三ヶ月

再会した頃は君を湯たんぽにしないと眠れないほどだったのに、気付けばもう抱き合って眠るには適さない季節になっている。
思えばあっという間だった。
悟と付き合い始めて三ヶ月。毎日が濃密な日々の積み重ねで、今はもう直ぐには思い出せなくなったその日に置き去りの記憶もたくさんある。それでも、思い浮かぶのはどれも君と笑い合った思い出ばかりだ。

今の私たちを付き合い始めた頃の私たちが見たらどう思うだろう。すっかり君に甘えることが多くなった私と、少しずつでも弱いところを見せてくれるようになった君と、僅かな時間でも一緒に居ないと気が済まなくなった私たちを。
三ヶ月間、私たちは互いに歩み寄って、理解出来ないままでも共に手を取り合うことを選び続けて今日まで互いの隣に立っている。それは全く当たり前のことではなくて、何か一つ掛け違えれば今私の隣に君は居なかったかもしれない。そう考えると、隣で用意した短冊に何を願おうかペンを迷わせている君が尚のこと愛おしい。

偶然にも、三ヶ月記念の今日は七夕だ。願い事をするには誂えたようにぴったりの日だと思わないか？
織姫彦星にも、天の川の星々にも祈らない。私の願いを叶えてくれるのはそんなものじゃない。悟、君だけが私の願いを叶えられる。きっと叶えてくれると信じているよ。

愛してる、悟。

アイツの隣でずっと一緒に笑ってられますように　　
　　悟

　

後程編集

　

#06240605
ループする思考。
今だけは目を閉じても明滅する視界がウゼェ。

#06250100
煩わされてる。
急に決断を迫られちまうと取捨選択をミスりやしねぇかって、そればっかりが頭を占める。

悟

　

君は大前提だと言ってくれたが、その大前提すら容易に手に入るものではなかった。
未だに、その我儘を口にするのは少し躊躇ってしまう。
私の大それた願いなのではないかとつい考えてしまうんだ。
ああ、どうか私の情けなく震えた声に君が気付いていませんように。


後程編集

エミヤ