綺麗な笑顔の裏で何処まででも残酷になれる存在がいることを知っている。瑕疵のない完璧な優しさがないことを知っている。こころを視つめて読み合ってすら、解らないことがあるのを知っている。
お姉ちゃんのこころだって、もう一欠片も解らないの。眼を閉じてから幾ら経った？あの頃から、こころが色を変えるのに充分な時間はとうに過ぎたよね。お姉ちゃんのこころは、いまどんな貌をしているの？ねえ、お姉ちゃん。私をまだアイしてくれている？

——眼が視えないから、お姉ちゃんの言葉の答え合わせができないから、私は貴方を信じられないまま、ずっとずっと同じ問いをぐるぐる回っている。
自業自得の一人芝居。
お姉ちゃんの顔が見たい。お姉ちゃんに笑って欲しい。お姉ちゃんに名前を呼んで欲しい。浮かぶ情動は、いつもお姉ちゃんのほうを向いている。
たとえそこに浮かぶ表情をなにひとつ信じられなくたって、その声の温度が測れないことが怖くたって。私はこの眼を開くこともできなければ、お姉ちゃんを捨てることもできないんだから。この恋がどんなに歪んで傷付いても、いずれ腐って醜く死に絶えるしかないってわかっていても。

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ねえ、この花は何を養分に咲いていたと思う？

つい興が乗ってお姉様をぼこぼこにし過ぎた気がする……。ヱリカ？あれは別にいいよ。

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ふらっと（たぶんチョコレートに誘われて）来てくれた亡霊と、いつも遊んでくれるふたりはありがとう。私もヱリカもすぐ眠くなっちゃったけど、お話できてとっても楽しかったわ。また機会があったら遊んでね。

金曜夜にお茶会だそうです。

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いつも窓口係に祭り上げていた巫女さんが休暇中なので、申し訳程度にポストを設置してみた。悩みごとを書いた手紙を入れると下駄を履いた僕が妖怪退治しに現れます。嘘過ぎるけど。

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修正テープの中身を全部出して畳の部屋の中に満遍なく敷き詰める夢を見た。
長瀬が（僕の夢の中で）浮気してからはよく愉快な夢を見る。奇怪な夢とも言う。

少しはバレンタインらしい話をしろよ。

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さて。これだけ間が空くのも久々じゃないか？最近毎週のようにデート行ってたからなあ。
しばらく遊べなかったぶん、私の気の済むまで構ってもらうぜ。覚悟しておけよ。ふふん。

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おやすみ。ありがとな、会えて嬉しかった。（1:05 - 2021/02/16）

その力で守って欲しかったわけじゃない。その瞳で見守って欲しかったわけでもない。その身を一片ずつ剥いで与えるような、そんな優しさが欲しかったんじゃない。……お姉様のくれるものはいつだって見当違いで、ずれていて、迷惑だった。
だけど、そんなふうにお姉様が自分を痛めつけてまで私を慈しもうとしてくれる想いだけは、ほんの少し心地良かったから。だから——要らないとも、本当に欲しいものがなんなのかも、最後まで伝えられないまま。

貴方の鉛の心臓を奪い取って、一思いに飲み込んでしまえたら。
私は。ずっとそれだけが欲しかったのよ。

……そう言えたところで、それだけはきっと叶えてくれないんだってわかってる。
馬鹿みたい。もう全部壊れちゃえばいいのに。