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┗189.刃生行路(〆)(29-33/78)
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33 :
三/日/月/宗/近(刀/剣/乱/舞)
2019/06/06(木) 11:51
#春夏秋冬ふた巡り
俺があれの呼び声に手を伸ばし、あれが俺の手を掴んでから二年が経った。
互いの意思を確認し、正式に番う事となってからも同様に。
三度目の梅雨を目前に、その先には三度目の夏を控えているが、相も変わらずやりたい事だらけで欲は尽きん。穏やかな中に時として小さな波風の立つような、そんな変わらない日々をふた巡りしてきたものの、待ち受ける季節はいつも新しく全く同じに過ごす事はない。今までも、これからも。
さて、これから曇天雨天が続く事になるな。憂鬱な気分にもなるだろうが、傘を手に散歩へ出るのは如何か。隣り合う紫陽花を共に見付けられるやもしれん。
夏。既に幾つかの約束をしているが、まだ増えるかも分からんな。非番の使い方をよくよく考えねば。
三度目に見る景色はどのような彩りだろうか、また毎日が楽しみだな。
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32 :
三/日/月/宗/近(刀/剣/乱/舞)
2019/05/28(火) 13:24
#感情の扱いが難しいという話
己の事だけでは済まず、相手の事だけでも済まず、相反する願いや思いに振り回される事が少なくない。周りの都合など気にせず己の願うまま、思うままに振る舞えたなら幾分か気は楽だったやもしれん、或いは何処までも他者の為だけに己を殺し尽くせたならば。しかし実際はそうもいかぬもので、心と折り合いを付ける難しさを強く感じている。人の子の生は数十年だが、このように振り回される事もあってのものと思うと短くは感じられんな。
あまり長引かせたくはないものだが、さて。
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31 :
三/日/月/宗/近(刀/剣/乱/舞)
2019/05/26(日) 13:40
#独り言
あれでは余りに簡潔過ぎたなぁと今更思う。沢山の礼と言葉を貰ったと言うのに、俺から差し出したのはほんの二言三言のみだ。思う事も浮かぶ言葉も様々有りはしたものの、上手く纏められずにああなってしまった。薄情な刀だと思…う様な奴ではないな、それなりの付き合いであったのだから俺の性格や傾向くらい分かっているだろう。
友よ、どうか健やかであれ。その道行きが幸いと笑顔溢れるものである事を、世界の片隅から願っている。
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30 :
三/日/月/宗/近(刀/剣/乱/舞)
2019/05/06(月) 08:25
#ひととせ
気付けばこれを用意して一年が経つ。
中々頁の増えない蝸牛の歩みの様な帳面だが、それでも覗いてくれる者が在る事、感謝に堪えん。
今後とも宜しく頼む。
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29 :
三/日/月/宗/近(刀/剣/乱/舞)
2019/05/01(水) 13:49
#大事なものの話
月が変わり、時代も変わったな。
新たな時代に切り替わって最初の一頁は、俺の番った刀について、だ。
俺とあれは恋い慕い合う仲だが、常から色のある話や雰囲気ばかりかというとそうでもなく、友や仲間とするような悪ふざけなどもよく行う。
先日(と言ってもじき二ヶ月程が経つか)、どちらが先に本丸へ帰城するかを競い、負けた方は勝った方のお願いを何でも聞くとしよう、という話になった。結果としては接戦で俺が負け、勝者となったあれはこの帳面に惚気を溢して欲しいと強請ってきた。早速惚気る、お強請りの内容が可愛すぎんか。特に躊躇いも動揺もなく構わんぞ、などと頷いて返した気がするが、心臓を掴まれた心地であった事をここに明かしておく。
また、あれは渋られると思っていたそうで俺の承諾に喜んでおり、それがまた可愛かったと同時に俺がお前の願い事やお強請りを断った事があったか?と問いたい気持ちでいっぱいであった事も記しておこう。否、あるんだがな、断った事も。それはさておき、己の事を惚気て欲しいと可愛がっている恋仲に強請られ、断るおのこなぞ居るのだろうか。程度はどうあれ、叶えてやろうと思うのが普通であろうよ。
と、ここまで綴っただけでも多少は惚気になっているだろうと思う。がしかし、実行までに時間を掛けてしまった為もう少しばかり記しておきたい。
以前あれに関して綴った時にも触れたのだが、俺は俺しか知らん事柄については基本的に伏せておきたいと思っている。あれが如何に良き刀であり良きおのこであり良き伴侶であるかを広くに知らしめたい一方で、己だけのものとして秘めておきたい、独占したい訳だ。何ともまぁ、面倒くさい刀よな。
そんな面倒くさい俺がどこまで具体的に記すものかとその塩梅に悩んでいたのと同じ頃、あれはいつ惚気の綴られた頁が増えるのだろうかと毎日のようにここへ足を運んでいたらしい。ように、ではないか。毎日か。可愛すぎだな。待たせていた事を申し訳なく思いつつも、俺の惚気を落ち着きなく待ち続けていた事実にやはり心臓を掴まれた心地であった。
中々帳面に記せなかった理由…言い訳だな、内容について悩んでいた事を正直に話した際は、当の本刃に惚気る事となりあれを大いに照れさせてしまった。が、それもまた可愛かった為その点に関しては一切反省していない。
そも具体的にあれこれを話した訳ではなく、俺の伴侶が如何に良い刀であるかを自慢したいが秘めておきたい、知らしめたいが隠しておきたいのだ、という複雑面倒で我儘な男心について語っただけであるので、実際悪い事はしていないし反省の必要もなかろう。
結局思い付くままに纏まりのない内容を綴ってしまったが、俺が伴侶を可愛く思っている事は分かるだろうと思うので一旦締めとする。ちゃんと惚気になっているかは、あれの反応で見るとしよう。
今月の末には二周年を迎えるから、もしかすると次も惚気話になるやもしれんな。
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