主軸
相変わらず継続だとか努力だとかそう言うものが苦手な俺は、案の定、不破くんに催促されるまでキーボードと向き合うことはなかった訳だけれど、自分が可愛いことを自覚し始めている彼の顔面宝具にやられて眠気や酒に溶けた頭で何とかページを引っ張り出してきたのがつい先日。結局溶けた思考で思い付くことなんて、
「可愛いって言われ続けると言われた本人も可愛くなるらしいぞ」って言う不破くんの言葉通り、たまに狙ってるのかなって言うくらい可愛らしい彼への思いの丈くらいしかなくて、結局ページを閉じて、再度向き合って今に至る。まあ、度々、自分の記事が続いてるってちょっと落ち込んでいる姿も見ていたから、そろそろ書かないといけないなとは思っていたんだけど、……引き籠もりがデフォの俺にわざわざ日記へ書き起す程の大事件なんて早々起こり得ない訳で。そんな中で引っ張り出してきた今日のラインナップは、【不破くんとゲームをする約束をしたこと】【不破くんと映画を見たこと】【不破くんにポケモン熱をぶつけたこと】。この三本でまゆずみにっきをお送りしようと思う。
まゆずみにっき
いつも不破くんのたべのこしクッキーを取り出してくる俺は彼の手持ちポケモンだったのかもしれない。お陰様で、心身ともに好調だよ。
まず、近状から言うと、寝ることが下手で有名な俺は同じく巷で有名なポケモンスリープを始めてみたんだよね。お陰様で一時間周期でぼんやり起きていることを知れたし、やっぱり何事も効率が大事なんだって実感した。睡眠も、ポケモンも。そう言えば、最近はピルクルの催促もしなくなったけど、不破くんはちゃんと飲んでるのかな。…飲んでないだろうな。
それで、なんだっけ。そう、ポケモン熱。一向に熱の冷めない俺は定期的に不破くんを引っ張ってレイドに行ったり、レイドに行ったりしているんだけど、次のレイドの速報が来たあの日は、流石に半袖短パンでSwitchとスイカを抱えて押し掛ける少年宛らに酔ってふわふわしていた彼をつついて催促したんだよね。「にゃはは」って笑ってたから多分ついてきてくれると思う。それと同時に、不破くんがスプラのフェスをしている時に、隣で俺は別ゲームをする約束もした。どこまでも好みが合わない俺たちなりの歩み寄り、って言うと誤解を招きそうだけど、お互い好きなことをしている好きな時間を共有することが好きだから、これはこれでアリなんじゃないかな。俺の自惚れだったらごめん、ここで形だけ謝っておく。
で、配慮の鬼の不破くんがなんでか分からないけど配慮が消失して俺とホラー映画を観たがるんだよね。……別に苦手じゃないけど。瞬きの回数が突如として増える俺の隣でしっかり解説をしてくれて、解説を聞いても目の前のポップコーンに夢中で丁度いいシーンを見逃しがちな俺は結局エンドロールを眺めながら不破くんの考察を聞くって言う独特な楽しみ方をしてる。この前一緒に観た時なんか、キラッキラに目を輝かせて「ここ!このカップケーキ!覚えてて!」ってキャッキャッしてて可愛かったよ。まあ、そのカップケーキだけを覚えてたら、そこに関連する全てのものが抜け落ちて、その伏線まで辿り着けなかったんだけどね。
こんな感じで、付き合い始めた頃から変わらず彼の隣で幸せな毎日を過ごさせて貰ってる。有難い事だよね。ただでさえ多忙を極めている彼のプライベートな時間を貰ってるんだから。…なんて、こんな言い方をすると渋い顔をしそうだな。でも、何をするにも枕詞のように「不破くんが」がついてくるくらいに、日頃から大切にしてくれている分、俺も誠意で応えたいって気持ちだけは常に持っている、つもり。俺の人間らしい日常は彼が作ってくれて居るんじゃないかな。多分ね。いつもありがとう。
x
追加の近状:辛いもの耐性が強めな不破くんは直ぐ調子に乗って激辛を食べたり、エナドリを過剰摂取したりして自分の胃腸を痛め付けて喜んでいるんだけど、お陰で、俺の胃もそろそろ荒れるかもしれない。そんな話をしたらそれはそれで嬉しいって喜んでいたから、…やっぱり整腸の効果も期待してピルクルを推していこうと思う。それじゃあ、またね。