帰りがけ、借りているアトリエの管理人に呼び止められた。 彼女は元々の気質が世話焼きなのだろうか、度々僕にかまけてくる。 母とも姉とも性質の違う女性の扱いはとても難しい。 僕はきちんと食事も摂っているし、偏ったものは食べていないし、 母国の家族にも度々連絡は入れているよ。まったく。 日本人は必要以上に若く見られると言うが、 その所為で子どもにでも見られているのかね。 そんな彼女から〘Ta princesse〙へあげて、と花束をもらった。 〘彼〙は僕の〘Un nounours〙ですよ。 驚きもせずにくまちゃんね!素敵!今度紹介して、と笑う彼女にお礼を伝え、 自分の部屋で活けなおした花の写真を影片へ送る。 さて、どう反応を返してくれるやら。 |