気付けば1年記念日を迎えていたし、なんなら通り過ぎて既に3ヶ月が経とうとしているし、年も明けている。
1年記念日を前に初めて恋人らしい大喧嘩をした事でも後で書こうと思う。
数ヶ月前に日記を完走した一兄は元気にされているでしょうか、おめでとうございますすら言えずに時間ばかりが過ぎてしまいました。また改めてお手紙を書きたいので、何時か目に止まれば読んでくれたら嬉しいです。
「君は繊細だから」と時頼言われるので、それなりに付き合いのある奴等に僕って繊細なんだろうかと本当に繊細な人なら聞かなさそうな質問をしたら凄い勢いで動揺されてしまった事がある。「なになになに怖いよ三郎くん、いきなりどうしたんだ三郎くん、何か辛い事でもあったのか?」と毒島の横で呑気にコーヒーをすする僕を見ながら自分のマグカップをガッタガタに揺らす具合の動揺っぷりだ。
何だよ怖いのはお前の方だよ観音坂、僕が繊細だなんてちゃんちゃら可笑しいって言いたいのか失礼な奴め。「いや……200万人に聞いたら200万人YESって答えると思うよ……。」そんなに?「三郎くんが繊細じゃなかったら俺達の神経地球並に図太くなるぞ……。」いやそんなに?そしてこの会話の横で静かに頷く毒島。そうか…そんなになのか…と今度は静かに僕が動揺したのが面白かったので書き記しておく。場所、毒島の野営地。
ところで僕が繊細じゃないと仮定した時、毒島の神経は地球で足りる?「少年、小官も人間だ。」毒島の冷静さなら宇宙狙えると思うんだよなぁ。「少年の中での小官は人間なのだろうか。」
小鳥のさえずりが綺麗だった。毒島の目がギラりと光ったので早く逃げて欲しい。【私信】15:13
一兄からのお返事を読みましたという主張。(のちへん)①グラデーションについて
②僕から一兄へのエモについて
③くしゃみデカすぎだろ碧棺
④チケットについて
⑤期せずして一兄からも繊細というお言葉を頂戴したことについて
思い出を中々整理出来ない僕の部屋は物で溢れ返ってる。パッと見はスッキリしている部屋もクローゼットを開ければ雪崩がおきそうなくらい物が詰まっていて、いい加減掃除しないとなとは思っているけど嫌な物程一番奥に詰め込んでいるから取り出すのが億劫なんだよね。
いつだったか片付けられなくて一人で拗ねる僕を見て「無理に捨てなくて良い」と言ってくれた事がある。アイツの部屋はパッと見散らかっているけど、実は物自体は凄く少なくて、要らないと思った物は直ぐに整理してしまう。バカだけど賢いから、多分きっと、今本当に必要な物がちゃんと分かってるんだよな。
だからさよならを告げた日も、僕がいっぱい物を抱えてるにも関わらず空いてる両手で抱き留めてくれたのかな。僕はその時抱えている物を全部落としてアイツにしがみ付いて泣きじゃくったけど、少し経って涙が落ち着いた頃に落とした物を拾い上げながら「無理に捨てるな」と言ってくれた。そしてそれらを僕に渡しながら、また荷物ごと僕を抱き締めてしまったんだ。
追記(21:46)
い、一兄…!相変わらず気が付いてくれるのが早くて吃驚しました。そしてカラフルにパワーアップしていて笑いました。赤から青へのグラデーション…僕達三兄弟ですね…!(編集される前に写真撮りました)
最後の日記からほぼ三ヶ月、瞬きしている間にタイムスリップした気分だ。
そして僕は最近茹だるような暑さに自身の生命を脅かされている。友達からの個人的な依頼だとか、学園祭に向けてのギター練習だとかで忙しそうにしているアイツを横目に僕はベットでぐったりしている事が多くなった。暑い…とにかく暑い。でも冷房をつけたまま寝ると風邪を引いてしまうので、寝る時は変わらず隣で寝るようにしてる……別に寂しいとかじゃなくて暖を取る為だからな。
変わらず僕は沈んでしまう事もあるけど、その度に手を握ってくれて膝と額を突き合わせながら話を聞いてくれている。一番最近の謎会話は僕がメンタル豆腐でごめんって伝えたら「大丈夫、三郎は木綿豆腐だから。」って返された事。……絹よりは硬いって事か?そんな近況報告。
passionfruitの一兄!お誕生日おめでとうございます!
そしてご心配かけたまま長らく姿を眩ませてしまい申し訳ありませんでした。祝わいたくてドキドキしながら久々に日記帳を開いたんですが変わらず元気にして下さっていて僕は勝手ながらにほっとしています。そしてあの時一兄を控室に蹴り飛ばした碧棺左馬刻の事は三ヶ月経った今でも許せないので叱らせて下さい、こらぁ!一兄を蹴るな〜!!(はちゃめちゃ時差)……でも一兄が僕の日記をどれだけ大事にしてくれているか、言葉を伝える大切さを教えてくれて、そしてお小遣いをくれた事には感謝していて…アイツの好きな店に二人で行って一日中ダラダラしながら色んな事を沢山話したよ、と機会があれば碧棺左馬刻にも伝えて頂けると嬉しいです。
さて一兄、暑い日が続いていますが元気に過ごされてますか?碧棺左馬刻は近々で熱が出ていたようなので心配ですが早く落ち着きますようにと願ってます。本調子になったら二人でどこかに出掛けて欲しいなと思いつつ…月並みではありますがこんなものをご用意させて頂きました。(某大型遊園地のペアチケットを手紙と共に同封し)大人っぽく温泉旅行…とも思ったんですがそれは碧棺左馬刻が幾らでも連れて行ってくれそうなので、大人な二人に耳を付けてはしゃいで欲しいなと言う僕の趣味を押し付けます。これからも二人が幸せな思い出に沢山囲まれて笑顔で過ごせますように。