいだけで正解にしなければ俺は何かをすることもない。ありがとう。ありがとう。


 ところで流れるように虫の話をさせてもらうけど、最近毎日蜘蛛を見るんだよね。毎日だよ毎日。この話を書いた後にはまた違う虫に悩まされることになる。俺はさ、冬になって頭が痛くなるとこれまた虫の夢を見ることになるんだけど、頭痛より何よりそれが嫌で嫌でたまらない。とはいえそれを人に話したりしていくのはおもしろさはある。映画みたいな、シナリオのような、気のいいものでは決してないそれを聞いてくれる人がいるからこぼせる物でもあるし。昨日なんかは俺を悩ませる羽虫が異常な数夢に出てきてさ、その後カナブンを10倍くらいにして分厚くしたみたいな虫が出現してはそれを意地汚い男が部屋の中で潰して緑の血が飛び散って絶望に近付いたところらへんで目が覚めた。目が覚めるとやっぱり頭が痛くて、顔は冷たくなり寝返りをうつのも億劫で首を少し動かしたら首がつって死…?と思った所が今日のピークだった。とはいえ俺は毎日は幸せに過ごさせて貰ってるんだけど。

 全然関係ない話をさらにすると、知り合いの家族が一同コロナにかかって本当に大変そうだったんだよ。その知り合いからローストビーフを貰ったからクリスマスはそれで過ごそうと思う。コロナについては今や書くことはない。大人より子供の方が元気になるのが早いことくらいかな。今日あったことも日記なんだから書いておくか。そうだね、……寒いな。簡単に言うと寒い。とても。上に書いてあること10月辺りの話だから12月23日という日の寒さなんて想像もしてないのんきな顔してるよ。今日の寒さなんて、もうベッドから出た時点から気温差でそのまま見えてはいけない川が見えそう。寒すぎる。暖房が息してない。頼れるのはお前しか居ないっていうのに一体どうしてくれるんだ。出てる風は飾りなのか?それとも俺をその風でやろうとしてるのか?なあ、教えてくれよ。霧ヶ峰。

 そんな感じで寒くも寒い日々、心は元気であれど、どうしようもない冷気は着込むことでしか解決されないから俺はアウターにアウターのような強硬手段をとっている。これが室内というんだから外に出ようと言うものなら俺はそのままもう。みんな、気を確かに持って生きていこう。年末年始のガチャに備えて。

石の貯蓄は充分か?

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103 :黛灰!行きます!
2022/11/07(月) 18:25


 ゴミの話

 ゴミって嫌だよな。

 今日が祝日だということは世間のどこにもかしこにも知れ渡っているわけだけど、地域によって違うこともあるよね。そう、ゴミの収集。実は俺の地域では祝日に収集してくれない。結構こういうところ多いとは思う。数少ないとはいえ、この瞬間が結構困ったりもしない?毎回ちょうどよく燃えるゴミの日だったりしては「明日ゴミの日だからこれも捨てておこう」みたいなことが裏切られて一つパンパンのゴミ袋が出来上がり、次の収集日まで捨てられない事によくなる。事前に調べておけっていう話かもしれないが、ダンボールや燃えないゴミの日ならまだしも、燃えるゴミの日ってもう体というか曜日に染み付いちゃってとれないんだよ。

 で、結局パンパンのゴミ袋をどこかに数日おいて置かなければならない事案が発生すると。これがもう豪邸じゃないもので困る。モラルがあるから外には置けないし、ベランダは何も置かないっていう自分の法律があるから置けないしともなるともう玄関くらいしかなくて。室内にも置いておけないとはいえ、半分は外みたいな顔した玄関ならセーフなのかなって思う。明日ゴミ捨てる人が置く場所だよね、玄関。でも数日ここで耐え忍ばなきゃいけない。ゴミよ。今だけスモールライトに自らあたって小さくならないか?だめ?そっか。ごめんな無理言って。明日がゴミの日だからって普通の日より張り切って掃除してギチギチのゴミ袋どうしても視界に入れたくなくて自分の失敗を認めたくないよな。

 結局まだ口を閉めたままゴミ箱にいれてあるんだけど、蓋付きのゴミ箱はキッチンにしかない上に最近なぜかキッチンにしかゴミ箱置いてないからこのあとどうしようかと小一時間ゴミを出さずに悩むことになる。

 気になりすぎて有料のところに持っていって処理して貰おうとも思ったが、そこまでやる面倒さと比べては面倒さが勝利したことをここに記す。そしてとりあえず縛ったものは蓋付きゴミ箱の中で置いてある。残りの数日だがもう一つ中くらいのゴミ袋を出して、少しでも大きめのゴミが出てくるたびに本来少しでも匂いがあるゴミを入れるために使う消臭袋や包む紙袋たちに入れ捨てるということを行っていくことに。なんか棚の上のミルクの中のミルクのみたいな説明してる気になってきたな。

 人の家のゴミ事情って誰が興味あるんだよ。俺はある。俺ものすごいゴミ分別する地球ひっくり返ったくらい偉い人間なんだけど、面倒だとは思ってるから地域によってそのままなんでも『燃やせ』って顔して出せば回収してくれるところも羨ましいとは思ってるんだよね。手元ですべてのゴミを臭いもなく灰に出来ればいいのに。臭いとなんか存在が嫌だよね、ゴミって。

______________________

 どーも。俺。今日が何曜日かはこれを見てる君にはなんの関係もないと思うけど、今日はなんと上記で俺を悩ませたゴミが出せ日となったんだよ。これは何て素晴らしい日だろうと思って思わず筆を執っている。さあ、ゴミが出せるぞと意気込んでいる。

 ゴミを出した。この達成感は何だろうな。一瞬だけいつもより部屋が綺麗になった気がする。ただでさえそんなに不必要なものは置いていないからか、何か一つそこに無くて良いものがあるだけで気にかかってしまうようになっていた。ゆゆしき事態でもあるし、この場をきれいに保つという意味では良いことなんだろうと思う。


 ところで誰か、蓋付きのそんなに幅は取らないがそこそこ入ってそこそこ馴染むそこそこ便利なゴミ箱を知らない?ゆる募。去年のスタジオ構築の際に部屋を色々と片づけたり見繕ったりしてる時、不必要そうなゴミ箱やなんか気にくわないゴミ箱を捨てたから今ゴミに関して一カ所に殆ど集めることになってるんだよね。上記に記載されているキッチンのゴミ箱がそうなんだけど。そのゴミ箱は40Lだかのデカいやつだからそこまで大きくなくていいし、とりあえずPCの横か机の隙間に入り込めそうで蓋ついて容量少なすぎ無くて便利そうな……要件が多いって?こういうのは主張するに限る。

 つまるところ、まとめとして俺が言いたいのはゴミは長い間置いておきたくないしゴミは少ない方がいいしゴミ箱は蓋付きが嬉しいし、ゴミ収集はいつもしてくれたらいい。金は多少払っても良い。祝日も頼めないか。という事になる。だから年末年始がその件に関しては本当に嫌なんだけど、自分で燃やすわけにも行かないところをどうしようか今から考えている。ゴミを目に入れたくないからって押し入れにいれるわけにも行かないし、ベランダって本当に何がいやって秋だからいまだに一瞬窓開けただけで死ぬほど虫はいってくるんだよ。隣ゴミ屋敷だったりするのかな、不安になってきた。

 こんな感じで今日は終わりにしておこう。

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102 :黛灰
2022/10/11(火) 22:17


【タイトル】俺が筆をとっているということがどういうことか分かるだろうか。そう、病院の待ち時間である。


 病院というところで待つのが苦手なんだけど、いかんせんやることがない為にこうしてまた日記でも書くかと思い立つ。そして俺は指を動かすことしかやることがないんだ。週初めということもあってオープンと共に戸を叩いても軽く一時間待ちを言い渡される世知辛い世の中ではあるけども、この寒暖差で風邪を引いた人も秋ゆえの花粉に悩まされる人も多くいることだろうとは思うんだよね。仕方ない仕方ない。

 仕方ないことといえば、コロナ禍になってから病院から本が消えてしまったことにやることがなくなったひとつの要因でもある。雑誌や院長の趣味すら知れるマンガもいつの間にか姿を消してしまって、物悲しく何もない本棚がそこに置いてあるままになっていることもしばしば。恐らく雑誌の置いてあったラック、子供用スペースにある絵本用の棚、ものの見事に空っぽ。前見たときにはあんなに本が詰まっていた筈なのにと時代を感じながら昔に思いを馳せてみては何故か少し色褪せたテレビ画面で朝番組を見るしかない。まあ、この病院初めて来たんだけどね。

 何を隠そうもない事を発表すると鼻水がすごくて

いつ頃からか急に止まらなくなったみずみずしい鼻水と、何をきっかけとしているか全く定かじゃないくしゃみの連発に運動とは縁遠い俺はくしゃみで筋肉痛を引き起こしたわけで。その日だけで治まったならね、今ここにいることは想像されないと思う。そう、治まらないんだよね。下を向けばここぞとばかりに滴り落ちようとする鼻水に温めたり何なら冷たくしてみたりと試行錯誤の末、風邪薬を飲んでみたりとしたものの一切の兆しがなくて。ここで誰しも想像する花粉症がある、でも悲しいかな、俺は全く外に出ていないんだよね。ここまで来るとエア花粉症とでも言えるんじゃないかと思うほどだった。原因不明すぎて寝るしかない世間一般で言う三連休。寝て過ごした三連休。起きては流れる鼻水。終わりだ。

 隣りに座っている見知らぬご家族の子供が無許可版権おもちゃのコマ撮り動画を穴が空くんじゃないかと思うほどに見つめてる。絵本もなければおもちゃも無いし、こうしているしかないんだろうなぁなんて俺もスマホを見るしかない。俺も視界に入るので何となくチラッと見てしまう、これで一体いくらくらい稼いでいるんだろうなどと考えていながら音の消されたコマ撮り動画は閉じられ「ァ"あー↑↑」という惜しげな声と共に母親に取り上げられてしまう。どうやらその子の順番のよう。診察室から多少距離がある筈なのに「ァ"あー↑↑」が更に聞こえてくる。子供のころの病院って痛くなくてもとりあえず痛い気がして身構えるんだろうし、痛くなくてもとりあえず声あげて反抗しないと気がすまなかったりするんだろうな。もう小さい頃の病院覚えてないけど。一緒に出てきたその子のお兄ちゃんが抱き抱えられる弟を見て「今日は泣かなかったね!がんばったね!」と言っていた。なんて良い兄なんだ。鼻水にキレている俺の余裕の無さが滑稽に思えてきたな。

 病院ってだいたいそんなものだと思うんだけど、待ってる時間の十分の一の時間も診察に要さないよね。もっと詳しく話しておけば良かったのか、何か伝えることはなかったかと考えもするものの何も出てこない。ヂャッと見てもらいシャッと診察され「これを飲みつつ経過観察、何かあったら早めに来てね」のやつ。もう俺たちに残された返事は一つしかない「はい」

 そんなこんなで病院からは解放された。あの絶妙に皆調子悪い空間から出ると一度晴れやかな気持ちに…なるわけではない。見上げれば半分晴れていて半分曇り空。食べるものが何もないし病院に行った自分への褒美にでも良いものを買って帰るか、なんて寄ったお店で見知らぬ老齢のお姉さんに声をかけられて陰を発動し目に見えぬ動揺からほとんど何も買わずに帰る俺。ちょっとした甘いものが食べたかったはずなのに手元には殆ど何もない。ほりにししかない。ほりにしを舐めるしか…無い…。

 それ以上にどこかへ寄る気力もなく、なぜか調剤薬局でもらった水も携えて帰った。飲料だけでも浮かせて運べる魔法はまだ開発されないの?大体のものは箱買いしてるけど、外で買った飲み物とか結局ちょっと重たくて浮いて勝手に着いてこないかな…って思うよね。思うよね?

 帰って仮眠とって起きたら綺麗な夕空の写真送ってもらってた、それを今日の俺の空にしとこうと思う。数時間後の俺へ、鼻炎の薬、食前らしいから忘れないでね。

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101 :MayuzumiX
2022/09/28(水) 22:56

 これは徐々に読めるようになる文字列になる。それが読めたとして意味があるかどうかは別。

 さて、見えてる?ここから先はいつになるかな。気が向いたときに君にも読めるようにしないとね。人が爆睡したあと、夢とか見なかったなって思うけどあれは夢を覚えてないだけらしいね。それが実はしょうゆのせいだって知ってた?大豆の成分としてよく知られているイソフラボンがあるよね、ちなみにイソフラボンアグリコンは知ってる?俺は知らないんだけど。ユベール・ド・ジバンシィがある時に言っていたことが無かった言葉を復唱しよう、9と3/4番線ホームに向かえって言ったのはフォマルハウトだっただろうか。その説、朝11時までにスターバックスコーヒーに到着すると同時に俺は部屋でバイクに跨るとするでしょ。そうするとはっきりと見えたんだよ、柿の種。もしそうだったとして、君にはなんの得があるの?俺が俺で俺は俺に俺が開いたドアの先に見えたコロッセウム。800年前のような携帯電話、意味を持たなくていい意思に刻まれた深掘りの朝ごはんには砂鉄を加えて。こう言うんだ「この世界には腕時計をつける習慣が無い、だから皆君を忘れるんだよ」手に掛けた納屋と新品の兎、行列に並ぶ小鳥が高層ビルと並んだ。俺は、俺が俺で俺に俺を居るべき場所なんて言葉はそこに足らず、爪先に詰まった京都環状道路が続いた金切り声の蝶々が人間を殺してはミディアムレアで髪の毛を少々。梅雨時の蓋に電源ボタンを壊しておいたら震えていた木々が吸い込まれた掃除機の中で内定をもらう。床に浮かんだマグマオーシャン、あの先の惑星は一歩でたどり着くには近すぎるだろうか。電源コードにミートソース、ドアノブに豆腐、ガラスに蛙を混ぜると新幹線が目の前を通り過ぎる。まただ、また俺は。ほら見てみてよ、混ぜた雲の中にプラスドライバーが滑り込みいやに残る体温を覚えてない。皮を向いた冷蔵庫が腐りかけて指紋認証が通らない、フラクタル心理学じゃ説明できない。そんな日だっていくらでも美味しそうな埃を口にして希望を掃いて、目玉を潰して愚痴を開かせるんだからなんの心配もいらないんだよ。ね、そうだよねって水洗い可のMDプレイヤーに蔓延る次世代育成支援対策推進法がトイレットペーパーに苛まれる。ああ、ねえ、君は…そうか、俺の言葉伝わってたかな?よく分からなかったかな。ここまで見て、結局なんだったんだと首を傾げたのかな。ここにお茶があるからゆっくり飲んで。そうだね…もしかしたら嫌かもしれないけど、もう一度俺の話を聞いてミルノハドウ?意味のある言葉も、わかりにくい言い回しも紐解いてみれば何一つ真に理解出来ることは無いただの記号だろう。ひとつ意味を付け加え、ふたつ並べて形にすることで人と人は、あるいは動物は信号を出すことを少しずつ止めてきた。今じゃもう言葉のない世界なんて簡単には考えられないけど、だからこそ「分からない」ことを投げ出すのはダイヤモンドより硬いものを見つけるより先に透明なフィルムを破ってしまうのと同じくらい、使い古したペットボトルのキャップと一緒だと思うんだよ。押した墓の外に列んだネイルが泣いた夜があってさ、ままならないから捨てたんだ。喜んだ塵とリュックサックを詰め込んだマグカップに手紙を送ってみたら二度と笑うなと度を失う。剥がした糸はおもったより重たくてすぐに浮いていってね、食い込む睫毛がそこを貫通していくと段々銀河が見えてきたような気がする。食べきった瓦礫の心臓カテーテル検査は随分無意味に終わった形にも見えて、オンライン草むしりの乾柿を組成しようとするなら棚卸減耗費もいまやHUBかも。簀巻きにされた気象衛星、写真に残す筋繊維。ひとつひとつのジャマーが混沌のエダナシツノホコリを表している。どうしてもというのであれば、このコロコロドーナツをインスパイアしてアディクトリップマキシマイザーで話を付けていこう。歯型の気味の悪さといったら、舌を見知らぬドリッパーで少しずつ、己さえも限界なほどに歪みの体温を測ってくるのはもう見捨てていいと取手がお湯を飛ばして扉を閉じてくるんだよ。これは瀉剤じゃペンキは食べられない、ラルオはラリキシンの蛮機獣、内向的な太腿がピサのドゥオモ広場を作ったときに鋏を入れたものの銅線のミルフィーユへ設置膜を広げワイパースイッチで満漢全席に凪ぐ。現存植生図の立ち行かない部分を煌めくこととするならば、きっとこの青色事業専従者はひとつひとつパサージュミニョンして亜寒帯循環のシルヴィウスがNGCアガロースゲルを肝とし、生花のように扱うと約束していたらしい。結局のところ夕刊紙なんてものは闊歩に等しくない。

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100 :創作C
2022/09/16(金) 18:13


 ももかしら しん 
 黒髪、細身でリムレスの眼鏡をかけた痩せぎすの男、基本他者に明るく振る舞うが独りになると何もない所を見る事が多い。



 私は斯くも続けることに厭わない人間だったのだろうか。数年程まえには想像もつかなかっただろう。さて、私のような男がこのように新しい紙を選び、鉛筆を削り、左手を汚く黒くしながら書いた落書きだが。いつの間にか、いちから読むのは面倒なほどに増えてしまった。一冊のミステリー小説を書き上げると同じ労力を費やしたと思えば、どこからか金銭が降ってきてもおかしくないのではないか。だが、ここには何もないのだ。
 語るには短く、あまりにちっぽけで。ただそれでも毎日を平穏に過ごしていた平々凡々な男が文字を並べるには理由をつけるのも烏滸がましい。嗚呼、この紙切れを誰が見るとも言う訳ではないのだから何を理由にしてもいいのだった。どうせなら長く大きくホラを吹いてもいいのだ。誰にも分からないのだから。妄想など苦手な気もするが、この一時だけでも文豪になったような気持ちになってみせたい。

 あの日は確かに雨だった。ぽつりぽつりと傘からはみ出る雨が背負うリュックを濡らすのが憂鬱で溜息を吐く。困ったなあ、折りたたみ傘では満足に身を守れないのか。雨音が段々と強くなる。家に近付いている筈なのに、どうにも遠ざかってるように思えて仕方がない。違う世界に取り込まれてしまいそうな気分になって、私はトタン屋根の錆びたバス停に気持ちよりかかった。鼓膜を打つ音は大きく、脳に響くころには遠退いていく。
 ふと気付くと隣に人が立っていたのだ。いつの間に誰ぞと思えば視線は一度送ってしまう。「雨宿りですか、まさか人が居るとは」私が取り繕おうとした台詞を先を越され、少しばかり高めの声が交じる。「まあ…何だか歩くのが面倒になってしまって」余所行きを忘れた本心がまろび出た。こういうところが良くないと散々他人に言われているが、出たものは戻せない。独りでこの灰色を見詰めるのが楽だったのに、人が来ては、ましてや喋りかけて応えてしまっては平穏がない。そそくさと帰ろうと向かう方向も分からないまま、折りたたみ傘を広げようとしたら声がかかる。「今なら雨に濡れ放題ですね」そんな子供じみたことを、傘を広げようとした私に言ってどうするのか。しかし、そうか、何も濡れちゃいけないわけではないんだったなあ。その台詞に何か、何か答えたと思うのだが、もう覚えていないのだ。眼鏡も髪もスーツも、何もかもを濡らしながら、とぼりとぼりと歩く。ばしゃりと水たまりを踏むと濁った。家の前の小さな水たまりには自分が映り、あまりにも酷いものだったから少し口角が上がっていた。止み始め、水色を覗かせかけながら落ちる透徹した雨垂れがその表情を波紋にして笑ってみせている。足取りは傘を差していた時ほど重くない。そんな気がしただけなのだ。

 忘れもしないだろうが、気付くと私はその日のことを読みもしないチラシの文字の上に書こうとしていた。地域特有の小さな祭りの知らせの上に四行ほどの落書きを。濡れたままの手でボールペンを握り、薄い紙に乗るインクを滲ませてまで。今にして思えばあれが日記の始まりだろう。さて、そう言えばあの人は誰だったのか。思い返せば同じように雨宿りをしていたのに、何故そんな事を。そもそも傘を持っていたのだろうか、濡れていただろうか。いやしかし、そこに人は居たはずなのだ。声はこの耳に残っているのだから。

 次の日はよく晴れた空。眩しさにまた目を細めて、昨日の雨ですらそうだった事を思い出して合わない度数を心配している。捨てることを忘れて机に広がるチラシの横に真新しいノートを置いた。続かなくともいい。明日終わってもいい。毎日じゃなくともいい。綺麗でなくとも、雨に、濡れてもいい。



 嗚呼、恥ずかしくなってきた。別の頁へと書いたほうが良かったのではないか。独りであるからこその羞恥も存在しているとは。しまった、慣れないことをすると言うのは歳を取るほど億劫になる。終わりが近づくと何故か言葉が出てくるのも不思議だ。いつの日だったか、気付かぬうちに数枚飛ばした頁に覚えのない書き残しがあったことも書いておけば良かった。こんな風に私は斯くもマメな人間だったとは、本当に露ほども思っていなかった。元からそうだったのか変わったのかは分からないが、そんな事は今はどうであろうと良いだろう。きっとまたボールペンを握り時折読めない程の文字を走り書くのだ。それが明日なのか明後日か、はたまた一ヶ月経とうともこの日記を忘れることはないのだろう。そして偶に満足そうにしている私がそこにいる。

2022/09/16 百頁 振

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99 :Mayuzumi
2022/09/08(木) 19:14


 何か。

 ほら見たことか、と。もう落ちる寸前の夕焼けをバックに言った。

 歩き出すともう肌寒いような気がして、立ち止まるとじわり感じる生温さ。肌を撫でる不快感は夏の終わりのあがきをよく表していた。一人なのに。一人だからこそ、溢してしまう言葉を、アスファルト以外が受け止めてくれることはそうそうない。

 無いね、そう言われたことを度々思い出す。いいや、あるよ。俺にはしっかりとある。そこには硬さも、柔らかさもあるけれど多分諦めるのが早いんだと。だからゴメン。分かりやすく言うならきっとそこだけ効率厨なんだろう。いつの間にそうなったか、いつの間にかそうだったか忘れたから、もう一生懸命にはなりきれないのかもしれない。「その程度なのか」と問われるなら、君がそう感じるなら「そうかも」と返すしかない事すらひとつそこに薄闇を生じさせてしまうのかな。

 分からないからこそ聞いてみる事しか出来ない。その単純行動はいつか、いや稀に?それが誰かを傷つけてしまう事もあるんだろう。寄り添う形を上手く取り切れない。きっとそうじゃない。きっとこうじゃない。それは分かっていても、少なくともいい方向に向かう可能性を見つけるのが下手くそなんだろうか。気付いてあげられなかったものにため息をつく。聞いた情報に首を捻る、照らし合わせては仮定を並べてみて思い付きもしなくなる、情報源が無くなるとドラッグの悪循環のようになっていく。そして急にそこへと鍵付きのシャッターが降りる。

 思い出して鍵を開けた頃には中身は枯れていて、考えるすべは残されていても何かを起こす術は無くなっていることが多い。こんなことを書いていると諦めるのを正当化しているみたいだけれど、別に悪いとも良いとも時と場合によるとは思っているし今はどっちでもない。

 ひどく人間味があることを言うと俺は多分何かに許されたいんだろう。許されたと思いたいかと問えば、そうでもないと答えられるのに。口にするその瞬間や何か考えているその瞬間「仕方ない」と片付けていることを下りかけた階段を「まあいいか」と座り込んで地に足がつかない様を、恐らく、きっと、許されたいんだろう。

 そしてまた許されたくもないのかもしれない。

 足掻くが故の人らしさを一応に持っているのに、結局はどちらに転んでもそれなりにと変形するこれを強いと言っていいんだろうか?もしかして本当は酷く怯えているのか?形が変わりすぎることに怯えて当てはめた型からはみ出すことの無いように保っている、なんてこともあるんだろうか。想像もつかないけれど、もし型があったとするならそれを壊すほどそれを超えるほどのことがあれば、今の俺には及ばない所へと考えうることが出来るのかな。


 「■■■■■なら君とっての■■■■■■■なんだよ」
 「じゃあ、■■■ことすら■■■■■俺は何に■■出来るの」

 でも、じゃあ、ああ……ほら、もし、この夜が最後になるんだったら、どうしようか。

 別にいいかな。
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 夕方、空を見るとまだ随分と明るくて落ちる気配も無い。落ちていくのはまだなのに、肌を掠める風は緩く降下する気温を顕著に伝えてくる。秋だな。ほら、見てみなよ。薄く浮かぶ月を。だからといって何てことはないんだけど。俺も人間だな。厚くて、時折薄くてそこに存在しないみたいになるのも。

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98 :蘭たん
2022/08/26(金) 17:04

 そろそろFF14の話して良い?
 ~エオルゼアへ降り立ち今無人島に居る戦士の話~

 かつてワシがMMOにハマっていた時、まだ人見知りがなくてのう…色んな人に話しかけては楽しんでおったわけじゃ。

 そして現在───

 そして年を取りド陰キャを拗らせていた俺はもうMMOはやることは無いだろうと思ってたよ。でもまあなんか漆黒のヴィランズとか名前かっこいいしな…とりあえずキャラメイクだけ…あ、ダンジョンってNPCと行けるの!?それなら俺でもいけるかも!ありがてぇありがてぇ……と新生エオルゼアを駆けていたあの頃。急に現れる討伐戦(俺以外に7人も居る)に腹痛を催し一日を終える。8人居れば俺なんか目に入ってないよね、うんうん!(タンク)で乗り切った矢先になんかしらないけど必要だって言われてぶち当たるアライアンスダンジョン(24人ダンジョン)でもそんなに人数居るなら俺のことなんかどうでもいいか…!みんな俺をみないで!って乗り込んだ先、そういえば俺タンクじゃん…で腹痛を起こして、アライアンスレイドのムービー中他のメンバーを足止めしてくれるものが何もなくて恐る恐る最初に「初見です、よろしくお願いします」と言った俺が道半ばで一人取り残されて半泣きになりながらア゛ラ゛イ゛ア゛ン゛ス゛な゛ん゛て゛二度と゛行゛か゛な゛い゛か゛ん゛な゛橋本か~~~~~んな!!!!!!!!と叫ぶも三部構成で逃れられなかったあの日。

 なんとか乗り越えたアライアンス、ワクワクの蒼天のイシュガルドへの前振り。そして新生エオルゼアが終わった瞬間の絶望「えっ…このダンジョンからNPCと行けないって本当ですか?」(スノークローク大氷壁)ここから紅蓮が終わるまで俺のダンジョン前腹痛は止まることがなかったよ…………。ちなみにお腹痛くなりぎて通常より報酬おいしいよ!って言われてたレベルルーレットも蒼天の途中くらいまで一度も行けなかったんだよね~~!今までのダンジョンをランダムルーレットって言われてやだこわすぎ!?一回しか行ってないのに覚えてるわけが無くない!?!ってもう恐怖しかなかったからほんと。あはは…はは…。いやもうなんでド陰キャなのに一番どう考えても目立つタンクにしたかって、斧かっこよかったから…あの時の俺は!まだ!純粋で知らなかったの!!!!タンクめっちゃ目立つんじゃない???って知らなかったん゛だよ゛!!!ユル…シテ…コロ…サナイデ…。そんな感じで紅蓮のリベレーターというストーリーまではダンジョンにぶち当たる度に数時間別のことをして気持ちとお腹を落ち着かせ攻略を見て腹を痛めたりとかしてたなんて健気なのかな~~。ストーリーは良かったです。マジで。

 そんなこんなで厨二心擽られる漆黒のヴィランズに入った俺「え!?メインキャラ達とダンジョンに行けるの!?!?!ワーーーーーイ!!!」ここで、ストーリー大好きおじさんだから歓喜してたんだけど、ストーリー大好きだから進めるのはやすぎて他のジョブ一切やって来なかったからさ。ここまでにDPSひとつでも上げてたら違ったと思うよマジで。討伐討滅、タンクしか出せなくてまた腹痛起こしてたから。俺のバカ!でもストーリーは気になる!クッ腹が痛い!腹が!!ウワァァア!!!!マッチングした!!!!!を何度か繰り返す事になる。なってた。トイレとお友達だった。今ではタンクジョブ4つのうち3つレベル上限まで行ったのにそれでもたまに腹痛めてる。俺は陰キャだから。仕方ないね!腹痛、辛いです。

 数々の腹痛を乗り越えて数少ない友達とルーレット行けるようになり、今ではかざせば人を癒せる杖も持ちながらエオルゼアの地を駆けたりしてるから成長。宝の地図みたいなランダムガチャ要素に振り回されてるものの、ガチャはやっぱり楽しくてエヘッエヘッてなりながらガチャしてるし、ガチャしてる。8人レイドと言われる、何とか編1~4とか分けられてて討伐するみたいな…雰囲気のやつはそれまでのを一切開かずに一番最新のだけ開けてるという陰キャながらに新しい強い装備はなるべく欲しいみたいな強欲を出していて腹を痛めながら参加してる始末。これが俺だよ!!!でもアライアンスは開けてないし友達少ないし心開けないから野良とか以ての外だし時間も合わせられないから零式は夢の彼方。金で解決できる絶武器はでませんか?そうですか。

 そして無人島に足踏み入れたんだけど。もうなんかね、あ~ここでボーッと立ってていいんだ…って思った。やる人は一生採取しちゃうだろうなあ。どうぶつの森と牧場物語とマビノギ混ぜて温めて上澄み啜ったみたいなコンテンツだった。俺はそこで半裸で立ってる。

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