万里が起きない。………万里が起きない。(万里が起きない)
今日俺も休みだって伝えたのが昨日の事で、帰って来たばっかの万里はそれはそれは嬉しそうにおめめ輝かせて分かり易くテンション上げて、上げてくれて？うん。嬉しい、明日は予定無いから至さんが居てくれんなら最高、って喜んでくれた。クソカワ乙。

万里と揃って丸一日オフの日は朝っぱらから此れでもかってくらい側に居る。おはようって言う前に万里の体で暖を取る。冬でも毛布被って寝てたらめちゃくちゃあったかくなるんだよね、万里。の、体。そんな顔して子供体温かよ。平熱34度ですみたいな顔してる癖に。とか思いつつ、此奴の子供体温を知ってんのはきっと俺だけなんだろうなと思うと心臓の奥が擽ったくなる。起きて其の儘ベッドで話して、撫でて、抱き締めて、漸く布団とかいう魔窟から抜け出す頃には昼時か昼前か。昼飯買いに行くのが面倒で、二人して真昼からピザ頼んで食ったのは最高しか無かったな。俺の好きなのと万里の好きなのとハーフで。まあ結局食い切れなくて夜食になったけども。

万里と俺は味覚というか食の好みが大分違ってて、夏に麦茶の話をしたら彼奴は「味がつまんねえから俺は烏龍茶が好き」って。その時は、味がつまんねえとは？？ってなったけど、万里がそう言うから何となく最近は烏龍茶を選んでる。まあ人が烏龍茶飲んでる時に素知らぬ顔で緑茶飲んでたりするけどな万里は。
更に俺は辛党か甘党かで言うと甘党で、万里は味覚音痴なのか疑うレベルの辛党。燃／え／よ唐辛子の話は前にしたと思うけど、それの上位互換みたいなのも今あるじゃん。真／燃／え／よとか大炎上とか大魔王とか。俺ひとりだったら絶対食わない買わない見ないはずだったソレを最近は普通に手に取るし、買ったは良いものの恐ろしくて食えずに居たら万里が、春雨スープに突っ込んでみれば、って。鶴の一声とばかりにストックしてた春雨スープ(坦々味)に入れてみたらめちゃくちゃ美味かった。うん。めちゃくちゃ美味かった。辛い粉がスープに溶けて唐辛子自体は普通に食えるけど最後のスープの味の濃さよ。それも美味いポイントだけど。

後は何だろうな、モンブランとかぼちゃプリン。抹茶のチョコと、プルコギ。ピザのプルコギな。モンブランは食わず嫌い、かぼちゃプリンは特別かぼちゃプリンが食いたいと思う事が無かったから未経験。でも万里が好きなら、とか、勧めるなら、って。俺に言って来るって事は俺にも食べて欲しいとか自分が食べて美味かったから俺にも教えたいとか、そういう事でしょ。喜び勇んで買うわそんなの。どれもこれも大変美味しかったです。
俺が辛いのを食う分には全然良いんだけど、辛党の人が甘いのを食うって中々キツいモンがあるんじゃないかって思ってたんだよね。思ってただけで自重しようとかいう意思は無かったから俺の好きなのも全然言うし教えるし、何なら辛党万里くんも俺が言ったの食ってくれるっつーね。良い恋人かよ。良い恋人です。でも流石にこれは、って俺も言うのを躊躇したのが某コンビニで今売ってるホットチョコレート。俺には甘々でうまうまだったけど、ホットチョコレートって響きだけで流石に辟易するのでは…、と思いつつまあ普通に言った。辛党の万里にはどうかな、って一言添えて。そしたら万里さ〜〜ふっつーーーに飲んでんの。飲んだ事後報告された。素直にビビった。昨日あんま話せなくて寂しくて至さんの事が恋しかったから、至さんが美味しいって言ってたのを飲みたくなって(※要約)、って。っはーーーーー、いや、……は〜〜〜。出たよ。出た出た。健気の権化。健気を具現化させたら万里が出来ましたみたいなこと直ぐ言う。本当可愛いね、お前。こんなに可愛い子が俺の恋人なの控え目に言っても勿体無い。勿体無いとは思うけど誰に渡す気も譲る気も無いから俺が隣を陣取っとくんだけどさ。しかも我が物顔で。いやあ、でも本当ド健気で吃驚したわ至さんは。人がこうやって思い出し吃驚ときめきしててもまだ現在進行形で本人はすやすや寝てる訳だけど。つついても呼んでも起きない。寝汚いのはどっちだろうな、っつってたら起きたわ。ねむねむのぬくい万里を堪能して来よう。寝てたの最長記録じゃない？おはよ、万里。

（「ぼくは きょう ねぼう しました いたるさん ごめんなさい」と書かれたボードを首から下げてしょんぼりする俺の図）（でも日記書いて貰えた！）