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|||1-|||書
130 :相川渦波(異世界迷宮の最深部を目指そう)
2020/08/17(月) 21:07




空の箱を大仰に手渡して、代わりに差し出された箱を笑顔で受け取る。そうして中身も確認しないまま、僕の部屋に箱がまたひとつ増える。
なにも減らず、なにも増えない。僕の中身は最初から空っぽで、恐らく何にも満たされないから。

■■■■■■。きっと望む■はこの箱の中にある。だけど僕はそのかたちを知らない。だから見つけられる筈がないんだ、諦めるしかないだろ。ここに■が■■と思う■けで■■なんだ。そう信■■しか■い。そう■■■■■■他に■■——。


ああ——陽滝なら、もっとうまくやれるのかな。

◆ ◇ ◆ ◇ ◆


僕に陽滝みたいな才能はないんだよ。ただそれらしく見せているだけで、陽滝みたいな本物の天才にはどんな分野だって勝てやしない……!おまえも、そのくらいもうわかってるだろ?
どうせ最後には陽滝が勝つんだ、僕にだってそのくらい嫌と言う程わかってる!それなら最初から僕に頼まなきゃいい、陽滝ひとりいればそれで充分だろ……もう、うんざりだ。なにもかも。




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129 :沙条愛歌(Fate/Prototype 蒼銀のフラグメンツ)
2020/08/15(土) 17:00



いけない、いけない。お茶会の準備をしないと。

お料理はなにを作ろうかしら?ああ、もしかしたらセイバーもなにか用意してくるのかもしれないけれど。セイバーったら、最近は料理だって本当に上手にこなしてしまうから困ってしまうわ。ううん、驚いているわけじゃないの。彼はなんでも完璧にやり遂げてきた王子さまだもの。でも、彼が料理上手だからって、それに任せておくわけにはいかないわ。わたしだって、セイバーの料理に負けないくらいに美味しいものを作ってあげたいもの。いつだって。
——ね、セイバー。あなたが「美味しい」って微笑むだけで、とっても幸せな気持ちになれるの。あなたの笑顔の為なら、なんだってできるって思うくらい。

◆ ◇ ◆ ◇ ◆


セイバーがね、わたしが一緒に寝てあげないと寝ないって言うの。彼がそんな我儘を言ってくれるのがとっても嬉しいわ——ふふ。ここにそんなことを書いたら恥ずかしがってしまうかしら?
カルデアのマスターさんも思うようには眠れなかったみたいだけど……眠くなったら寝てくれて構わないのよ?セイバーにそう言っている手前、他の人たちにも無理をさせるわけにはいかないし。——だけど、そんなふうに楽しみにしてくれる人とお茶会を開けるのって素敵なことよね。



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128 :古明地こいし(東方Project)
2020/08/14(金) 18:50



ああ、そっか。
私はずっとずっと、お姉ちゃんを殺してみたかったんだ。



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127 :古明地こいし(東方Project)
2020/08/12(水) 21:43



性欲と独占欲と承認欲求、時に軽蔑や諦観や殺意すらも入れ込んだ、綺麗ながらんどうの包装紙。それが私にとっての愛だった。
その中身を容易く透かし見てしまえる私たちサトリが、どうしてそれに希望など抱けると思うの?

◆ ◇ ◆ ◇ ◆


夢をみていたいのなら、こころなんて閉ざすしかないのよ。
たとえば身体を永く保てても、生殖の為にデザインされた本能こいに不死なんて到底望めないもの。終わりはどうしたって悲劇だわ。
視えない間だけは幸せで、読めない間だけは希望が持てる。そんな砂上の楼閣はとうに波にさらわれているのに、それを視界に入れまいと眼を閉じた。信じるなんて行為なしに繋がれない、信じさえすれば繋がっているつもりでいられる、哀れで愚かな人間みたいに。



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126 :アリス・マーガトロイド(東方Project)
2020/08/12(水) 21:42



「魂とは、どこに在るのだと思う?」

戯れだった。
強いて言うならば、彼女の家があまりにも雑然としているせいで、私の脳内までつられて思考が突飛に散らばったせいか。
そうでなければ、机の上に積まれた奇妙な茸から飛散する、なにかしらの成分のせいかもしれなかった。

「それはなんだ、魂は脳にあるのか心臓にあるのかって話か?」
「そう捉えてもらっても構わないけど」
「どう捉えるにしてもティータイムには適さない話題だな」
「その会話相手もティータイムに適さない泥棒猫なのだし、丁度いいでしょう」
「他人の家でのティータイムに泥棒猫なんて呼んだのか?困るぜ」

雑味の多い紅茶。クッキーも妙に複雑な味がする。前回魔理沙に振る舞われたものと寸分違わぬ味だった。おおかた茶葉にも生地にも茸が混ぜられているのだろう。
不味いわけではないから、今回も黙って口にしてしまっている。所詮茸で死ぬような身体でもない。

「たとえば、魔理沙の魂の幾らかは、この家のがらくたに紛れていると思わない?」
「思わないな、こいつらは同居人であって私自身ではない」
「自分以外に自分の魂は宿らない?なら、自分とはどこからどこまでかしら」
「もちろん、私が思う私まで、だ」
「貴方が思う貴方なんてもうどこにもないとしても?」

彼女は黙って不思議そうに私を見つめている。
くだらない問答だった。
蒼い瞳に映る私は酷く退屈そうにしている。前回と同じだった。判で押したような味覚と視覚、結論のない会話、成果の出ない研究。
いい加減、厭きてしまってもいい頃だった。

「此処にいるのは、私の思う貴方だけよ。もうずっと昔から」
「なんの話だ?」
「ねえ。私、魔理沙のことが好きなの」
「……、……」
「貴方は私に恋をしてくれる?」
「……なんなんだよ。なあ、なんかおかしいよお前、」

糸を解いた。
セルロイドの砕ける音がする。

床に転がる人形に埋もれてしまって、貴方の魂が見つけられない。
けれど魔法とはそういうものだし、そうであるならきっと、恋愛だってそういうものだと思うから。
恋の魔法。
私にそれを教えてくれる貴方をつくれたら、それを次の魔理沙にしよう。



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