俺より経験豊富な筈なのに、俺の吐く下ネタでドン引きするっつうファンサービスをしてくれる男、碧棺左馬刻──。恋人に下心を抱くっつーのは好きだからこそだって自分でも分かってんだけど、たまーにこんなすけべ拗らせてていいのかってふと我に帰る瞬間が俺にもあってだな……。いや、本当だぜ。つっても呆れられんのも嫌がられんのもなんだかんだ反応見るのが好きでやめられねぇんだよな〜。あんたのせいだぞ。
そうやって、なにやっても喜んじまう俺をどうしたらいいんだと困惑する左馬刻もかわいいんだよな。もっと俺にいろんな表情を見せてほしい。
日記を書くために昨日の会話を振り返ってたんだが、なんで左馬刻はこんなに発する言葉や仕草がかわいいのか……。褒めてるつもりで小動物みてぇだなって言ったら殴られてえのか？って怒られた。まあ、180越えの男に小動物？って確かに思うかもしれねぇけど、身体はでけぇのになーんかちょこちょこしててかわいいんだよな。
※注意！ほくろに自我がある※
俺のほくろが家出した。昼メシ食い終わった辺りに頬がかゆくなって掻いたんだけど、その時にぽろっと落ちたっぽくてよ〜。
>左馬刻「(ぷちっ)」
俺「ん？なんかいまぷちって言わなかったか？」
>左馬刻「なんかお前の顔に違和感が…(首傾げ)」
俺「俺の顔に違和感……？(スマホで顔確認)」
俺「アッ！！！！！？俺のほくろがねえ〜〜〜〜〜！！！！(大慌て)零郎になっちまう！！！左馬刻！！！！！左馬刻も探してくれ！！！！！何処だほくろーーーっ！帰ってこーーい！！！」
> 左馬刻「うるせえ！！！ほくろ落とすってどういうことだよ！？！？」
(ほくろが左馬刻の靴の下からすすすと抜け出し、ぴょいぴょいと左馬刻の身体を登って肩でぴょこぴょこ)
俺「ほ、ほくろーーーー！！！居た！！！」
(ぴょいぴょい逃げて左馬刻の髪の上でぴょこぴょこ)
>左馬刻「ほくろに自我もたせんな鬱陶しい！！！！！(ほくろぺしーん)」
左馬刻が踏んでたんだな。さすが俺のほくろ、やっぱり俺に似て左馬刻が大好きだよな〜……っつー訳で捕獲してもらって戻してもらったぜ。うちのドラぼくろが迷惑をかけたな……。左馬刻にはほくろぐらいしっかり管理しとけや！って怒られた。すみませんでした。
はい、寝てました。すみませんでした。最近左馬刻が俺が寝てんのをずばり当ててきてよ〜、寝ちまうことの情けなさやら身体のことを知られてるのが嬉しいやらで言葉に出来ねえ。不安にさせちまうよりは全然いいけど。俺は左馬刻にとっての当たり前で居てぇからさ。つーわけで、左馬刻の声に応じねえときは大体床に転がってるから叩き起こしてくれ。起こしてくれとは結構言ってんだけど、あいつはなんだかんだ気を使って寝かせてくれたりすんだよな〜……。
依頼であったことを喋りたがる俺とは違って、左馬刻はあんまり家には持ち込まねぇんだよな。それだけオンオフの切り替えが出来る男ってことなんだと思う。いってきますした後は若頭スイッチが入るし、たまに俺が寂しん坊拗らせて「嫌だ行かないでくれ〜🥺」とか言って腕掴んでも構わず行くし。(冗談だし俺は全然気にしてないけどな)
そんな左馬刻が自堕落願望を出してきたり休みの日に昼間からぐうぐう寝てるとギャップ萌えがすげえし、アザラシみてぇにごろごろ転がってんのすげえかわいいんだよな〜……なんだこの生き物。俺にもっと甲斐性があれば「帰ってくるまで寝ててくれ！行ってくる(キリッ)」とか言えんだけどな〜……。んで、夕飯の買い物を終えた俺が帰宅して、玄関が開く音と同時にのそのそと寄ってきておかえりって抱きついてくる左馬刻だろ？ンン〜……かわいいぜ……。すりすりしながら今日はハンバーグだぞ！とか言ったりしてよ……。くうぅ、早くこれになりてえ…………左馬刻を養いてえ〜〜〜！！！