※必読規約
※文字色一覧 □white □white2 □white3 ■Black
日記作成(表紙)には
【 使用C名をフルネーム(作品名) 】を使用してください。
】サイト移転・規約改正のお知らせ 一度上部の※必読規約からトップページへ目を通してくださいますようお願い致します。

スレ一覧
1972.Corpse Reviver【〆】
 ┗232

232 :ヨルク・ビス・アエタス
2023/01/03(火) 17:32



ヨルクちゃァ〜ん開けてくれェ〜

けたたましいノック音とともに今や聞き慣れた声が響き、反射的に執務の手を止め伴侶を自室に迎え入れた。──餅つき要員として実家に招集されたアラヒトがなぜ今このタイミングで再び異世界に…?いやしかしこの慌てようは只事ではあるまい…──考え訝しみから神妙さへ面持ちを切り替えた矢先、テーブルを挟んで向かい合う伴侶から眼前に突き出されたのは、

ヒ ヨ コ 鑑 定 士 募 集


とデカデカ印刷された求人広告だった。

「辞表はもう出した」


語る伴侶の榛の眼は未来を見据えて輝いている。そう、奴は生粋のヒヨコ狂い。休日はチ◯ンラーメンのパーカーにイエローのスウェットを合わせ、リラッ◯マのトリのルームシューズを履いて過ごす(なんならそのままコンビニにも行く)ような男だ。そして俺はそれに感化され、ヒヨコ柄のエプロンを付けて台所に立つような男……

「面接はいつだ?」


新卒採用から十年近いキャリアを積んだ会社を秒で退職するなんて正気の沙汰とは思えんが伴侶が天職に就くべくアラサーにして就活の荒波に身を投じるのを応援しない訳がない。

「明後日だ」


俺のアラヒトなら必ず受かる。こいつはヒヨコのために生まれた。ヒヨコに命を掛ける運命《さだめ》だ。俺の頭髪がヒヨコ色なのもきっと天啓に違いない。




…と、ここまで回想して思い出した。アラヒトはヒヨコのためではなく金のために転職を決めたんだった。


異世界転生ep.38
ヒヨコ鑑定士の年収は1000万




この期に及んで知らないヤツはいないと思うが、ヒヨコ鑑定士ってのはヒヨコのケツを見て瞬時に雄雌を見分ける崇高かつ並々ならぬ精神力が求められる職業だ🐣

異世界においても神官を経た後にクラスチェンジしてなれる上級職である🐤



アラヒト(営業)→アラヒト(ヒヨコ鑑定士)→アラヒト(営業)←New!

[返信][削除][編集]



[戻る][設定]

WHOCARES.JP