──聖なる夜と聖なる血に。

君のことしか愛せない心と体になってしまっただって。七年経ってやっと気付くなんて遅いわ…でも侵食するのはまだこれから。毒の花のように愛してあげる。

催涙雨はあいにく見られず外は清々しいくらい晴れてる。来る日も来る日も天の川に想いを馳せて勤勉に努めた対価が年に一度の逢瀬だなんて、アタシだったら耐えられない。若しそんなことになったら婚約破棄してやる。ねえ一日たりとも欠かさず傅いてくれるアンタ。本当に愛しいね、今日も明日もずっと愛してるわ。

久しぶりにこそこそ噺・・・・・らしいことを書こうかしら。あの男、外ではすかした顔をしているけれど、実は事ある毎に格好良くなりたいって言ってるのよ。可愛いでしょ？何だか、まるで母親に飢えた可愛らしい子供のようでね。男は承認欲求の塊…だから何度でもアタシが認めてあげる。

今日はアタシたちにとって新たな門出を意味する特別な日だから、ちゃんと一枚残しておかなくちゃね。フフッ…七年目も宜しくね、下／弦の壱。