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1972.Corpse Reviver【〆】
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60 :
ヨルク・ビス・アエタス
2021/02/08(月) 08:59
王子とパリピのアフターファイブ・3
咥内に広がり鼻から抜ける果実らしい甘みと渋み。下戸でも楽しめる親しみやすい口当たりのチョイスは、さすが飲み屋の息子兼遊びを知り尽くした28歳だ。
グラスより口を離して茫漠と見上げた天井は。下がる数多のグラスが橙の光を煌々と反射し、まるで荘厳なシャンデリアかに見えた。
「……どうしてそう何時もつれないんだ。」
視線の先を涼やかな双眸へと変え、奥に沈む感情を量るよう、只管まっすぐ注視する。
明るい日差しの下では黄緑の強く出る瞳が、深い飴色に輝いている。美しい──と、感じ入る余裕は今はない。
「口説くもなにも、お前のだろう。」
カウンターの下、隣り合う長い指に自分のものを重ね合わせた。
違うのかと連ねた声は、鼓動のままに震えて響いた。
#歌の話に関連して、お前がアイドルで俺が追っかけな世界線を考えた。顔と愛嬌で売れている。ファン層は10代から90代と広い。…いや、俺がいるのでファン最高齢は100歳か…。アルバム『異世界☆転生』はインディーズながらオリ/コン入り。シングル「鋼鉄の代赭」のカップリング曲「白い弾丸」は疾走感が堪らないとラジオから流れっぱなしである。
#第二話も纏めてくれたんだな。ありがとう。……アラヒトくんのゴールデンボール…温かくてカイロみたいだ。(至福顔)
「──親父は」
視線を外す。逃げたわけじゃない。
持ち上げたグラスを傾け、酒をひと口、舌に乗せた。
ヨルクの唇を濡らしたそれとは違う──苦味のある重い赤。
まるで俺の腹の底だ。
「毎日、お袋を口説いてた。爺さんもだ。顔出すたび、婆さんの墓前で。綺麗だの、愛してるだの。」
手のひらを返して。
指を絡め、口元を飾る笑みを落とした。
調子のいい口説き文句など、それだけで辞書でも作れるほど蓄えているのに。
……いかんせん、こういうガチなやつには慣れていないのだ。だから正解かどうかはわからないし、どうでもいい。俺は──
「アンタに毎日惚れ直してる。──アンタにも、俺を毎日、好きになってほしい。」
向き直った俺は多分、人生で一番キマらない顔をしていたと思う。
>「参ったね。ファンには手を出さないことにしてるってのに…いつも過激なファンサうちわ持ってるあの子が頭から離れねぇ…。」聞けば、海外で活躍していた元・モデルらしい(リリ談)。どうりで華があるはずだ。俺はファンには手を出さない…が、あいつ男だしワンチャンいけるんじゃねぇかな。次のライブ終了後、偶然を装って話しかけてみるか。…ってとこ?
>その曲名、よく事務所が許したな。
>お前にそんなかわいい顔させたのが俺(の金魂)だと思うと、なんだか涙が出てくるよ。
#(うちわ表:チ○コ、裏:セッ久)――次のライブを終え、in厠。「新曲の衣装も最高だ。しかしクリスマスライブのジョックストラップを超えるものは――」股座に手を掛けながらステージを思い出す俺。そこへドンッ!ぶつかる肩。見上げた先には……憧れの黒髪とヘーゼルが煌めいていた。『へええ。アンタ、うちわの内容裏切ってソコはずいぶん初心そうだなァ。』…って言うだろ?お前。対する俺は(打ち切り)
#ARAHITOはちょっとヨゴレな立ち位置だ。バラエティにも積極的に出演させる事務所方針。
#金塊…パイレーツ・オブ・アラヒトか。お前とセットにした途端、πが別の意味に聞こえる。どうにかしろ。
>いくら俺だって初めて話す相手に言わねぇよ、そんなこと。そうだな…まず後ろから抱き締める。股に添えた手の甲を握って「ステージじゃ無理だけど、今なら応えてやれるぜ。…どう?」
>察するに、行く先々で美乳の女を攫いまくって船上にハーレムを作る海賊王の話か?悪いな。溢れ出す魅力はどうにもできん。セ◯シーサンキュー!
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