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スレ一覧
┗154.藍蒔く【保存】(59-63/67)

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63 :マシュ・キリエライト(Fate/Grand Order)
2020/04/21(火) 01:02

先輩はどこでも眠れるという特技を持っています。勿論、これには廊下やマイルームの床も含まれます。
任務にあたる時、常に良質な睡眠環境が整えられるとは限りません。どこでも一定以上の休息が取れる、というのはとても良いことです。

また明日、という挨拶が好きだという話をしてから、先輩は眠る前に必ず一言添えてくれます。おやすみなさいを言うのが苦手だと聞いてから、先に言うのはわたしの役目になりました。
軽いスキンシップを一つと、「おやすみなさい、また明日」。それをこちらから交わすのが、わたしたちの間の小さな決まりごとです。

今日も先輩が床で眠ってしまわないよう、ベッドに入るのをなんとか見届けます。これで一安心です。以前朝起こしに伺った際、床で眠っていた時はとても心配になりました。
最近先輩はとてもお疲れで、眠る前の挨拶を聞くことは珍しくなってしまいました。名前を呼ぶ声が聞こえたと思うと、既に穏やかな寝息を立てていたりして。
先輩の「また明日」に特別な意味がこもっているとこの日記で教えていただいてから、密かな夜の楽しみでした。近頃あまり出来ていない、ということに寂しさが全くないと言えば嘘になりますが、話しながら眠ってしまうほど気を許していただけている事実が嬉しいと思うのも本当です。
なので、眠ってしまった先輩にこっそり伝えることを日課にしようと思います。お返事はなくてもいいんです。伝えられることが、本当に嬉しいのですから。

先輩、今日も一日お疲れ様でした。
おやすみなさい、また明日。

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62 :アビ_ゲイ_ル・ウィ_リア_ムズ(Fate/Grand order)
2020/04/02(木) 02:46

怒るのって、苦手なの。
感じないわけではないわ。私の中に、それはちゃんとある。
それでも、苦手。恐ろしいの。ええ、声が震えてしまうほど。

自分のことが見えている?
あなたは石を投げていい人間なの?

あなたの怒りは、正しいもの?

間違っていれば、断罪は免れない。
その怒りで全てを潰して、壊してしまうつもりでいなければ、ただ傷付くだけだわ。
でも、それって……壊してしまうのって、いけないことよね。


いい子は天国へ行けるわ。
でもね、悪い子は、どこへだって行けるのよ。
それってとっても素敵、そう思うでしょう?

ああ、羨ましいなあ……。

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61 :ロマニ・アーキマン(Fate/Grand order)
2020/03/24(火) 02:49

ものすごく珍しいことに、いい夢を見た。

良い匂いの立ち込めるパン屋さんであれやこれやと悩んで、焼き立てでーすなんて運ばれてきたやつをうっかり追加なんかしながら、いくつか袋に詰めてもらう。
ほのかに温かいそれを自転車のカゴに詰めて、適当なフレーズを口ずさみながら、のんびり漕いでいく。来る時には気が付かなかったけど、頭上で桜が咲いているのを見て、ついつい頬が緩んだりして。
気分はもう春!最高!って感じだったけどね。つい、ここにキミがいればもうどんなに幸せだろう、と思ってしまった。うん、夢の中だからこその贅沢な発想だ。

あの日から変わらず同じ夢を見続けてきた。
今こんな夢を見るのは間違いなくアイツの仕業だろうに、その本人が夢をただ覗くだけっていうのはどうかと思う。悪趣味だ悪趣味。


#(桜の花弁が二枚)

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60 :藤丸立香(Fate/Grand order)
2020/03/15(日) 00:00

彼はたまにわたしのことをお姫様って呼んでくる。初めの頃はびっくりして、柄じゃないよ、似合わないよ、なんて毎回否定したものだけど、その度に流されて、しばらくすれば思い出したようにまた呼ばれた。今では結構慣れっこだ。
一番最初はなんだっけ。オルタが彼にそう呼びかけられているのを見て、似合うなあ、なんて思いながら少しだけもやっとしたことは、よく覚えてる。

わたしは王族や皇族じゃないし、深窓の令嬢的な雰囲気からも程遠い。高貴なオーラなんて微塵もない、元気だけが取り柄の村人Cがいいところだ。
でも彼の前じゃあ確かにわがままが顔を覗かせるし、世界で一番可愛いって扱いをして欲しがってる、自覚はある。……まあ、うん。そりゃあ、わたしだって一応、年頃の女の子だし!格好よくて大好きな彼にそう呼ばれて満更でもないのは否定しない。いえ、嬉しいです。はい。

すぐにしたかった話から逸れてくなあ……恋人自慢をしたかったわけではなくて。ええと。
か弱くて美しい、攫われては塔のてっぺんで王子様の助けを待つ、儚いお姫様。……には、なりたくないんだ。
一番の騎士を連れて、歩む道を指し示す。迷ったり、立ち止まったり、背を押してもらうことも手を引かれることもある、目が濁ってしまうこともあるけど、でも先を見据えることはやめない。この人に付き合ってやろう、ついていこう、そう思ってもらえる、あなたの「お姫様」でありたい。この先も、ずっと。

三年の節目に。いつもありがとう、大好きだよ。


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59 :シャ_ルロ_ット・コ_ルデ_ー(Fate/Grand order)
2020/03/14(土) 01:37

最近、自分がよく分からない。自分のよくないところは、それなりに自覚しているつもりでいたけれど。その、数え切れないほどいくつもある凡庸な何かの中に一握りあった、ほんのひとかけらだけあった、わたしの強さ───のようなもの。それが見えなく、なってしまった。

マスター。わたし、とても諦めが悪い女だったのです。ええ、それはもう。どんなに惨めで愚かでも、足掻くことで手に入るならば、下らない自尊心なんていくらでも手放せたのですから。
でも今は、どうしてでしょう。傷付くのが嫌だ、痛いのはもう散々だって、あなたからも遠ざかってしまうことを夢見るわたしがいるのです。あなたは傷付いてくれるかな。あなたの胸に一生忘れられない傷を、いつまで経ってもなくならない穴を残せたら、どんなに、どんなに嬉しいことだろう……。

いえ、こんなの全然、わたしらしくありません!いやとても自分らしいと思いますしイア_ソンさん辺りにもそう言われると思いますけどそうではなく!
こころから欲しいものを、やっとの思いで手に入れた唯一のものを自分で手放してしまうなんて、とんでもない!
正直あなたのその後を妄そ……考えることはあっても、それをああして口に出して伝えることになるとは、思っていませんでした。本当に近頃、自分のことが信じられません。

でも、あなただけは信じられる。こんな風になってしまったのに、あなたはわたしを見失っても、逃がさないと言ってくれる。何もかもを見失っているけれど、あなたのことは……あなたの言葉は、何だって信じられる。
どんなに嬉しかったか分かりますか?いいえ、こんなに嬉しい気持ち、分かるのは世界にわたし一人くらいですとも。信じてもらえますか?このわたしが、あなたの好意に、愛情に、盲信に近い感情を持っている。そんな今の気持ちを。マスター、マスター。わたし、上手に甘えられているでしょうか?……甘えすぎないように気を付けます。
でも、今は少しだけ、あなたに手を引かれる日々の幸福に浸らせてください。

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