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┗189.刃生行路(〆)(55-59/78)
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59 :
三/日/月/宗/近(刀/剣/乱/舞)
2020/07/30(木) 00:33
#新しい相棒について
祝い事の贈り物として、あれに万年筆を貰った。
俺の手によく馴染む、握りやすく書きやすいものだ。
紫陽花の柄で彩られていて、これを綴る最中も手元を見るのが楽しい。
贈り物とは、どのような物を貰っても俺の事を考えた時間が含まれているだけでとにかく嬉しくなるが、似合うだろう、好きだろうと選ばれたものは、ただただ有り難く思う。
見てくれている事、知ってくれている事、それから己がその目にどう映っているのか知れるのが嬉しい。
ついで、ではないが、部屋に遊びにきた時にでも何か書いていけと伝えた。
なのでいずれ、いつになるかは分からんが、俺と異なる筆跡が走る事もあろう。
あれが何を残すか楽しみだ。
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58 :
三/日/月/宗/近(刀/剣/乱/舞)
2020/07/28(火) 07:40
#
(力強く描かれた、頭に三角巾を巻いたようなのっぺりした顔の人物と三角に切られた西瓜らしき絵)
(傍らにはごくごく薄い赤色が水滴を零したように点々と滲み、その部分だけ小さく歪に盛り上がっている)
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57 :
三/日/月/宗/近(刀/剣/乱/舞)
2020/07/23(木) 18:27
#
とても腹立たしく、同時に悲しくもある。悔しく、口惜しい。
神でも何でもない俺には特別な力など有る筈もなく、ゆえに起きた事は有るが儘に受け止め見守る以外にない。
直してやる事も、治してやる事も、何も出来ん。僅かでも癒せたなら、と思いはするが。
例えば俺を、器を欠けさせて、鋼を錆びさせて叶うなら。
擲っても、構わんのだがなぁ。
(一部、白く塗り潰した上に歪んだ文字が乗っている)
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56 :
三/日/月/宗/近(刀/剣/乱/舞)
2020/07/23(木) 09:05
#糧
命あるものが果てた時、その身をうずめるとやがては朽ちて土となる。
生前どのように在ったものでも、器の大小から獣か人かはたまた植物かの種を問わず、成り果てる先は恵みに繋がる養分だ。
俺はそれが、ひどく羨ましい。…羨ましいとは違うか、憧れている、が正しいやもしれん。俺もいずれ、生あるものの糧となれる事を夢見ている。
この肉の器が保てなくなった時、同じようになれるのだろうか。本来鋼に宿るこの身は形を持たぬもの、鋼が折れた時器は消えてなくなってしまうだろうか。
俺のこの身が、斬り、壊し、奪う事しか為せぬ身が、命を育み生を支える一欠片となれたなら、それはどんなに素晴らしい事かと思うのだ。
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55 :
三/日/月/宗/近(刀/剣/乱/舞)
2020/07/18(土) 20:20
#追記の話と
この帳面を作って最初に綴った頁に追記を載せた。
特に読まずとも支障のない、簡単な紹介だ。紹介とも言えない程に簡単だが、初期刀殿が誰かくらいは分かるようになったか。
あれの事を色々綴りたいと思いながら、中々纏められずにいる。俺達は一夫多妻ならぬ一妻多夫ゆえ、思い出や話の中身によって恐らく出てくる名が異なる事になると思うのだが、やはり混乱させるだろうか。今までのようにあれ、で統一した方が良かろうかな。
名を明かしがてら、惚気話をひとつ。俺を熱烈に求めてくれたのは獅子王なのだが、あれは交際に至るより前から俺への想いを帳面に綴ってくれていた。存在を知ったのは俺が帳面…これとは別になるが、互いしか読めないものを作ろうとした時だ。明かした際、本刃はそれを悪い事をしたかのように感じていたようだが、俺からすればただただ想いを寄せられていた証を得ただけであったので、可愛いなぁ、嬉しいなぁ、としかならなかった。今も時折、特に逢えぬ日々が続いたり擦れ違いばかりが続いた時などに読み返すのだが、読み返した事を報告するとあれはとても恥ずかしがる。その恥ずかしがる様が可愛らしく愛おしく、ゆえに俺は見返してきたぞ、とわざわざ告げるのを止められずにいる。意地の悪い、酷い番だ。悪いなぁとは思うのだが、恥ずかしがる伴侶を可愛く思う気持ちは万国共通であるとも思っているので、俺はこれからも逐一報告するのを止めない。
向日葵は獅子王だが、他の花に例えるなら何だろうか。後で草花図鑑を見てみようと思う。
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