★★ 月と香水と、大切なもの 🐾

寝るとか書いた割に目薬が合わなくて目の下が腫れた？っぽくてしぱしぱして眠れない。月が明るくて夜風もあっていい夜だな、寒いけど毛布に包まって夜空を眺めるのも好きだったりする。今はそうでもないけどさっきはすげー月が綺麗で、なんか俺の使ってる香水のパッケージみたいだなって思った。それも、そのパッケージを見た時に悟さんのこと思い浮かべて、匂いも嫌いじゃないからって即決したんだよな、確か。

太陽みたいに希望を与えるのに、月のように優しく照らしてくれるような、包み込まれるみたいな……そんな人で。俺は安心を強く感じてるから月とか夜のイメージがある。だから、その匂いを嗅ぐと任務も落ち着いてこなせる。まあ、元々あまり緊張とかはしないが。自分に何かある分には自分の責任だしな、慌てる事でもねえ。人の生き死にがかかってる時は緊張感はあるが、自分の事も多少は理解してる。俺は神にはなれない、出来ないことだらけだ。その中で死力を尽くすだけ。それでも、少しでもこの手で掬い上げられるようになれたら御の字じゃねーか？って、それだけだ。高望みなんてしない。

大切なものも、俺には少ない。

だから守りたい。失いたくない。そうしてどんどん大事なものになっていくんだろうな。高専に入ってから大切なものが増えた。欲深くなったなって自分では思ってるけど、もっと欲張ってもいいのかな。


幸せでいて欲しいって、毎日願ってる。