飛び起きた午前九時
驚きと安堵から始まる一振りの朝

1PL／虚実混合／所謂雑記
本文検索避け無し／閲覧自己責任
形板

新年あけましておめでとう、今年の抱負はもう少し自己主張をすることだ。

近頃は穏やかな日々を過ごしている、当然本丸内での話だが。戦場にはあまり行けていない、他の刀が優先的に出陣して敵が強い場所には俺たちが行くような流れになっているからだ。本歌とはあまり話せていない、出陣関係上同じ部隊になることもなければ本歌は夜戦にも赴いている。それは会わないだろうな。
ここで過ごす皆の幸せを願おう、また一年宜しく頼む。

最近本歌や周りの刀たちの幸せそうな話を聞く、恋仲とこうしたああしたという話から贈り物をしあったという話。時間を共有してなにか映画を見たりなど、どれも幸せそうで頬が緩む。俺にとってそういった隣に並び立つ唯一無二の刀はいないが、それでも周りを囲む友刃らの話で満たされている。

それと同時にまた悪い話もよく聞く。執着されたり、心が苦しくなったりと。俺にはできることが少ないがそれでも力になりたい、そう思って話していたらこんな時間になった。時にはこういったことも残しておこうと思ったんだ。
みなに幸せが訪れますように。

久方振りに顔を出した、皆元気だろうか。本歌はどうやら恋に悩んでいるらしい、全てが全て一振りの刀で埋められないものかと。…難しいだろうな。

俺は未だ皆を見守り恋仲を見届けるのみで、結局本質は変わらないのだと常々思う。これを見た皆が良い人と出会えるように祈ろう。

現世に人の身を持ち顕現したのが六年前、本丸で本歌と再会したのが四年前、この日記を手に取ったのが二年前。
まだまだ人よりも時を過ごしていないが、ある程度日常を知った今新しいことを知った。まさか本歌に色々聞けるなんて思わなかったが、教えてくれるのは有難かった。ただ程々にしてくれ、美味しいとつい食べすぎてしまう性分なんだ。

本歌は元気にしているだろうか、眠そうにしていたら必ず寝かしつけてきたがあんたも眠れていないだろうに。本歌、どうか人は脆いんだ休んでくれ。そしてまた、落ち着いた頃に話そう。