Personal letter.
じきに俺の唯一無二が加筆する。現時点での完成度は50％。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　オーケー、100%。

1366美貌の寮長へ宛てて

──from,創作エルフ.

憧れの著者にご存じ頂いていたとは光栄だ。『その日を摘め』も過たず。眉目秀麗なだけでなく賢いのだね、ヴィル・シェーンハイト。新しいタイトルは酒好きのパートナーにつけてもらったんだ。お前の日記のタイトル同様、なかなかに熱いだろう？

二人の世界のことにはまるで疎いのだが、淡い髪色を模した背景や関係性のうかがえる表紙、開けば飛び込む愛に満ちた言葉の数々にすっかりと魅了されてしまった。睦まじく寄り添う二人を見ていると、こちらも幸せな心地になる。先月は特に熱烈だったな。思わず赤面してしまった。…これも褒め言葉だ、愛情深くてとても良い。
ああそうだ、俺たちの日記に的確な例えをありがとう。創作というのは畑が違ってとっつきにくいものだろうから、気分を害するどころか嬉しい絡みでしかなかった。

近頃お前もお前の好いひとも忙しそうだな。その中の貴重な時間をわざわざ私信にあててくれたこと、感謝してもしきれない。僭越ながらこれからも二人が幸せであるように。引き続き見届けさせてくれ。


全校集会の来賓ほどじゃねぇが、俺もあいつも話が長いタイプでね。伝えたいことは、概ねうちのパートナーと同じだ。被ってねぇ部分を。

アンタ達は目を引く。俺のなかじゃ、ここの図書館のアイドル的存在だよ。そう思ってる奴が多いだろう。その姿はもちろん、日記のデザイン、言葉のとりかたひとつや、愛の綴りかたもそうだ。さすが、魅せることに慣れてるだけあるぜ。
俺たちがネオン街だとするなら、アンタ達はさしずめ、昼下がりの洒落たカフェテラス。端正で穏やかで、なんだか時間を感じない。いちファンの感想だ。

1965のアッシュへ宛てて

──from,李月龍.

馬鹿だろう、ぼくとシンの掛け合いは。ふだん真面目な話ばかりしているからココでは互いに好き勝手やることにしたんだ。“何でも話し合える”というなら、きみと英二もそうなんじゃないか？「手首を縛りたい」はなかなか言えることじゃないし、「今はいやだ」も相手を信頼してこそはっきり意思を伝えられたんだろう。

敵意どころかお返しに親愛を送るよ。これからも隣にいてくれる人を大切に、本質を見失わずに、お互い幸せを噛み締めてゆこう。きみたち二人の一日が今日も満たされたものとなるよう。ふふ、ぼくが願ってやるまでもないな。


俺からも、一言だけ失礼するぜ。
聞いてくれよアッシュくん。キミが甘えん坊でキュートだって話をしたら、うちの子が妬いちまったんだ。はは、可愛いだろ。
若いってのはいいよなあ。夏も秋も冬も、また春になっても、二人の物語を楽しみにしてるよ。

物悲しくも温かく心に染み入る言の葉を操るヒーロー、熱情で相手を大切に推し量る星のさだめを負った青年(シャボンのきみとするべきか…？)──入れ返しに深い感謝を。
お前たちの胸の内が好きだと、自己満足でここへ記す。

　　　　　　　　　　　　　　　　 　Arahito,Yorck.