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189.刃生行路(〆)
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74 :
三/日/月/宗/近(刀/剣/乱/舞)
2022/07/11(月) 04:21
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連綿と続く営みの足跡の中、人の子に愛され慈しまれ、同様に人の子を愛し慈しんで、俺は神と付くものとなった。
注がれる眼差し、称える声、触れる温もり、語り継がれ書き残される逸話、鋼の身を支えるそれとはまた別の、俺を俺たらしめる芯。その、何と重く熱いこと。
神を作るのは人の子の思い、信ずる心。我らもまた、同様に。
などと、天井の木目とにらめっこしながらぼんやり考えていればもうこんな時間だ。朝だな。
中々寝付けず始まった思考の切っ掛けは、恋仲でもあった刀だ。今もあれは俺の傍に在るのだが、先日、酒に呑まれて正体をなくした。その際ぼろぼろ出てきた言葉があまりに、そう、あまりに神を祀る人の子を思わせるものであったから、もしかすると俺の芯を作るひとかけらは、これの信仰やもと思ってしまい。それから、神が神を作るかと、ひとりで可笑しくなった。
恋仲としては四周年を迎えるに至らず、けれど共に在るようになって六年目。
仮に人の子の記憶から俺の存在が消え去る事となったとて、あれがいる限り、あれが俺を祀る限り、俺はこうして在るのだろうなあと思う。
>>俺が再び帳面を作った暁にはきみの暴露話を投下しよう。決めた。
突然現れたと思ったら、とんでもない宣言を残していったな。
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