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58 :
古市左京
2022/04/04(月) 20:51
忙しさの理由(背後透過注意)
身内に不幸があった。
文字にしちまえば、たった10文字。
それでも、俺が生きる意味を失うには十分すぎた。
だが、お前はそれを許さなかった。
献身っぷりに拍車がかかった様に、俺の世話をやく。
朝はお前に起こされ。
昼は飯の心配をされ。
夜は眠るまで傍に居ると言われ。
(殆どコイツの方が先に寝てるが)
死に時を探していた筈が、いつの間にか忘れていた。
お前の居る毎日が、当たり前に続くから。
嗚呼、これも悪くない、だなんて日和る。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「俺は貴方を」
「運命の人だと信じてますよ」
るせぇ。
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57 :古市左京
2022/01/24(月) 00:32
「俺は、貴方と出会って」
「貴方と出会う前より、幸せになりました」
「だから、自覚してください」
「貴方が俺を、幸せにしてるって」
お前はすぐそういう事を言うんだな。
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56 :古市左京
2022/01/09(日) 11:51
酷く、言い争っちまった。
お前を傷つけたはずなのに、お前は俺を「優しい」という。
これは情じゃない。
もはや、中毒で、依存だ。
そう思うのに、俺も、もうお前を手放せない。
愛してる。
溺れるのなら、せめて共に。
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55 :古市左京
2022/01/04(火) 12:37
#5日目。
「左京さん」
「すみません」
「午前中に、アシスタントの仕事が」
既視感。そして、こいつを見送った。
俺は荷物をまとめて、近くのネットカフェ、とやらに入った。
こんな所で時間を潰すのは数十年ぶりなんじゃねえか。
正直に言えば、それなりに質も良く、悪くなかったと思ってる。
カレーを食い、カラオケへ行き、夕飯を食った。
何となく、一緒に暮らしてた頃と、同じような錯覚を覚えた。
それでも、帰りの時刻は刻一刻と迫り。
どちらからともなく、口数が減った。
「左京さん」
「次は、必ず、俺が会いに行きますから」
「絶対、待っていてくださいね」
俺の首が伸びきる前に来いよ。
待っててやるから。
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54 :古市左京
2022/01/04(火) 12:33
#4日目。
コイツの知人達と、昼飯を食いに行った。
…つっても、俺にとっても知り合いではある。
だが、あまり深く関わっている訳ではねえし、
何より俺自身、この年になって交友関係を広げるつもりはなかった。
それでも、コイツの友人は俺を受け入れてくれた。
受け入れた、という表現で、合ってるかは定かでないが。
少なくとも嫌がられてはいなかったらしい。
一緒に飯を食って、酒を飲んだ。
悪くねえな、と、そう思った。
また会えればいいな、と思う。
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