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┗693.幕間(139-143/153)
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143 :
空閑愁
2019/06/18(火) 09:06
梅雨入りしたのか?確かに雨は降るが梅雨だなと思うほど連日続く訳でもないし実感がない。実感がないまま、6月ももうあと少し。あとひと月もすりゃ夏休みが来る。
お袋から夏は直ぐに帰ってくるのか、なんて連絡が来ていてどうするか悩んでいる。別に何か用事がある訳でもねえが、実家には気兼ねなく自主練出来る環境がないことも確かだし。とは言え長く実家に居れんのも冬休みぶりだからやっぱり素直に帰ろうか。虎石はどうするつもりなんだろうな。近々聞いてみるとしよう。忘れていなければの話。
話は変わる。
俺に話すのが良い事なのか、適任なのか、はたまた耳が付いていて相槌を返せるなら余計なこと言わねえ位が丁度良いのか。良く分かんねえが連日相談を受ける。色恋について。
俺もそう言うの上手くねえし、大したことも返せないのが歯がゆいが色んな事皆悩んでんだなって驚かされることもしばしば。
俺が悩まないようなことも中にはあって、人の物の感じ方と言うのは正に千差万別というのか…不謹慎に言えば興味深い。役作りにおいて人間観察、自分ではない個体の感情の動向を考えてみるっていうのはきっと大事な事で貴重な体験だ。それに心の奥底にある感情や悩みって物は一日二日顔を合わせただけの人間になんて話せるものではないし、信頼されているんだなとも思える。素直に嬉しい事なんだろう。
自分の中にはない感情を知る事、きっと今後の役者人生にも成長を及ぼしてくれるんだと思う。人に興味の薄かった俺がそう感じるようになったこともすでに一つの成長なのかも知れない。虎石と出会ったことも一つのそれだ。すべては上手く繋がっている。
だからきっと、俺の未来がどう転んでも感謝こそあれ恨むなんてことは無いし沢山の人間と出会って、別れてを繰り返して、良い事も悲しい事もあって、それでも誰かと繋がる事を嬉しく思うし俺と繋がっていてくれることを心から有難いと思う。
願わくば隣を歩くことを許してくれる限りずっとずっと隣に居たいと思っている。今日も愛し、…本人に直接言うか。
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142 :
空閑愁
2019/06/06(木) 13:12
今の自分を切り捨てて、ちゃんと戻れるように。
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140 :
空閑愁
2019/05/21(火) 23:32
優しいとか、優しくするとか、大事だとか、大切にするだとか、方法が分からなくなって頭ん中ぐるぐる回ってる。誰かといることに向いてないって、そう言えば昔言われた様な気がする。いつだったか覚えてねえけど。
素直じゃないのはいつも俺の方。
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139 :
空閑愁
2019/05/20(月) 16:28
引いた風邪を拗らせたのが長引いてる。昨日は折角何もない日曜だったのに結局寝て過ごした。夕方ごろに窓から入ってきた風に目を覚ますと少し強くなった西日と、どっかから飛んできた花びらが部屋に入って来て怠い身体を起こして拾いに行ったものの花に詳しくない俺には結局何の花か分からなかった。そんなことをぼんやり思い出しながら、ふと気づく。少し前の自分ならそんな事考えたりはしなかったかも知れない、と。正直花に興味が無かった。綺麗だなとは思うけれど、それだけで。最近は出かけ先で見かける度に、あいつが好きそうだとカメラを向ける事が多くなったような気がする。当たり前のように馴染んで、知らない間に俺の生活の一部にいる。空気の様で、水の様で、ある事があたりまえでないと困る。俺にとっての虎石和泉はそんな存在だ。
もう少しで付き合って半年になる。きっと次の半年後も同じようなこと言ってんだろうな。
春が過ぎたらじきに梅雨だ。お前と過ごす初めての季節が待ち遠しい。
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