※必読規約
※文字色一覧 □white □white2 □white3 ■black
日記作成(表紙)には
【 使用C名をフルネーム(作品名) 】を使用してください。
】サイト移転・規約改正のお知らせ 一度上部の※必読規約からトップページへ目を通してくださいますようお願い致します。

スレ一覧
┗1669.Ab ovo ウスクェ アド mala(保存)(86-90/144)

|||1-|||
90 :エ/シ/デ/ィ/シ
2021/01/02(土) 23:11

雪で月がないなんぞと言っておったら降りやんだ雲間にちゃあんと見えてきた。

[削除][編集]

89 :エ/シ/デ/ィ/シ
2021/01/02(土) 18:09

memento.


正月、邸のある森にはだいぶ雪が降っている。

シクラメンは一般的に暑さにも寒さにもよわいと云われる植物だ。土地が寒すぎるのは仕方がないとして…
雪が積もるぞという夜の置き場が窓辺とは思わなんだ。
いつも暮らしている部屋の温度が暑すぎるであろうことは判る、育て方は知っているのか…?

そとの空気がダイレクトに伝わるガラスばりの廊下や玄関先から、遮るもののある室内へと夜には移動をしていたな。
いく鉢もあるのを律儀に毎夜毎夜、仕舞うというのでなにも考えず手伝っていたものだが。
よるの寒さから逃がしていたのかと今になり真意を把握する。

奇跡のごとく状態がよかった数十年前からの蔵書を「長らく置かれたまま」だので不要だろうと箱から出し。
蜘蛛たちが巣をはり埃をかぶる外気にさらされた車庫のすみへと無造作に積み置くとしたように。
或いは百を超す歳月、ひとからひとへと大切に受け継がれてきた蔵の中身を業者にゆだね。
「せいせいした」といわんばかりの規模で笑って廃棄したように…
もしも無事で生きのびていたのなら、育てていたあの草花たちも棄てたろうか?

人間は数が多い。考え方も人間の数だけある。
人間にとり「人間が受け継いでゆくこと」は一概に値打ちとイコールで繋がりはせぬ。
おれにとって数少ない「人間の持ちうる明らかな『脅威』」は……
おれにとどめをくれた恐るべき要素は。

古びたもののない、花やみどりのない、あの人間の邸か。
ずいぶんと様変わりしたとは聞いている、話しぶりから嘆きを汲める程度には。久しく訪ねはしていない。


久方ぶりに見のがした惑星のかさなり。
一年で最後の満月…その翌日、欠けがないまどかなる月。
よくよく晴れた元日の月。
今宵は降る雪に月は見えぬ。
窓際でしなくれたシクラメン一株の安否をおもう。
凍えぬ場所へ。どこか……どうか。


── memento.

[削除][編集]

88 :エ/シ/デ/ィ/シ
2020/11/19(木) 23:28

18冊ほど本を買う。昼通し読み、夜には眠くなる。
夜が来たら眠り、朝起きて、あの子も起きたらおはようといって抱きしめる。

買った本は一冊のこっている。これまで一話完結式だった物語が大きな線に沿う長編というかたちになってしまった。
手元にあるラスト一冊でひと区切りついてくれたならそれが良いとは思うがそれはどうだろうなぁ…
作中では主要人物と得体の知れない力を持つ新しい登場人物たち、眼前にせまる世界の危機……
役者が揃ってしまっている感がある。このまま自然にゆくなら、各々が戦いだすだろう。
単品を喰らう気づもりで入ったレストランがコース料理しか扱っていなかったときと似たような気分だ。
願わくは、ひと区切り。



終わらなかった、続いた……次はいつ出てくれるだろう。
思っていたより消化不良じゃあねえ。

一話完結の中から気に入りのエピソードでも読み返そう。



[削除][編集]

87 :エ/シ/デ/ィ/シ
2020/11/17(火) 18:17

流星群。晴れるか?



本を16冊ほど買って昼通し読む。暮れた夜、眠気に苛まれながらも充たされた心持ちで床につく。
反動なのかウトウトとしながら数日間、夜を過ごす。
つい先日、鮮やかなグラデーションを見せてくれていたハズのさくらの葉がもう枝も見えるほど散っている。
冬が近い。

屋外のようすを撮せるカメラを神殿に設置してから昼がずいぶんとおもしろくなった気がしている。
空があおい、太陽が燦々と照る日ともあれば木々はきらめき風にさんざめく、
夜は棲みかで休んでしまい肉眼で見る機会のすくなかった小鳥たちが餌を食みぱたぱたと飛び回る。
灼きかためられそうなひだまりで野の四つ足が寝そべって心地よさげに日光浴を。

いつだったか、あの子があれを持っているのを見てしまったことがある。
割合と忘れっぽいたちだが、あれに関することはさすがに忘れたりはしない。忘れられぬとも。
…あの子は、おれに陽の下を歩いてほしいのだろうか?
しばしば「溶けないように」とは言ってくれる。

よく眠気に襲われ夢をみる。
レンズ越しの世界があざやかであるからか、それとも寿命だとか脳の衰えを所以としたものか?
頭に浮かぶ光景が夢だったのか、いつか経験したことだったのか、夢にまでみたことだったのか…
判然としない。
旅先で見たあれは実在をするものだったろうか。

[削除][編集]

86 :ESIDISI
2020/11/01(日) 20:58

なさけない話ではあるが………
あの子の姿が見えなくば、おれはてんで「だめ」だなぁ。

食事をしているときもあの子を思い出す。

[削除][編集]

|||1-|||

[戻る][設定]

WHOCARES.JP