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53 :
古市左京
2022/01/04(火) 12:26
#3日目。
ファミレスでモーニングを食った。
今時はどこでもモーニングがあるんだな、等と一人考えてた。
食べ終えて、朝から動植物園へ出かけた。
駐車場が、この上ないくらい訳の分からない場所だった。
酷く寒い日で、手袋をしている筈の指先も冷え切ったままだった。
この日、コイツと出掛けて分かったことは、
俺自身が動物にそこまで興味がない、ということだった。
逆に、植物園は延々と回っていられた。
花は良い、動かねえからずっと眺めていられる。
写真にも残しやすい。
夕飯は焼肉、夜はバー。
全部俺からのリクエストで、
ほろ酔いになりながら隣に並ぶ男を見上げる。
…ただ、そんな俺を見て、
果たしてコイツは本当に楽しかったのか。
いつも朗らかに笑うコイツは、何を聞いても
「楽しいですよ」としか言わねえ。
正直、俺ばかりが楽しんでいて、これで良いのか、とも思う。
お前は幸せなのか、と問えば、
アホみたいに笑って「そりゃあ幸せですよ」と言う。
だったら、良いか。
アルコールの残る頭で、そんな事を考えていた。
お前からする、俺の渡した香水の香りが、酷く甘ったるかった。
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52 :古市左京
2022/01/01(土) 23:24
#2日目。
「朝は、8時くらいに起きましょうか」
起きた時刻、9時過ぎ。
随分とゆっくりしちまった。
お前の車で、少し遠い水族館へ行った。
人で混んでいるかと思ったが、大したことはなかった。
両生類や爬虫類が多く、俺が黙々と写真を撮っては、コイツを置き去りにしていたらしい。
お前はデカくて目立つから良いだろ、と軽口を叩いたが、その後は出来る限り振り返りながら歩くようにした。
外の出店で飯を買い、食いながら帰った。
どうやら、水族館外にも色々な催し物があるらしい。
「また来ましょう」
「今度は、水族館の外を中心に」
「貴方が満足するまで、付き合いますよ」
寒くなくなったらな、と悪態を吐いたが、
コイツはその言葉の意味を理解してるんだろうか。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
チーズケーキを食いながら、
俺の書いた紙を、うんうん唸りながら眺める恋人を眺める元日。
悪くねえ。
ちょっとした謎解きのつもりだったが、
そんなに難しかったか?
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51 :古市左京
2022/01/01(土) 23:13
#1日目。
互いに疲弊していたらしい。
さっさと外食を済ませ、ホテルへ入ったらすぐに眠気に襲われた。
風呂も入り終え、男二人で入るには狭いベッドへなだれ込んだ。
「左京さん、手足冷たいですね」
「でも、左京さんの冷たい手、ひんやりしてて気持ち良いです」
じんわりと、お前の体温が俺の手に伝わり始める。
冷えていた指先が、ぬるま湯に浸かって暖まって行く。
それが、溺れる様な心地良さだった。
ただし、足先は冷た過ぎて嫌がられた。
ざまあみろ。
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50 :古市左京
2021/12/31(金) 16:57
#0日目。
何度も何度も、手持ちの鞄とキャリーの中身を確認する。
何度確認しようが、何も変わらないと言うのに。
それでも、何か忘れているのではないか、と思うと、気が気でなかった。
「財布とスマホ、忘れなきゃ大丈夫ですよ」
「それより、気を付けて来てくださいね」
「楽しみにしてます」
るせ、ばか。
▼余談
「今回はどれくらいです?」
『4泊5日』
「長。やば」
『忘れ物ない様にしねえと』
「え、スマホと財布あれば行けるのでは?」
お前もか。
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49 :古市左京
2021/12/29(水) 21:10
1番上に上げちまった。下げる。
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