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1878.PATH
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3 :
山田三郎
2020/09/13(日) 18:24
ゲームを持ち掛けたのは当然僕だ。
これでも結構考えたんだよ。一番大事なものって限定するとお互いヒプノシスマイクを預けることになるし、暴力有りにすると勝ち目がないし。まぁ、相手が本気で僕相手に暴力を振るうとは思ってないけど。
多少なりとも渋られるかと思ったけど、向こうの反応は案外あっさりしてて、あっさり承諾した上にあっさり大事なものを手渡してくれた。
これ、何の鍵だろうな?
車の鍵じゃなさそうなのは分かるけど、家の鍵か、もしくは大金の詰まった金庫の鍵なのかも知れない。とにかく、
毒島が僕に預けてきたのは何かの鍵。
で、僕からも相応の大事なものを渡さないとゲームが成り立たないだろ? だから、今までに株取引その他でコツコツ貯めたお小遣いの殆どを突っ込んでる通帳を預けることにした。億単位の預金があるやつ。あ、一兄や二郎には内緒のやつだよ。
ネットバンキングが主だから普段は全く使わないけど、失くして悪用されたら活動資金が一瞬で消えるからね。日常生活で困ることがなくて、でも奪われるとクソほど困る。そういうものを選んだつもり。
僕が毒島に差し出したのは、預金通帳。
お互いにアイテムを受け取ってから一週間のインターバル。その間に絶対に見つからない場所へ隠す。
準備が整ったから、ようやくゲームスタートだ。
あとは毒島のベースキャンプを訪れて、テントの中をくまなく探して、預けた通帳を見つけたら僕の勝ち。
もちろん毒島が先に僕の隠したアイツの鍵を見つけたら負けだけど、まぁ、負ける気はしてないよ。
鍵は今のところ僕の自室のキャビネットの一番下に仕舞ってあって、学校に行ってる間は自室のカギをこじ開けない限り見つけられない。そんなことしたら、流石に一兄や近所の知り合いに見つかるだろうからね。
つまり、僕にとって絶対的に有利なゲームなんだ。
なんでこんなゲームを仕掛けたかって?
決まってるだろ? 正当な理由をつけて、ほら、その。アイツのところに通えるからだよ。
何の経緯もないのに家から遠く離れたはげ山の奥地を何度も訪れるなんて不審者以外の何者でもないだろ? 最悪一兄や二郎に見つかっても言い訳が出来る。敵対している以上体裁も悪いし何よりアイツにどう思われるか分からない、僕は人より頭の回転が早い分凡人には意識の及ばないところまで配慮して的確に行動出来るんだよだからアイツに理由もなく会いに行ってるなんて周りに知られる訳にはいかないし当人に警戒されたら元も子もないしそもそも会いに行かなきゃ良いだろって話なんだけどそれだと都合が悪いっていうか神童には神童なりの目論見というか考えがあって通いたくなる衝動を抑えられないというかでも別に理由をこじつけてまで会いたいとか別にそういうわけじゃなくて別にアイツに興味なんて全然ないけど行動とか認知とか生活様式とかに多少学術的な興味があるっていうかだから別に本当に、
テントに着いたから続きはまた後日ね。
そういう訳だから、僕の勝ちを見守ってて。
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