忙しいのに逢瀬に誘っちゃってごめんなさい。
でも応えてくれて時間をくれるあなたが大好き。
昨日は本当に楽しかったな、なんて考えるだけで口元が緩むよ。あの人の腕の中に抱かれて過ごすのは幸せだったな。
恋人が素敵って嬉しい!
僕の恋人はとっても優しい。温かい人。
社長だから忙しいんだけどね、そんな時は布団を温めて待つのに、今日は僕も名探偵の仕事が入っている。あーあ、つまらない。
早く抱っこして欲しいのに。
「どんな時でもあなたを愛しているよ」
無意識に避けていた言葉を口にした瞬間、気持ちが溢れた。口にするという事は明確な形がない感情に魂を吹き込む事だ。僕の感情に魂が宿って僕の胸を熱くした。陳腐な表現だが、そう表現せざるを得ない。そんな感覚に戸惑いながらも、ずっと口にしたかったんだと感じた。
僕はあなたに「愛している」と伝えたかったんだ。
貴方にとって僕が未だ小さな子供のままでも、僕にとって貴方は素敵な大人のままなんだ。
この前つい過ぎた我儘を言ってしまった。
いつも優しかったあなたが怒った顔をするものだから、慌てたなぁ。でも、あなたは優しく抱き締めてくれて、僕の我儘を毎日叶えてくれるようになった。
そんな姿があまりに愛おしくて、もっともっと大好きになってしまったんだ。出来るだけ言って欲しいと僕に囁いた声も、僕を抱き締めてくれた腕も、どちらもとても優しかったよ。