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43.アインザッツの銃声を(保存)
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25 :グ/ルッペ/ン・フ/ュー/ラー
2018/12/05(水) 10:13

sugar pot

2018/06/24(日) 00:58

甘くて怖くて少し辛い、小話を三つほど。

■ 一蓮托生、一意専心

とある心理テストで恋愛観の診断がありましてね。その時の俺の答えが一蓮托生、あいつが一意専心でした。
結果を見た途端に心が跳ねたのは言うまでもなく。
それ以外にも色々笑いどころのある診断だったのですが、…ああ、またバトンやら診断とか戯れに引っ張ってきましょうかね。気軽に答えられていいよな、ああいうのは。
先に引っ張ったバトンのほうをやってしまった(小声)

いやあ、それにしても俺たちらしい答えだよな。
ひとつとひとつ、合わせてふたつ。
お前は俺に、俺はお前に心を傾け、共に生涯過ごそうじゃあないか。

■ ホラースプラッタ・ラヴ

二人とも、激しい映画が好きなのである。パニックホラーやB級スプラッタなんかが大好物である。
リビングの、あいつと俺が座ってもまだ余るソファに座ってクソほど笑いながら見るのが至福の時間である。二人で一緒に再生ボタンを押して、あれこれ言い合いながら見る楽しさときたらない。
トン氏、次はファイナルデスティネーションシリーズかパラノーマルアクティビティがいいぞ!!

ラブロマンスじゃ駄目なのかと言われたら、まあ、駄目という訳ではないのだが。
我々にとってはこれが一番楽しいのである。

時折話の流れで肩を寄せ合い、戯れつくように口付けひとつ交わすのだから、
これは立派なふたりっきりの甘い時間なのである。
例え画面では、主人公が八つ裂きにされていようとも。

■ 愛は香辛料

兎にも角にも、甘すぎなのである。
砂糖の蜂蜜がけ状態なのである。

これはとある休日の話だ。

珍しくも俺の方が早くに目覚めていて、眠たそうにベッドへ転がるあいつをカレーの匂いでテーブルまで誘い、
あちこち跳ねた髪の毛を撫でつけながら座らせてやった時のこと。
幸せってこういうことやんな、と笑う腑抜けた顔を見て、また軽率に心臓が跳ねたまでは良いのだが。

そう、甘すぎなのである。
たまには調節が必要だとは思わんかね。いいや、必要なはず。そうに違いない。

そう思った俺はあいつに向かって「あーんしてやろうか」と、企みの笑顔と共に提案するに至ったのだ。
その際の奴の反応を抜粋しよう。

「ぶふッ、ふっ……まっ、待って……っ、ふはっ、いや、クソシュール過ぎん……っ?」


いや待てこいつクソ失礼なのでは?????
お前俺のカレーあーんがそんなにおもろいかこの野郎

この反応を受けて、いよいよ調節が必要だと判断した私は、笑い転げている奴をなんとか言いくるめ。
奴の口を開けさせ、スプーンに乗せたカレーに

あらん限りの力で唐辛子を振りかけて

その口に放り込んでやったのである。

愛は香辛料。
甘味だけでは胸焼けがするだろう。
俺の想いを他でもないその舌で味わってくれたまえよ、スターリン君。

「ん???いや、ちょ、!おまッ、んぐ、っ!?ッ~~、!っ、ッ、かっっっら!!!」



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