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189.刃生行路(〆)
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69 :
三/日/月/宗/近(刀/剣/乱/舞)
2022/01/31(月) 13:04
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年が明けて早くも一ヶ月。
前回からも、相当日が経ってしまった。
現世の時事的な問題が本丸に影響する事も鑑みて記しておくなら、俺も本丸の仲間も、皆変わらず元気に出陣している。
我が本丸は本当に、本当に元気だ。昨夜などは、ご飯のお供は何が最強かの論争が起きていた。因みにこれは、俺が覚えているだけでもやがて両手分に達する程、勃発している。
しかしながら、この数ヶ月、とにもかくにも忙しい。
我が本丸では手入れ部屋が埋まるような事態は滅多にないのだが、その分、近隣(どの程度離れた何処をそう指すのかは分からんが)の本丸が動けない場合や頭数が不足している際に、応援の指令が入りやすい。
今もまさにそのような状況で、各部隊はそれぞれ割り当てられた応援に出向き、代わりに元の出陣先には練度が頭打ちとなり半ば隠居状態だった面々が赴いている。
また、これを機会として、遠征部隊も再編成された。新入りの者達が遠征には出ているが、帰還した彼らから初めて見たもの、感じた事を聞かせて貰うのはとても楽しい。
遠征は俺も経験しているので、話の内容はいずれも既に俺が知っている事ではあるのだが、彼らの口から紡がれると何もかもが新鮮で瑞々しく生まれ変わる。
己以外の目、耳、鼻、舌、そして肌、何より未知に触れた、後にも先にも一度しかない一瞬の心の動き。それらを通した世界は、同じでありながら違う姿をしていて、その彩りは実に鮮やかなものだ。
俺の感じた事は、俺の五感を通じ俺の心を以てしか生まれない。他の刀が同じように感じても、それはその刀の五感と心を通さねば生まれないものだ。そう考えると、同じ景色でも刀の数だけ彩りがあるのだなと思う。
まぁ、要するに。
世界はいつも鮮やかで美しいのだと、そういう事だ。
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