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43.アインザッツの銃声を(保存)
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6 :グ/ルッペ/ン・フ/ュー/ラー
2018/10/24(水) 23:00

おやすみ世界

2018/03/22(木) 04:23

昼頃に家を出たら公園の桜の蕾が綻んでいて早くないか?って思いました(作文)。
どもども、グルなんちゃらです。いやあ、もうすぐそこまで春が来てるんだなあ。足音が聞こえるようだ。
春は良いもんですね、まぁ虫が増えるのは嫌なんだが。そういえば大先生が花見したがってたな。あんまり騒がしいのは好かんがまあ、団子食いながら少し愛でるのは悪くないかもしれんな。

さて、この日記は特に気付かれている様子もなく穏やかに今日を過ごしていたんですけどね。
奴は体調が弱っているらしく、心細げな表情を安心させてやったところで眠った様子だった。
…何が「俺はしぶといですよ」だ。全然しぶとくないんだがコイツ。人の心配をする前に自分の心配をしろ。

と、まあ、今日の話は置いておこう。
今日は奴を初めてベッドに入れた時の話だ。
以下会員限定だゾ!(ニッコリ大嘘)



――大前提として言っておく。
俺は寝つきが悪い。だがよく寝る。睡眠時間で言えばロングスリーパー一歩手前だ。
そんな、おそらく他者より長く眠る俺にとって睡眠環境というものは非常に大事であり、邪魔をすることは許されるべきことではない。

寝室には誰も入れなかったし、誰かと眠るのも無論好きではない。
だが、今俺のベッドには奴がいるし、この日記も奴を片手に抱きながら書いている。(正直書きにくい。)

何故か。
解は明瞭。俺が招いたからだ。

#まあ招いた初日には奴は寝落ちたんですけど。

入る直前で寝落ちやがったからなアイツ。まあ深夜というよりもはや朝方だったからね。しかたないね。(真顔)
翌日も俺は奴を招いて、仕方がなさそうに笑う奴の腕の中に収まった。
驚くほどに、よく眠れた。

それから一日たりとも欠かす事無く、俺のベッドに奴は居る。

何故招いた、か。これが人間が人間たる所以なのだろうが――そうしたくなったから、としか言いようがない。
論理的な理解の範疇から外れたこの感情は出来る限り遠ざけていたはずなのに、奴の前ではその努力もまるで歯が立たない。
寒いからと体のいい言葉を並べ本心を押し込め、共に眠る日々がそれから今日の今日まで続いている。

誰かを傍に置いておくことは決して落ち着く事ではなかったはずなのに、奴の体温はひどく暖かく心地良く、いつも来ないはずの眠気が早々に訪れ思考を溶けさせる。
一日の終わりを奴のおやすみと体温で終わらせる事がどうしてこんなにも心を満たすのか。

結論は、未だ論ぜず先延ばし。
今日も俺は無謀にも、糖衣に包まれた柔らかな銃弾を奴に撃ち込み悪足搔きを続けている。

さて、もう朝になってしまう。
甘ったるく絡んだ思考回路を断線し、奴から離していたこの両腕を定位置に戻すべく、この日記を閉じる事としよう。

おやすみ世界。
寄り添う36.4度の温もりを胸に、夢すら見ずに眠れるように。



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