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19 :
古市左京
2020/11/21(土) 23:30
伏見は暫く実家に帰ってる。
なんて書き出しをしたら、どう思われるんだろうな。
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大した理由じゃねえ。
伏見の親父さんが誕生日だから、祝いに帰ってる。
家族想いなのは良い事だろう。羽根を伸ばせば良い。
3泊4日で昼から出掛ける伏見に、見送られながら仕事へ向かった。
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「左京さん、今日の夕飯は買わなくて大丈夫です」
「お疲れだと思ったので、少し作っておきました」
冷蔵庫には、サラダと肉の炒め物。
コンロには、豆腐とワカメの味噌汁。
これのどこが少しなんだ、とLIMEを返せば、誤魔化す様に送られてくるスタンプ。
もうちっと加減してくれ。
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2日目の夜。
「左京さん、今何してますか」
「メシ食いましたか？何食べました？」
「ちゃんと風呂入るんですよ」
「左京さん、もしかしてまだお仕事中でしたか？」
「あ、風呂で寝ないでくださいね。」
「俺、本当に心配で」
見れば分かる。
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18 :古市左京
2020/11/21(土) 23:17
確保。知人のヒーローが住む場所まで、俺と伏見が旅行に行った話。
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おい、旅行に行ったのはいつの話だ。１年以上前じゃねえか。
…まあいい、覚えている範囲で書いていく。今後は確保して満足することがねえ様にしっかりと記録を取るか、もしくは何かしら写真として残しておくか、何れにしても早急に筆を執れる様にうんたらかんたら…。
閑話休題。
神社やら名所やら、取り敢えず観光は山ほど回った。気がする。普段観光に回らねえから余計に新鮮だった。
昼飯から夕飯、乗る電車まで全部ヒーローの計画に沿っていて、俺ら…いや、特に俺は連れられるままにうろついてただけだった気がする。有難い。また頼みてえ位だ。
紅葉が、目に痛いほど眩しい時期だった。
それだけは、酷く鮮明に覚えている。
秋独特の強い西日と、紅く染まっている木々と。
ああ、楽しいってのは、こういう事を言うんだろうな、等と柄にもねえことを考えていた。
道中、伏見が、自分で撮った写真を見せてきたんだが、どう考えても直前まで俺が撮ってた構図と全く同じだったからデコピンしておいた。
ありがとうな、ヒーロー。
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17 :古／市／左／京
2020/11/04(水) 23:23
コイツは時々、分からないことを言う。
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「やっぱ、中に着てると暖かいっすね」
「何をだ？」
「えーっと…何でしたっけ…これ、中に着る、あの…」
（ヒートテックか）
「あ。ホットペッパーです」
ヒートとホットだったら、意味合いが似てるから仕方ないのかもしれん。
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随分前だが、コイツからLIMEで写真が送られてきた時もだった。
「見てください、作ってみました」
「へえ、随分と洒落てんな。何て奴だ？」
「ゴルドナコーヒーです。上のクリームにコーヒーが混ざってるんですよ」
「そうか」
後日、ダルゴナコーヒーだと知った。
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16 :古／市／左／京
2020/11/04(水) 23:16
確保。
遅くなったが、お前を祝えた一日について。
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15 :古／市／左／京
2020/10/13(火) 23:09
「お前、俺の言ったことは覚えてるのにな」
「何ですか急に」
「自分で言ったことはあんまり覚えてねえだろ」
「そうっすね」
「俺の事は忘れねえんだな」
「当然じゃないですか」
「俺の事は忘れても、家族のことは忘れんなよ」
「左京さんのことも、家族のことも忘れないっすよ」
そんな一言で、俺の涙腺が壊された。
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好意に甘えて、先に風呂に入った。
ちっとだけ、甘いモンも食った。
それだけで、随分満たされた。
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「人から言われたこと、心に残しておきたいのに覚えておけない…ですか？何かメモしておくとか、どこかに書き留めておくとか、そういうのも良いと思いますよ。」
なら、そうさせてもらうか。
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