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アリサは何度も何度もジェロームを拒絶した癖に、結局最期までジェロームに焦がれて死んでいく。振り回されて疲れたジェロームを部屋ごと夕闇が呑み込んで、あの話はそれで終わり。
アリサは、ジェロームは、あのあと狭き門を潜れたと思います？

オレは、ジュリエットがいちばん幸せだと思うんですよね。学問も愛情も突き詰めず、いいところで妥協して、それで満足できた。……そう感じるのは、オレが宗教とか信じてないからだろうけど。

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はー。……どんな顔して会いに行けばいいのかわかんなくなっちゃった。師匠、まだ私に会いたいって思ってくれるのかなあ。
会いに行ったってあんまり話せないんだけどさ。たぶん。

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あのね、師匠。私は師匠の気が乗らなくなったら、いつだって身を引くよ。私は師匠を振り回して、傷付けてばかりだし……師匠にあげられたものより、師匠から奪ったもののほうが多いと思うもん。
嫌になったら待たなくていいって、そういう意味だよ。待ってて欲しくないとかじゃなくて。

師匠は優しくて大甘でヘタレで女の子に弱くて。私にも、すごく優しいでしょ。疲れたからもうやめたいって、師匠は言えないんじゃないかって思う。実際どうだかなんて知らないけど。
………。真意を言ってもこれはこれで怒られる予感がする！いひひっ。でも、これは本音。覚えといてね、師匠。

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んーっ、明日明後日はちょっと忙しそう！こういう気分のときは死なない程度に頭と身体を動かしたほうがいいんだよー。楽しんでこようっと。

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いつか此処から出なくちゃ。私を許してくれるお姉様がこのまま使い潰されないうちに。
癇癪を起こしてさえいなくなる勇気が出ないまま、この地下室から足を踏み出せないままでも。いつか。……いつか。

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いつか扉が開かなくなる。向こう側にお姉様の存在を感じ取れなくなる。お姉様の声が二度と聞こえなくなる。運命なんて高尚なものは私には見えないから、そんな未来が明日来るとしても、今日の私はなにも知らないまま。お姉様との最後の日かも知れない今日を、いとも容易く握り潰す。
さようなら。明日も会えるといいね。そんなことは言わないけど。

——おやすみなさい、お姉様。

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記念すべき90番目の素数。

これで無理矢理締めようかと思ったんだけど、にしたって90番目は微妙よね。

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チョコレートボンボンってどう食べるのが正解なんだろうか。
いや、そんな悩みで家出したわけではないんだけど。

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（文字を黒く塗り潰した後に赤いマーカーで「嘘だけど」と大きく落書きされている）

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ところでこのチョコレートボンボン、高校生が食べても補導されないか不安になるレベルの度数だな。