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|||1-|||書
125 :枝瀬まい(嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん)
2020/08/09(日) 21:44



姉様は私が守ります。なーんて。

私は、姉様を危ない目に合わせる危ないやつらをこの愛用バットでぶちのめすことしかできない。
姉様の頭を撫でたって、手を握ったって、きっと唇を重ねたって気付かれない。姉様が気付いたらきっと全部を振り払うのに。私の空想上、伸ばした手は唇は容易く姉様に届いて、擦り抜けていく。
触れ合いは、互いが気付かないのならしていないのと同じなのだ。だから、姉様はあいつを自分の世界から消したのかもしれない。

姉様の世界は、表面上は平穏だ。姉様自身の目には不幸が映らない。見えないからこそ、避けられない。
そんな姉様が、周囲に撒き散らされた悪意と不幸の水溜まりに足を取られないように。だけど、その手も取れないままで。
私はただ、姉様を傷つけるものを傷つけて生きる。
それすなわち姉様を守ること。……とは、胸を張って言えなくても。



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124 :霧雨魔理沙(東方Project)
2020/08/04(火) 22:08



お前にずっと隠していたことがある。
ごめんな、霊夢。実は私、米農家じゃないんだ。

◆ ◇ ◆ ◇ ◆


私は恋の魔法使いだぜ?
暴走させたほうが火力が出るなら、そうするに決まってる。



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123 :アリス・マーガトロイド(東方Project)
2020/07/30(木) 22:34



どこを押せばどう鳴く玩具なのかなんて、とうに知ってしまっている。
知ることと解ることは、悲しいくらいに遠く隔たっているのだけど。

◆ ◇ ◆ ◇ ◆


泣かせてみたい。怒らせてみたい。傷つけてみたい。苦しめてみたい。懇願させてみたい。そうして醜く歪む表情が得られないのなら、人間になど価値はないでしょう?だって、美しいだけなら私の人形に勝てる筈もない。
だから、ねえ。痛いって、嫌だって、もっと酷い言葉だって、私に突き刺してみせて。

貴方の人間臭いところ、気に入ってるの。好きよ、魔理沙。貴方が壊れるまで踊ってあげる。



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122 :みーくん(嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん)
2020/07/27(月) 23:24



蝉の声を聞く前に蝉の死骸を見つけてしまった。ついでに断末魔の如く飛び回る蝉にも遭遇してしまった。いつの間にか夏のどこかを通り過ぎてしまったのかもしれないと若干の不安を抱きつつ、今日も眠気にかまけて長瀬と室内でぐだぐだな会話を交わす今日この頃。
そろそろ夏らしいデートにでも行っておきたいねえ。連れて行かないと長瀬が拗ねる、頬を針で突きたいくらい膨れる。嘘だよ嘘。じゃすときでぃんぐ。そんなサイコな嗜好は遺伝してない、今のところは。ついでにいえば長瀬は拗ねるより先に勝手に僕を引きずっていくタイプだ。
閑話休題。
夏らしいデートとは言ったものの、その手のものは付き合って比較的すぐに一通り試した記憶がある。何年も前の話な上にこの間のごたごたでメールをすっぱり紛失したのでよく思い出せないけど、克明に思い出せたらそれはそれで黒歴史に悶える羽目になりそうなので結果オーライ。前を見て歩いて行こう、どう考えても嘘だけど。
閑話休題、二回目。
別れてから僕の主観では三年、長瀬の認識的には三ヶ月は経ったわけで。何周か回って定番どころにもう一度行くのも悪くないかもしれない。

◆ ◇ ◆ ◇ ◆


漢字に弱い。
過去には月火ちゃんのことをげっかちゃんと読んだり(途中で読み間違いに気付いたが響きが気に入ったのでげっかちゃん呼び続行)、八幡のことをやはたと読んだり(読み間違いに気付いた上で渾名をやはたんにした)。基本的に開き直っている。
そういえば、やはたんこと使い魔予定は日記を引越したんだったような。ここにいたりしないかな。しないな。もししたら教えてくれ。



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121 :マエリベリー・ハーン(東方Project)
2020/07/25(土) 17:17



百合の花が揺れている。

山道を歩いていた。夏の日差しと、風の音。甘だるい香り。蝉の声は聞こえない。
ひとりきりの道。
舗装されていない登り坂。道の両脇に点々と咲く百合を眺めながら進む。図鑑で見るよりも花は大きい。そんなことを思いながら、通り過ぎた。風に揺れる花に見送られ、出迎えられ、見送られて。何処へ向かっているのか、いつまで歩くのか。当然あるべき目的地のことは、頭の片隅にさえ浮かばない。
百合の花が揺れている。
私の腰あたりで、ぐらと揺れる。赤い筋が目に焼き付く。
その花は丁度蹲った人間の頭の高さに咲いている。
百合の花が揺れている。
洗い晒したような白。こびりつくような赤。なにかを待ち焦がれるように大きく裂けた花弁。
アンバランスな程大きく育った花が、風で不安定にぐらと傾ぐ。
つられてもつれた足を、強引に前へ出した。まるでなにかから逃げるように。
私はなにかから逃げているのだと、ようやく思い至る。
百合の花が揺れている。
進めば進むだけこちらを向く、裂けた口、赤い筋、それらが私をひたと見据えていた。
後に無数の百合を置き去って、それでも行先に、進めども進めども進めども、その先には百合だけが咲いていた。誘うように甘だるい香りを漂わせていた。百合の花が咲いていた。そこには白い百合の花が赤い筋を、裂けた口を、風にぐらと揺れ、蝉の声は聞こえない、白い白い、洗い晒したような、
ああ、これは百合ではなく首なのだと唐突に気がついたその頃には、私はその場に蹲っていた。丁度蹲った人間の頭の高さに花が咲いていた。私の目の前に咲いていた。百合の花の目の前には私がいる。白い首。白い首に流れる赤。そこには百合の花が揺れていて、百合の花が咲いていて、風に首をぐらと揺らし、
そこには百合の花が揺れている。
百合の花が揺れている。
百合の花が揺れている。


——そんな夢を見たのよ。蓮子。
ええ。いつもの、つまらない、夢の話。



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